競馬反省・復習考察 2021/11/13~2021/11/14 土曜日編

2021年11月19日競馬デイリー杯2歳ステークス


 こんにちは。こんばんは。夜桜という者です。
 エリザベス女王杯も無事終わりましたところで、今回見ていたレースの復習をしようと思います。



この記事の意義について


 今回は抑えの複勝ぐらいしかろくに取れなかったので、実質全タコでした。


 そんなハズレ馬券の話なんかされたって毒にも薬にもならねえよ笑、と読者の方は思われるでしょうけど、
 ほらアレですよ。誰かが言ってたじゃないですか。

 「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし

 って。つまり勝った馬券は運が絡んで勝ってる場合もあるから因果を考えても仕方ない場合があるけど、負けた馬券にはなにかしら理由があるから負けているんですよね。

 なら、そこを追求して次に生かしていく。なぜ私が負けたのかを復習する中で、読者の皆様も「そういう負け方もある。じゃあ自分はこうならないようにしよう」という学びがあると思うんですよ。いわば私は反面教師ですね笑


 世の中には神がかり的に競馬を的中させまくるガチ勢の馬券師さんがたくさんいますが、私はそんなすごい馬券師ではありません。
 今年の回収率は81%。的中率は23%とごく平凡(レース数は大体500程度)。


 控除率を考えれば平均ぐらいの数字しか出せていません。

 だからこそ、自分には何が足りなかったかを提供する、そしてそれをあえて文章化する、ということを考えました。
 だってあまり見たことないでしょ。勝ててない人がなんで勝てなかったのかをあえて形にしてる記事

 でも勝つには復習して次に生かさないと。私は勉強が嫌いですが、好きなことのためなら頑張れる人でありたいのです。なので泥臭くもここで馬券の買い方や考え方を研究しようと思います。

 また、復習する中で不利を受けている馬を見つけることで、次走の買い目につながる場合もある。
 そういう意味でも意義があると思っています。

 もしよろしければお付き合いしていただき、皆様の今後の馬券購入の参考にでもお使いください。
 中級者以上の方からは当然のことだと思われそうなことしか書かないでしょうけど笑


土曜競馬でのまとめ・学び

 とはいえ、やはり今回の学びを手早く見たい方もいると思うので(負けたことをぐちぐち言うな、見苦しい、という意見もあるでしょう)、先にまとめておきます。

 ・着順と着差と時計は過剰人気する要素。だから1番人気の中身をよく確かめること。
 ・着順と着差はただの結果であって、あまり買い要素にならない。

 ・自分の見立てと馬券の買い方は一致させること。特に単勝系か複勝系はよく吟味すること。
 ・オッズに振り回されて馬券の買い方をブラさない
  →安いと思ったなら、①相手を探す、②単勝or複勝1点、➂ケンすること。

 ・◎(本命)と▲(穴)に勝算があるなら、迷わずその2頭軸で馬券を組み立てろ。

 ・騎手に関しては、その馬に合っているか、馬場や展開に合っているかを重視すること。

 ・人気馬を消すなら、根拠を持っておくこと。
 ・応援馬券は、単複の方が、外れたときのダメージが小さく済むぞ。

 ・馬と騎手の傾向、癖はよく掴み、馬券に織りこむこと。


 詳細は下で書いていきます。

東京2R 2歳未勝利戦 芝1400m

 まずはこちら。いきなり結果からお見せします。
 ちなみに私の狙い目は◎ロジスピード

 https://race.netkeiba.com/race/result.html?race_id=202105050302&rf=race_submenu

 うん、全然ダメ☆
 というわけで精査していきます。

 このレースでは、戦前からヴェールアンレーヴが過剰人気していると感じていました。
 馬柱だけを見ると、福島の新馬戦(芝1200m)で6着とはいえ、勝馬から1.6秒差をつけられる大敗。
 2着馬とも0.4秒差をつけられています。

 2走目である前走は東京芝1400mで1:22:1と、このメンバーの中では速いタイムを持っており、3着とはいえ勝馬には0.2秒差つけられていたという内容。
 ただ、直線でやや前が詰まったとはいえ開催間際だったし、通ってきた内の馬場も伸びていました。さらにレースメンバーを見てもあまりレベルが高そうではない
 また、その日のメインレース(府中牝馬S 芝1800m 1:45:6)を見ても、かなり時計が出やすい日だったことがわかります。

