【有馬記念予想】歴代有馬記念から見る今年の出走馬と、とある名馬の苦渋の話
こんにちは。こんばんは。夜桜という者です。
今回は有馬記念予想をしていきます。
やはり年の瀬のレースであり伝統の一戦でもある有馬なので、力を入れた予想及び記事を書きたく思います。
例のごとく長ったらしい脇道も含めて書きますので、
そこはカットで、という方は↓の目次から本題に移ってください。
有馬記念の予想印
今回の予想印をあらかじめ出しておきます。
エフフォーリア、ウインキートス、クロノジェネシス辺りの評価はもう少し下がるかもしれません。
◎ ステラヴェローチェ
〇 クロノジェネシス
△ エフフォーリア
✓ ウインキートス、モズベッロ、アカイイト、アサマノイタズラ
◎ 本命馬(今回は単勝軸)
〇 相手
△ 紐
✓ 抑え(紐に昇格するか、外すか検討中)
歴代有馬記念から見る今年の出走馬と、とある名馬の苦渋の話
毎年この時期が近づくと、途端に世間は騒がしくなりますね。
先ほどもホームセンターに行ったのですが、いつもより人が多かったように思います。
そんな中で私はカーペット用のコロコロを補充したり、フローリング用のクリーナーはまだ買い置きあったっけ、と頭を巡らせながら買い物をしていました。
会計に行き、合わせて679円。
財布を見ると1000円札はなく、虎の子の諭吉と小銭を出していくことにしました。
ところで私は普段から、自分の財布に小銭が1番少なくなるように会計する癖があります。
例えばこういう場合は、ただ10000円を出すのではなく、10180円を出して、お釣りの硬貨の枚数が1枚でも減るように払うわけです。
麻雀でも同様です。手持ちの点棒はできるだけ少ない本数にしたがる傾向があります。
今回は80円がなくて、100円玉が3枚と1円玉が4枚、10円玉が3枚。
お、これは9555円で返せるぞ、気持ちいいやつだ、と思いながら計算してお金を出したわけです。
最後の一瞬で、100円玉あと1枚いるかな、と思いつつ懐に収めたのですが、
結果を見ると、出てきた数字はなんと9455円。
大失敗です。
9555円で返ってくるはずが、100円玉が余計に4枚も返ってきてしまったのです。
その場で500円玉に両替してもらいたいと思いましたが、この時期なのでお客さんが多く、言い出せなかったです。
というか自動精算系のレジでしたし。
昔から算数だけは大得意で、計算をやらせたら誰にも負けない自信がある私にとって、この結果はかなりショックでした。
何を深刻に考えているの、と思われるかもしれませんが、
私にとって計算とは、自身を構成する大きな柱の1つ。それが揺らぐことは大事件なのです。
これが年をとるということなのか。アラサーの私は思いました。
いやまだ三十路は迎えてないけど。
まだ若いやんけ、という話はさておき、私は「そうか、もうアラサーなのか」とまたしても愕然としました。
そういえばゴールドシップの引退レースにして、私のデビュー戦でもあった、
あの2015年の有馬記念からすでに6年。
そりゃ年もとるわな、といった心地です。
この時期になると競馬歴数十年という方なら、オグリキャップやトウカイテイオーの奇跡のラストランを思い出すでしょう。もしかしたら、TTG時代までさかのぼる方もいたり?