 おそらく人気しているのは、前走着順と、勝馬との差と、持ち時計。でもそのどれにも信用がおけなさそうです。
 しかも、今回は前走と違い鞍上がルメールJ→横山武J。特に上積みがあるわけでもありません。
 叩き2走目でいいかもね、という程度に――。

 ……とまで言えればちょっとそれっぽいのですが、実際はそこまで考えてなくて、
 「福島でぼろ負けして、前走はそこまで差のない3着だけど、メンバー弱いし楽な3着でしょ。過剰人気では?」ぐらいにしか思っていなかったです。
 でも今になってよく精査してみると、これはやっぱり過剰人気だし、それを後押しする要素がたくさんあるな、と思います。
 やっぱり着順と着差と時計は過剰人気する要素の1つなんだな、ということがよくわかります。

 ここでの学びの1つはまずそれ。
 というか予想する際にそれぐらい見ておけよと今は思いますね……。予習大事。
 
 というわけで、2.3倍の1番人気を除外して考えた時に、目についたのはロジスピードでした。
 前走はキミワクイーンから0.2秒差の3着。この馬は、あのハイレベル新潟2歳Sにも出走して6着、次走で1勝クラスを勝ち上がっている馬でした。
 2着は京王杯2歳Sで5着だったレッツリブオン。個人的に2歳馬の短距離路線で目をつけている馬でもあります。
 他のメンバーを見ていても、その後勝ち上がっていたり、強い馬の2着になっている子もいて、それなりにレベルの高い新馬戦だったんだろうなということがわかりました。
 それもそのはず。レースラップを見れば、

 13.3 – 12.6 – 13.1 – 13.1 – 11.8 – 10.8 – 11.0

 新馬戦らしく序盤は13秒台が連発する超ドスローですが、後半は11秒台を連発する、なかなか極端な上り勝負のレースです。
 実際ロジスピードも33.6秒の上り(2位タイ。レッツリブオンが33.2秒で1位)をマークしています。
 こうやって振り返ると、やっぱりレッツリブオン、能力高いんだな

 というわけで、上り勝負になればいい勝負になるのでは? と思いました……と言えればさらにそれっぽいのですが、そんなのなかったです。
 「前走キミワクイーンとレッツリブオンのそれなりに強い子らに負けただけじゃん。上りもあるし東京でもやれるやろ。1番人気はアレだし、この勝負、もろたで工藤!」ってなもんで◎打ってました。

 いやほんと、わい、浅はかすぎやろ。
 そりゃほぼ全タコ食らうわけやで。

 ともあれ、「周り見まわしてもハイレベルっぽいレースに出てる子もいないし、着差見てても大したことなさそうやし、ロジスピード1着想定の勝負でええやろ。まあダメでも馬券内は入るだろう」程度の見立てでした。 
 
 ここまで書いてて思うんですけど、着差や着順ってあんまり大事じゃないような気がしてきました
 どちらもあくまでレースの結果であって、そのレースのレベルとか、その馬とレース質の相性の問題でだいぶ変わってくるはずですし。

 実際、今回勝った子も、前走ではウナギノボリに1.1秒差つけられ、7着だった子です。
 2着の子も前走は4着とはいえ勝馬から0.6秒差もつけられ。
 3着の子に至っては、5着→8着→6着で、着差も0.7→0.7→1.5ですよ。

 いやほんとにあてにならないのでは? 今までの経験を考えても、あまりこの指標でいい思いをしたことないような……。
 ちょっとこの後の振り返りでもよく見てみたいところですね。

 ともかくも、その見立てで買った馬券がこちら。

 これを見るだけでも、いかに私が馬券下手かわかりますよね。
 勝つという見立てなので単勝はいいとして、なぜか複勝ではなく17のトーセンアンジェロを選んでいる。

 おそらく上りの観点で見た時に、他の馬に比べて上りが出ているから東京適性高いと見て入れたんでしょう。しかも打ち負かされる想定までして17の単勝まで打っている。

 ロジスピードの単勝オッズが6.4倍。
 いつも払い戻しをベットの7倍ぐらいになるよう馬券を買っている私です。
 単勝だけじゃなくて、17入線の上振れを狙っていた……というのもあったでしょうが、負けるかもしれないとも思っていたのでしょうね、トーセンアンジェロに。

 負けるかもしれないのは当たり前です。そもそも競馬の的中率は25パーあれば十分。買い方によっては20パーいかない場合もあるでしょう。

 でも今回の場合、上り勝負になるという読みで、しかもメンバー的に勝てると読んでいるのなら、

 単勝700円
 トーセンアンジェロとのワイド300円

 とかでよかったはず。
 トーセンアンジェロを嫌って抑えを考えるのであれば複勝を買う選択肢だってあったはずで、そこでオッズ的に足りないのであればそもそもケンすればよかったのです。

 トーセンアンジェロが穴として勝てると思うなら、もうロジスピードの単勝を買う意味すら怪しいです。
 つまり金額1000円と少なめにも関わらず、それでもなお無駄かつ中途半端な買い方をしているんですよね。

 これで仮にロジスピードが勝ってトーセンアンジェロが入ってこなかったら、払い戻し3200円。
 全然希望の払い戻しに届いてません。ワイド的中(13.0-14.8倍)してようやく7000円程度です。それなら単勝1点6400円の狙いでよかったよね、て気しかしないです。

 やはり買い方が下手くそです。こんなんじゃいくら的中しても勝てっこないですよ。
 
 極めつけはあれです。上り勝負になるという想定です。
 これも甘い。なぜなら今回の馬柱全体を見ても先行しそうな馬が多く、前傾ラップになる公算が高かった。

 しかもロジスピードは14番と結構外目。
 おそらく先行するにしても、よっぽどスタートがよくなければだいぶ外々を回らされる羽目になることは想像できたはずです。また東京芝1400mも、1Fでは小さな上り坂も、2F, 3F中頃まで高低差2mの坂があって、序盤のスピードが速くなりそうなコース設計。

 図1. 東京芝1400m 横断面のイメージ

 つまり、よく考えれば今回のレース展開はある程度読めたはずでした。
 少なくとも上り勝負じゃなく、なっても中盤にペースが緩む中弛み系か、中盤も早めの前傾タイプの消耗戦。
 前が多いのであれば、後者になった公算はかなり高い。実際ラップは以下の通り。

 12.4 – 11.2 – 11.4 – 11.9 – 11.5 – 11.9 – 12.1

 あまり中間が緩んでおらず、最後は時計がかかっている。

 ちなみに初心者向けに説明すると、馬は時速60~70km で走ります。
 少なく見積もっても1分で1km。つまり1F = 200mを12秒で走る計算になります。
 馬が本気で走れる距離は、大体3F = 600mと言われており、競馬では、この本気で走れる距離という切り札をどこで使うかが大事な駆け引きとして使われるとみていいのかな、と私は思っています。

 話が逸れましたが、1F11秒台は速い方なんですよね。そう考えると、中盤は11.9秒とはいえそこまでペースは緩んでいない。ほぼ前傾ラップと見ていいでしょう。

 おまけに前週から、東京は内を走る先団の馬が残るケースが多い、内にバイアスがかかった馬場。
 終わってから見ても、土曜の東京は内の方が比較的に伸びて、外があまり届いていませんでした。

 つまりロジスピードは、このペースと外枠に負けたと見ていいでしょう。
 おそらく序盤にペースが緩んで脚がたまり、上り勝負になるならそこそこやれる馬なのでしょうけど、今回のような序盤から脚を使わされるようなレースには弱かった、というのが真実かと思います

 レースぶりを見てても、やや出遅れて、このペースにあまりついていけずに後ろからになってます。
 挙句コーナー付近で挟まれて、前へ進出ができないというレースでした。直線では外分回しですから馬場的にもそりゃ勝てんわな、という感じでした。なるべくしてなったレースと言っていいでしょう。
 逆に、次走は買いでしょうね新馬戦の相手と、今回の不利な条件を考えれば、内枠とか引いてペースが緩みそうなら勝負になりそう
 今回も1.1秒差の16着ですからね。前走そんな感じだった馬ならまず人気を落とすでしょう。狙いめですね。

 というわけで、やはりこのレースはさらに他の馬を見繕うか、ケンするのが正解だったと思います。
 仮に前傾の差し決着になると読めたとしても、馬場が内に有利なら好位につく必要がある。またはイン差しができる馬、騎手。しかも馬場的に、内でも変な風に前残りする馬とかもいそうでしたから、やはりケンするのが安定だったと思われます。
 確かに1, 2番人気に不安要素が多数ある時点で、穴党には最高のレース条件だったでしょうけど、いかんせん考えることが多すぎる。