少し前ならオルフェーヴルの圧巻の引退レース。
その前ならディープインパクトが翼を広げた衝撃のラストラン。
様々なドラマが起こり、人々に夢と感動を与えてきた。
それが有馬記念というレースなのです。
今年も近年以上に魅力的で、しかも歴代の有馬記念を予感させる好メンバーが揃いました。
メジロパーマーとダイタクヘリオスがバカ逃げした92年有馬記念。
今年も逃げそうな馬が数頭いますよね。
まるで制御が効くツインターボのようなパンサラッサに、
それこそバカ逃げしそうなキセキ、
菊花賞でセイウンスカイを降臨させたタイトルホルダー。
もしかすると92年有馬記念のような展開だってあり得るかもしれません。
タイトルホルダーと言えば、姉のメロディーレーンとの対決が実現しましたし、
一方で牝馬と言えば、クロノジェネシスはこのレースで引退。
ここはダイワスカーレットやリスグラシューのように、牝馬でも力強くラストランを飾ってほしいところ。
今年のドラマチックG1戦線の最後を飾るにはもってこいの馬ですね(いやまだホープフルSあるやろ!)。
引退といえばキセキも今回が最後。
彼の父ルーラーシップも息子と同様癖馬で、
ラストランで大きく出遅れましたが(これがすごいユニークな出遅れ方なので知らない方にはぜひ見てもらいたい 動画 → https://www.youtube.com/watch?v=SR3MQ6ALpMA)、なんと3着まで食いこんできましたね。
その時勝ったのが黄金の浮沈艦・ゴールドシップ。
そのゴールドシップの引退レースとなった2015年有馬では、
マリアライトが4着、吉田隼人Jが手綱を取るゴールドアクターが優勝。
今年は惜しいことにマリアライトの息子・オーソクレースが残念ながらレースを回避しました。
そして吉田隼人Jが手綱を取っていたステラヴェローチェは、乗り替わりでM デムーロJが鞍上となり、15年再現はなくなったか、と少し残念に思っています。
そう思えば、何かと過去の有馬記念に思いをはせたくなるのが、今年の有馬記念メンバーであります。
さて、だいぶ脇道に逸れましたが、ここでとある名馬の有馬記念挑戦の話をします。
その名馬の名は、皆様お馴染みのアーモンドアイです。
当時のアーモンドアイと言えば、以前にもお話しましたが、
秋華賞でミッキーチャームの勝ち筋を打ち破り、
ジャパンカップでワールドレコードを叩き出し、
前走の天皇賞秋では考えられないスピードでイン突きして快速をアピールし、
すでにドバイターフを含め6冠を保持する、間違いなく当時最強の名馬でした。
そんなアーモンドアイが、1度だけ有馬記念に出走したことがあるのです。
なぜ1度だけなのか。そしてなぜラストランも有馬記念ではなくジャパンカップだったのか。
これからお話しすることを聞けば、皆さんもわかるかと思います。
当時のことはよく覚えています。
2019年有馬記念。
それはそうです。いくらアラサーの私でも覚えています。
なぜなら現地に参戦していたからです。
私の目の前で、ミッキーチャームの逃げ勝ちを見事打ち破ったアーモンドアイ。
その応援のために、関西からわざわざ中山まで駆け付けたのです。
当時のアーモンドアイの単勝オッズは1.5倍。
ほとんどの人が彼女の勝利を疑っていませんでした。
しかし一方で、彼女の距離不安を指摘する競馬ファンもいました。
いやいや、オークスだってそう言われながら快勝したじゃないか。
ジャパンカップではワールドレコードを出したんだぞ!
2400と2500じゃ、100メートルしか距離が変わらない!
そういう意見が大多数だったのでしょう。
だからこそ、その信頼が単勝オッズ1.5倍に反映されていたのです。
私もアーモンドアイ最強信者の1人。
やはり彼女の頭を中心とした馬券を買っていました。
レースがはじまり、アエロリットが大逃げ。
5枠9番のアーモンドアイは内のポジションを取れず、終始外をまわることになりました。
ゴール前を1度通過し、向こう正面の3コーナー付近からアーモンドアイが動きだし上がってきました。
これでいつもの勝ちパターンだ! あの末脚が見れるぞ!
きっとその場にいた誰もがそう思っていたはずです。
が、そうはなりませんでした。
直線を向いた瞬間アーモンドアイは失速。
外から来た各馬にどんどん追い抜かされ馬群に埋もれ、結果9着と大敗を喫しました。
現役唯一の馬券外大敗です。
https://race.netkeiba.com/race/result.html?race_id=201906050811
敗因は間違いなく距離です。
府中2400mと中山2500mの差はたったの100mではないのか。
いいえ違います。
府中2400mは2ターンするだけですが、中山2500mは3回ターンします。
レース質がそもそも全然違うのです。
中山2500mがかなり特殊なコースなのは実は有名。いわゆる非根幹距離と根幹距離の話ですね。
やはり府中のいわゆる「チャンピオンコース」とはわけが違うのです。
ちなみに根幹距離とは、1600, 2000, 2400mといった、400の倍数の距離のこと。
非根幹距離はそれ以外。1800, 2200, 2500mといった距離のことですね。
競馬場って上手いことコース設計していて、根幹距離のコースと非根幹距離のコースって結構レース質が変わるんですよね。
さて、なんでこんな話をしているのかというと、
今回やたらとアーモンドアイに被る馬が出走予定で、しかもめちゃくちゃ人気しそうだからなんですよね。
その馬とは、エフフォーリアです。
彼は確かに強い。
皐月賞ではハイレベル3歳牡馬を相手に圧勝し、
ダービーではシャフリヤールとハナ差の激戦を繰り広げ、
天皇賞秋ではあのコントレイルをねじ伏せました。
確かに強いでしょう。それこそアーモンドアイにも及ぶかもしれません。
でも冷静に考えてください。
なんでエフフォーリアは菊花賞に行かずに天皇賞秋に挑んだんですか?