 また、レース振り返り中に偶然発見したのですが、1番のマエマエが次走狙いめだなと思いました。
 出遅れからのスタート。
 内馬場で伸びたのを鑑みても、直線での手ごたえを見るに、少なくとも3着に入っていても不思議はなかった。
 直線で進路を失って一度失速して、それでも伸びて6着に入ったという敗北なので、狙えると思います。
 
 

学びと結論

 ・着順と着差と時計は過剰人気する要素。だから1番人気の中身をよく確かめること。
 ・着順と着差はただの結果であって、あまり買い要素にならない。

 ・1, 2番人気が怪しいレースだったため、穴党向きのレースだった。
 ・馬場的にも、予想される展開的にも、ケンするのが安定のレースだった。
 ・次走マエマエが狙いめ、ロジスピードは条件次第で狙いめ


福島3R 2歳未勝利戦 芝1200m

 まさかただの2歳未勝利戦だけで3000文字以上も書くとは思わなかったです。
 以降は手短に振り返ろうと思います。

 こちらが結果です。

 https://race.netkeiba.com/race/result.html?race_id=202103020303

 このレースでは、前走末脚に魅力があるな、と思った、▲ローズブルームのレースです。
 ただ、痛いことに最内枠を引いてしまったんですよね。
 末脚勝負のこの馬にとって、最内枠はやや割引。先週の福島は内馬場が有利で、特に1200m戦では、逃げた馬や先行馬が前残りする展開が目立っていました
 おそらく抜け出すのに手間取って、頭は苦しい。でも能力はあるし、内自体は伸びるから、うまいこと3着までに入ってくれないかな、という見立てでした。

 直前の単勝オッズは10倍近くついていました。おいしいのはおいしいですが、この見立てでは単勝を買うには材料が薄い。

 でも買った馬券がこちら。


 穴は単複を買えというのはわかるけど、勝ち目薄いのに単勝500円は振りすぎ
 言動の不一致ですね。サイコパスかな。
 あわよくば勝った時ように単勝を買うのはありだったと思うんですが、その見立てならもう少し複勝系に厚く振るべきでした。

 ちなみに印は以下の感じ。

 これなら前に行きそうなフェデフルールルーチェディルーナとのワイドは択としてあったでしょうね。
 ただし、勝馬のバーニングアイズには目が行ってなかったみたいです。

 確かに外枠というのはありましたが、
 新馬、2走目、3走目と逃げている馬。前々走は1.6秒差の6着と大敗していますが、芝だけで見れば全然走れないこともなさそう
 しかも今回は、金鯱賞で大穴ギベオンを逃げきらせた西村Jへの乗り替わりです。
 今考えると結構狙いめだったと思うのですが、馬柱が綺麗でないからと敬遠していたことは否定できません。

 ほんとに着差と着順は、よっぽど悪くない場合は見ない方がいいですね。全然外す根拠になってない。

 だから今回買うべき馬券としては複勝系を厚くして、
 
 単勝200円
 複勝500円
 ワイド1 – 3, 7, 13 各100円

 これが一番見立てに合致していたのではないでしょうか。もしくは単勝すらもワイドに回すか。
 結果論ですが、バーニングアイズが逃げ切るのを読めていたら、ワイド1点まであったでしょう。
 ダメでも複勝800円まで振ってもよかったレース。それならさらに840円上乗せですからね。昼飯食べに行けますよ。
 単勝オッズのおいしさに惑わされすぎですね。
 オッズに振り回されて、見立てに合わないことをすると中途半端になるということがよくわかるレースでした。

 ちなみに今回の勝ち馬は、バーニングアイズ。ここまで5着が最高着順、前走0.8秒差。
 2着エコロデビルは前走0.4秒差の3着、前々走1.1秒差の10着。
 3着ローズブルームは前走0.1秒差の2着、前々走1.0秒差7着でした。

 ちなみにローズブルームは次走も狙いだと思います。あの脚なら勝ち上がりはそう遠くないはずです。
 まあ馬柱がそこそこ綺麗なので、次は人気しそうですが笑

学び

 ・自分の見立てと馬券の買い方は一致させること。特に単勝系か複勝系はよく吟味すること。
 ・オッズに振り回されて馬券の買い方をブラさない。
  →安いと思ったなら相手を探すか、単勝or複勝1点か、ケンすること。

 