アラサーの私の記憶力が正しければ、距離不安があるのと、輸送があるから回避すると陣営は言っていたはずです。
そのエフフォーリアが、アーモンドアイと同じく、天皇賞秋を勝って、その後有馬記念に挑む?
ここまで聞いて、あなたはエフフォーリアの単勝に、虎の子の1万円を打てますか?
いや、それどころか複勝に1万円を打てますか?
これはそういう話なんです。
私の答えは断じてノーです。
それはあの日のアーモンドアイの敗戦を見ているからです。
最近になってから競馬を始めた方は多いでしょう。だからあえてアドバイスします。
いくらボーナスが入ったからと言っても、エフフォーリア1点の単勝や複勝に大枚をはたくのはオススメしません。
正直言って馬券外に飛んだってなにも不思議がないからです。
いや、エフフォーリア強いやん!
そう言いたい気持ちはわかります。それはそのまま2年前の私と同じ姿だからです。
ですがあえてもう1度助言させてください。
あの、2400mワールドレコード保持者で、
国内中距離最強の名をほしいままにしていて、
後に歴代最多の9冠を取った、
あのアーモンドアイでも大敗したんですよ?
それを、エフフォーリアに、
しかももともと距離不安があって菊花賞を回避したエフフォーリアに、
全幅の信頼をおけるんですか?
それでもなお打ちたいというのなら、私は止めません。
そんな権利は私にはありません。
ですが、アーモンドアイの敗戦をこの目で見てきた私の意見を頭の片隅に入れ、レースに臨むことをオススメします。
なんでここまで口を酸っぱくして言っているかというと、
私の競馬仲間にWin5でエフフォーリアを買い目に入れたいという方がいたからなんですよね。
私は必死に「それはオススメできない。アーモンドアイと同じことになるぞ」と上記のことを踏まえた上でかなり強く言ったのですが、聞いてくれなかったです。
結局買い目に入れることにしているそうです。
その方はまだ競馬歴が浅い。
だからわからないんでしょうね。
まあこうなれば、別の買い目の方で当たることを祈る他ありません。
どうかその方にも幸運あれ。
今回枠順が出る間もなくエフフォーリアを紐想定にしているのはそういうわけなのです。
ちなみに、皐月賞勝ったし中山適性あるやろ! という意見も個人的にはあまりクレバーではないです。
そもそも中山2000mと中山2200m, 2500mではレース質が全然違います。
スタート位置や周り方からして全然違いますからね。
その辺はググってよく調べましょう。
あとそもそも今年の3歳牡馬クラシック戦線ですが。
ほとんどの出走馬が府中適性型だったので、
皐月賞で単純に能力が高いエフフォーリアが順当に勝てるのも当たり前なんですよ。
だから中山適性自体は実はそこまで高くないですよ、あの子。
私は言いましたよ。
これをどう受け取るかは読者の皆様次第です。
2021年有馬記念 展開予想
まだ枠順も何も出ていないので何とも言えないですが、
おそらくパンサラッサやキセキ、タイトルホルダー辺りはハナを主張すると思います。
それこそメジロパーマーやダイタクヘリオスのように。
あれを再現してしまうと、どっちかが生き残るんでしょうけど、現状どれかというとキセキが生き残るかなあ、という印象です。
ただ、キセキは前走ジャパンカップなのがネックなところ。
太古の昔から、ジャパンカップを激走した馬は、有馬では消しが定例です。
やはりレース間隔が短いからでしょうね。
反対に、3歳馬、特に前走菊花賞組は結構馬券に絡みます。
斤量が軽いのと、レース間隔、距離短縮が効くのではないでしょうか。
今年の菊花賞は阪神での開催だったので結構消耗が激しそうですが、
実力馬が揃っているので、警戒はしたいところですね。
それはさておき、おそらくレースは逃げが多いことですし、ハイペースの縦長展開になるのではないでしょうか。
となれば、差し追い込みの台頭に期待したいところ。
◎ステラヴェローチェは、差し追込にかけては十分力を示している馬。
個人的にこの子以外にクロノジェネシスを倒せる馬はいないと思っています。
前走は神戸新聞杯での疲れもありましたが、絶望的な位置からあわや2着のところまで持ってきた実力馬。
体勢が整っているのなら、間違いなく本命か穴には指名したい位置です。
〇クロノジェネシスは差しってほどではないですが、ポジションを取って好位から競馬するのに長けた馬。
実際相性のいい宝塚記念を連覇、有馬記念にも1度勝っているのですから、納得の相手評価です。
展開もおそらく向くでしょうし。
詳細は次の項で語りますが、やはり凱旋門賞帰りというのが割引材料ですね。