東京8R 3歳以上2勝クラス 芝1600m

 このレース以降は以前、ブログでも推奨していたレースですね。

 2021/11/13 土曜競馬と重賞と適性の話。
 https://yosakura.blog/post-30/

 見立ての詳細については、該当ページを読んでください。
 簡単にまとめると、

 ◎リフレイムは能力はあるものの右に寄れるクセがあるので、油断して差されるとかはありそう。
 ▲カイザーノヴァは能力は高そうだが、ここまで不利で負けている。上りがあるので、ここなら穴位置になりそう。

 こんな感じです。結果としてはこちら。

https://race.netkeiba.com/race/result.html?race_id=202105050308&rf=race_submenu

 リフレイム君が3~4コーナー付近から内に1頭分のスペースを開けるというロスをしながらも外々を周り、そのままいつも通りに右に寄れつつ押し切るというやたら強い内容で押し切りました。この内容なら、おそらく3勝クラスも勝てるでしょう。
 また、まともに走れば、少なくともオープンクラスなのは間違いないでしょう。
 今回のメンバーも決して弱くはなかったと思いますし。

 ちなみにカイザーノヴァは、好位につけるも勝負所で伸びず敗北。正直言って坂井Jのエスコートはよかったので、これで伸びないなら単純に馬の力が足りていない可能性の方が高そうです。それかもっとスローになって脚をためないといけないのか。

 一方、私の馬券の買い方はこれ。


 今回はこの買い方でよかったと思います。

 強いて挙げるならリフレイムをもっと信じて、3連単頭固定で、相手5頭に流して勝負してもよかったかもしれません。もしくはリフレイム1着、カイザーノヴァ2, 3着固定とか。でもあの子寄れるから頭に推しづらかった。3連複にしたのはそういう意味では正着手だったと思います。

 なんにせよ、これはカイザーノヴァの強さを高く見積もってしまって負けただけのレースなので、やってよかったと思います。
 内伸びで後ろからの馬を相手にするのは怪しいのでは? という向きもありそうですが、リフレイムが右に寄れるクセ馬ですからね……。空いた絶好位置に差しがやってくる公算は高かった。それがカイザーノヴァならよかったんですが、今回は違ったというだけです。これは仕方ない。
 どうしても責任を押し付けたいなら、自分にカイザーノヴァを見る目がなかったというだけのことです。

 ちなみに私が毎回馬券を1000円で買ってるのは、1レース辺り1000円と決めているからです。
 勝負レースでは2000円とか打ってるんですけどね。

 ちなみにこのレースでは、
 勝馬リフレイムは前走0.1秒差2着。
 2着ガンダルフは前走0.1秒差をつけて1着。
 3着チアチアクラシカは前走0.8秒差9着でした。

学び

 ・◎(本命)と▲(穴)に勝算があるなら、迷わずその2頭軸で馬券を組み立てろ。



東京9R オキザリス賞 ダート1400m

 私はダート競馬のことはよくわからぬ。
 それでもダート競馬をするのは、推したい馬がいるときなのです。

 今回の推しは、◎コンクパール。フェブラリーSを勝ったカフェファラオと同じく(ついでにリフレイムもオソロ)、American Pharoahの産駒です。

 相手に選んだのは、〇ドライスタウト
 普段〇(対抗)を選ばない私ですが、今回はそうも言ってられない強い馬だな、というのは前走の走りから伝わっていました。なにしろ逃げ切りの場面を無理やりひっくり返した馬ですからね。
 不良馬場だからこそできたのか、能力の高さがあって相手の勝ち筋をひっくり返せたのか。
 今回はその試金石のレースと言ってもよかった。

 穴としては、新馬戦のダート1000mで、1.8秒差もの大差をつけて逃げ切った▲ダンスウィズジョイ
 あとは先述のブログにも書いている通りの馬を押さえました。

 買い方はこう。コンクパールの応援でもありましたが、単勝を打つにはオッズが薄い。
 しかもドライスタウトも強豪と来ている。3-9馬連を本線、あとはドライスタウトがフロックだった時のため、◎コンクパールから、紐のジレトールクロジシジョ―への馬単。
 
 ダンスウィズジョイが仮に化け物だったとき用に馬単。これは当初単勝と迷いましたが、
 コンクパールとドライスタウトが強いと見て、この2点へ流しました。

 正直言って、買い方は悪くなかったと思います。
 ただし、予想時点で2つ問題がありました。

 まず私がダートの展開をよくわかっていなかった。大体前買っとけばいいんでしょみたいな感じ。
 東京ダート1400mって、芝の同距離と同じで前傾になりやすいんですね。先ほども言った通り、前傾になれば差しが決まりやすい。馬場的には後ろから脚をためてもやれそうなドライスタウトに有利でしたし、ブログ内でも印をつけていた、ヴァルツァーシャルにも向いていたんですよね。

 ダートは基本前、という認識で、内枠の差しであるヴァルツァーシャルを外していた。
 これが、馬場と展開を知らない恐ろしさですね。すごく勿体ない。
 もし知っていたら、ドライスタウトとヴァルツァーシャルのワイドは考慮できたはずですからね。

 なんにせよ、先行馬のコンクパールから行くのは悪手だったことがわかります。
 でもまあ推しだから仕方ない。競馬ファンは、安くても推しの単複を持つ生き物です。馬券師なら即評価下げが正しいんですけどね。

 そして2つ目の問題。騎手です。
 コンクパールの主戦は福永Jなのですが、BCでアメリカに行っているので、岩田望Jに乘り替わっていました。
 個人的な意見で申し訳ないのですが、この騎手、全然信用できません。
 なぜか馬質のいい子ばかりが不自然に回っているので、そこそこ成績はいいのですが、ぶっちゃけ腕に関してはそんなに上手くないな、と思っています。
 イン差しが効く馬場なら買えないこともない騎手なのですが、コンクパールみたいな強い先行馬をしっかりポジションをとって競馬するには向いてないと思っていて。

 実際今回もその不安が的中して、以下のようにコンクパールは大敗を喫します。

 スタートはよかったのですが、何度か内に入れるチャンスがあるように見えるのに入れなくて、そのまま外外回して負けてます。キレる馬じゃないので前のポジションから下がりたくない気持ちはわかりますが、その位置では勝負にならないのも確か。
 内に潜り込んで、距離ロスを抑えた方がよかっただろうと思ったのは私だけでしょうか。
 しかも直線で内空いてましたからね……。この辺りの先を見越した騎乗ができない辺りに、岩田望Jが未だに重賞勝ててない理由があるような気がします。

 私が言うのもなんですが、騎乗が中途半端なんですよね。

 それを実感したレースがあります。
 11/6の阪神芝の新馬戦。
 ドスローになっていたのですが、岩田望J騎乗のプラウドリネージュは、ずっと内を追走していたんですね。勝負所で内行くか外行くかで悩んでる素振りを見せていましたが、その追走なら内一択だし、実際最後は内ががら空きになったんですよね。

 https://race.netkeiba.com/race/result.html?race_id=202109050105&rf=race_list

 ペース考えても外なんか回してたら届くわけもないし、勝負をかけることを考えても内で我慢するしかないのに下手に動いて結局ブービーで負けてるんですよ。こんな中途半端な騎乗をする騎手を信じられないな、てなってたんですよね。

 ちなみにこのプラウドリネージュという馬。上りもそこそこですが、パドックでもよさげだったから、私は穴指名して単複買ってます。今回は下手乗りが敗因ですし、上りを見てても、次走は狙ってもいいと思います。
 また、このレース自体は、モズネズコが3着に滑りこんでくれたから馬券収支的にはトントンにはなりました。
 でもあの岩田望Jの騎乗には、率直に言ってがっかりしましたね。
 内枠だし、そこそこ内も伸びてるから、彼の十八番の内差しくるかなと期待していたのですが。

 ここまで述べたように、岩田望Jは個人的にあまり上手い騎手という認識ではありません。しかし馬質はいいし、イン差しになればうまいこと持ってこれる騎手と認識しているので、それが合っている時に買う騎手なのかなあ、と思っています。
 「下手だから買わない」じゃなくて、騎乗スタイルが馬や展開、馬場に合わないから買わないを選択する。
 あるいはその逆というのが正しい騎手買いだと思っています。

 実際、私は川田Jが先行馬に乗るなら買いたいなあ、て思います。
 反対に、差し馬に乗るなら、いくら川田Jでも買いたくないですもん。その場合はなんなら藤岡祐Jを買ったりしますよ。あの人脚ためるの上手いと思いますし。
 私の推し馬のデゼルが、エリザベス女王杯で武豊Jに乘り替わると聞いたときは、結構プラスだな、と思ったものですもん。

 というわけで、騎手の乗り替わりには気をつけろ、て話でした。

 もし騎手買いで、オカルト的なものがあるとしたら、G1の池添Jは買っとけぐらいのもんですよ。
 あの人マジでG1でも上手い騎乗しますもん。NHKマイルとかでも上手いもんでしたよ。したたかですし。
 多分どんな舞台でも平常心で騎乗できるからこそなんでしょうね。