あとはぶっちゃけ拮抗気味です。
陣営の意見、
予想される展開、
当日の中山の馬場傾向、
そしてなによりも枠順を見ながら
調整するしかないです。
ですが、エフフォーリアの頭だけはかなり薄いと見ています。
理由はやはり距離ですね。
このまま人気を吸って、第2のアーモンドアイになってくれるならオッズも跳ねるので、個人的には飛んでくれたら馬券的には助かります。
むしろ飛ぶ可能性の方が高いと思いますし。
2021年有馬記念 出走各馬詳細
いつも通り、陣営コメントなどを含んだ、私の競馬ノートを公開します。
そろそろこれ、有料コンテンツにしてもいいな、と思っているんですけどね。
今回はGallopさんから引用したものなので、まあいいかな、とは思っていますが。
それでは、有力各馬の解説なども。
前走はツインターボのような逃げを打ち、見事に逃げ切った快速馬。
しかし今回斤量も増え、距離も伸びて、どう考えても苦しい。
メジロパーマーになれるかは、この距離と中山への適性がカギになる。
こればかりはやってみないとわからないと思われる。
雨が降って重馬場になったら抑えます。以上。
クロノジェネシスと同じく凱旋門賞での消耗が気になる1頭。
はやばやとレースを投げたおかげでクロノよりはマシな消耗度合だと思われるが、
精神的なダメージは気になる。
距離に関しては問題ないと思われるが……。
言わずと知れた中山巧者。
ただ、実力的にはG2クラスで、前につけれなかったら話にならない。
ただ枠順はよいので、抑えてもいいかな、という位置。
前走の凱旋門賞からどこまで回復しているか。
これにすべてがかかっていると思われる。
パドックでの気配を窺わざるを得ない。しかし、普通に考えるならこの子しかいない。
前走はきつい体調と絶望的な位置から実質2着といってもいい4着まで持ってきた実力馬。
適性はどちらかというと府中だが、中山でも菊花賞と同じ競馬ができるなら、クロノジェネシスに待ったをかけられる最有力馬。
特に末脚にはかなりのものがあり、鞍上もM デムーロJに強化。
中間も順調なら狙いめと思われる1頭。
枠順や並びを見ても文句なしで抑えないといけない位置になりましたね。
なぜか人気している1頭。
前述の通り、やたらとアーモンドアイに被るので、頭はないと思っているが、
クロノジェネシスが凱旋門賞でへばり、ステラヴェローチェなど他の各馬が消耗しているならチャンスはある。
どちらかというと府中向きの馬なので、中山適性に関しては正直疑問。
皐月賞が府中適性の馬で占められていたことは頭に入れておきたい。
前走はスロー競馬にしようとしたが、色々あってリズムを崩された悲運の馬。
AJCCで勝っている通り、中山ではそこそこの適性があると思われ、2500mも対応可能と思われる。
前につけて残る展開なら抑えたい1頭。
ただ、枠的にはやや外にいき、どうなんだろう、という位置。
前走はパワー主体の差し決着に見事対応しての勝利。
かといって、この距離は鞍上とともに実質初であるため不安は多い。
枠順と展開次第なので、差し決着と読むなら入れてもいいが、
それならもう少し狙いたい馬が他に2頭いるのも事実。いいとこ抑えまで。
ちなみにエリザベス女王杯時点での評価はこんな感じでした。
セントライト記念では棚からボタ餅のような展開になったので勝てた。
ぶっちゃけ菊花賞のような結果になるのは当たり前で、G2レベルかな、というのが本音の馬。
しかし中山巧者なのは事実であり、差し決着になるなら狙いたい1頭。
前走は出遅れ、捲ることになってしまった。
奇数枠を引いてまた出遅れるんじゃないか、という位置になりましたが、
結局は前につけてどこまでやれるかだと思う。
展開次第。
前走はまるでセイウンスカイのような逃げを放ち、見事に逃げ切り圧勝を果たした菊花賞馬。
しかし、それは横山武Jの神騎乗によるもので、今回乗替、さらにハナはパンサラッサに持っていかれるとすると、なかなか苦しいものがある。
セントライト記念で不完全燃焼→菊花賞リラックスして逃げ切りのため、
ステラヴェローチェらに比べ消耗度は低いと思われるが、前残り展開にならないなら外したい1頭。
また、大外枠から前につけるのに消耗しそうなので、あまり抑えたくない位置。
以上になります。
それでは皆様の年の暮れの幸運を祈りつつ。
ここで打鍵を止めさせていただきます。
長文にお付き合いくださり、ありがとうございました!
by フローリング用のクリーナーの買い置きはなかった、夜桜 ほとり(2021/12/23)
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