 話がだいぶ逸れましたが、コンクパールは騎手や展開のためか、ここで大負け。おまけにカラ馬にも絡まれてましたから、今回は度外視でいいしょう。おそらく次走は福永Jが戻ってくると思いますが、どのレースを使うんでしょうね。できれば最後の直線が短めか、前半落ち着くようなコースで再度狙いたいです。

 この子、新馬戦とかその他レースを見ていてもわかる通り、わりと粘れる根性があるのですが、どうしても最後の最後で押し切られてしまうところがあって、すごく応援したいんですよね。

 ドライスタウトは5馬身つけての圧勝ですし、やはり本物かもしれません。
 この世代のダート馬として、追っていきたい馬だなと思います。わりと重賞もあり得るんじゃないかな。

 ダンスウィズジョイは引っかかった感じの大敗。次はおそらく距離短縮でしょう。1200m戦で逃げれそうなら考慮したい1頭だと思います。

 なおこのレースでは、
 勝馬ドライスタウトが前走0.4秒差で1着。
 2着インコントラーレが前走1.0秒差の7着。
 3着ヴァルツァーシャルが前走0.1秒差で1着でした。

学び

 ・騎手に関しては、その馬に合っているか、馬場や展開に合っているかを重視すること。


東京11R 武蔵野S ダート1600m

 前回に引き続き、推し馬が出るということでやることにした本レース。
 ◎はエアスピネル。私が競馬を始めたころが、ちょうど彼ら、サトノダイヤモンドの世代がダービーで群雄割拠のやたら面白い勢力争いを繰り広げていた時代です。
 いわゆる16年最強世代ですね(実績的には本当に最強かと言われると怪しいのですが)。

 ちょうどマカヒキが京都大賞典で、ニエル賞以来の白星を挙げたところ。
 同世代で覇を競い合ったエアスピネルにもぜひ頑張ってほしいという想いで◎を推しました。
 いやもう、そういう買い方って、収支を考えればよくないんですけどね笑

 ただ、今回のエアスピネルはそれなりに勝算もあって。実際フェブラリーSでは2着だし、このコースとも相性は悪くない。勝ち負けしても不思議がない位置にはいたんですよね。

 というわけで、下のように馬単の裏表を買いました。


 後で、11→14の馬単も100円購入しています。1000円ルールを守りたかったのですが、ぶれてますね。
 ちなみに資金配分は、以下を見ながら傾斜をかけています。どれが的中しても少なくとも6000円は払い戻しがあるように買ってるはずです(当初は7000円狙いだったのですが、オッズ変わってますね。直前購入できなさそうだったので、見た時点でのオッズで傾斜をかけてました)

 https://race.netkeiba.com/race/result.html?race_id=202105050311&rf=race_submenu

 結果、エアスピネルは2着。ただ、これはどう見ても直線での前壁で、スムーズに競馬ができなかったからですね。
 本レースで引退となったワンダーリーデルも、先行勢による前壁で上がれず。最後の脚を見るに、結構仕上げていたように感じたのですが、勝負は時の運。こればかりは仕方ないですね。
 内がごちゃついてる横で、外からうまく立ち回ったソリストサンダーがうまいこと押し切りました。戸崎Jもいい騎乗でした。外枠の方が得意なんでしょうかね、この方は。

 馬券的にはソリストサンダーをそこまで評価していなかったのですが、ここまで内がごちゃつくとは想像していませんでした。
 そもそもエアスピネル、外目からの発走でしたし。
 ですが、こうなると想像できない以上、田辺Jを責めるのも酷だと思います。なぜかよく叩かれる騎手ですが、今回の進路取りは納得できますし、前があそこまで強烈な壁になるのも運なので仕方なかった。
 2回ぐらい進路変えてますからね……。これは仕方ない敗戦だと思います。それでも2着に来る辺り、エアスピネルの能力の高さと、東京ダート1600m適性を感じずにはいられません。
 フェブラリーSに出るなら、再度狙いたい馬だな、と思います。

 馬券的には、こうなると単複でよかったんじゃないか、という感じではありますが、勝ち負けする勝算があったんです。単純に、東京ダート1600mで大外ってそこまで買いじゃないのでは? と謎の思いこみで消した私のミスです。
 というか、特に意味もなく人気でオッズ安くなるから嫌っただけなので、せめて根拠を持って消さないとな、と思いました

 着差、着順については、オープン級になってきたらさすがに差が小さくなってくるので、あえて書きません。
 ですが、エアスピネルは前走0.6秒差6着なので、やはり着順と着差、ってあまり買い要素ではないように思います。ここまで書いてても思いましたし、おそらくここまで読んだ人もそう感じたのではないでしょうか。

結論

 ・人気馬を消すときは、根拠を持って消すこと。
 ・応援馬券は、単複の方が、外れたときのダメージが小さく済むぞ。



阪神11R デイリー杯2歳S 芝1600m

 このレースでは、ブログで◎ソネットフレーズ、▲ウナギノボリにしていました。
 馬券の買い方としては、以下の感じ。

 オッズとしては上の通り。セリフォスが入ってくる場合は、ほぼほぼセリフォスとソネットフレーズがワンツーで叩き合う展開になるだろうし、その3着に穴馬、私の想定ではウナギノボリが入ってくる、という読みでした。なので、3連単まで購入。
 ただ、今思うとセリフォスソネットフレーズのワンツーの可能性が高いと思うなら、そこの1・2着裏表で3着全流しの3連単打っておけばと思っちゃいますね笑
 所詮は結果論ですが、こういう時に松山Jが内ラチ1頭分のところを使ってくるというのを思い出していれば、カワキタレブリーも消してなかったかもしれない(参照 https://yosakura.blog/post-52/

 いやでも、さすがにこのメンバーだと消すだろうなあ。多分。


 ソネットフレーズはまず間違いなく馬券内には入ってきて勝ち負けするだろうという想定だったので、あとはウナギノボリ待ちでした。

 ただ、ウナギノボリにはクリティカルな性質があって、出遅れ癖があるのと同時に、二の足もつかないんですよね。
 追走にも苦労していました。これ序盤が緩むようなコースじゃないとチャンスないのでは
 具体的には、スタートしてすぐコーナーになる中山芝1800とか、東京芝2000mとか。
 またはスタート後すぐ上り坂のコースですね。

 なにやら条件が多くつきそうな馬だなあ、と感じましたし、それを読み取れなかったのが痛かったですね。
 

学び

 ・馬と騎手の傾向、癖はよく掴み、馬券に織りこむこと。


最後に



 以上になりますが、全体を通して思ったことは、

 ・馬(どういう癖がある? 脚質は?)
 ・騎手(どんな人? 何が得意?)
 ・馬場(どこが伸びるか、力がいるのか、コース形状は?)
 ・展開(速いのか遅いのか、それにレース質は?)
 ・枠と並び

 この5つが予想においてとても大事なんじゃないかな、てことですね。

 それぞれを精査しないと、ちゃんと根拠を持った予想ってできないんじゃないかな、と思います。
 時計とか実力馬との着差ももちろん大事ではあるんですけど、あくまで結果でしかないし、馬の力を測る物差しでしかないんですよね。

 そして、それをうまく馬券に織りこむわけですが、そこで判断するのはまず、

 ・単勝系(単勝、馬連馬単、3連単)
 ・複勝系(複勝、ワイド、3連複)

 このどちらなのか、ということだと思います
 (券種はあくまで一例。応用次第では、3連単を馬連やワイド、3連複のように使える場合もあります)。
 これがブレると中途半端な買い方になってしまうので、まずはどっちなのかを明確にした方がいいでしょう。

 具体的に言うと、あなたがつけた◎はどういう意図でつけたのか、ということですね。
 勝つ、というなら当然単勝系。
 馬券内はあるだろう、なら当然複勝系です。

 当然前者の方が、的中率は落ちるわけですが、打点は間違いなく高い。麻雀で言うと面前手ですね。
 後者は鳴きの一手。的中はさせやすいが、打点は単勝系ほどではない

 このバランスをちゃんと見極め、オッズに振り回されることなく買えることが大事なんだなあ、と今回の振り返りで思いました。

 まるで麻雀だな。

 というわけで、振り返りはここまでとさせていただきます。
 まさか1万字超えるとはなあ。
 日曜日版は撒いていく感じで、エリザベス女王杯だけ振り返ると思います。

 以上です。
 ここまで長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。
 皆様の馬券購入に少しでも貢献できる学びを提供できていれば幸いです。

 by そろそろ予想もしなくちゃいけない、夜桜 ほとり(2021/11/18)