【初心者向き】競馬の手引き〜競馬の魅力を語る〜

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今一度、競馬の魅力を伝える記事を書きたい。

しかし、万人が競馬に理解があるかと言えば決してそうではなく、私自身もわからないことがたくさんある。

それでも、何かをしたい気持ちで書いている。

 

競馬を初めてやる方、やり始めて1年とかそれぐらいの方をターゲットにした連載を週に1本ずつ出し、計4回の手引書としようと思う。

競馬の手引き 構成

今回 「競馬の魅力」

2回目「競馬の仕組み」

3回目「予想の手引き」

4回目「馬券の手引き」

こういった具合だ。

多くの初心者は「予想する時は何を見ればいい?」「馬券は何を買えばいい?」という疑問が最初に出てくると思う。

私もこれは思っていた。それに対して、今の自分が初心者の自分に言えることは何か、を考えて、このような構成にした。

多くの方が気になるはずの、予想や馬券の指針となるもの(答えではない)を提示するのが3、4回目となる。

だが、3、4回目を語る前に、必ず2回目「競馬の仕組み」を知っておく必要がある。この2回目が予想で特に大事となり、これがなければ3回目が理解できないのだ。

そういう構成である。今回はまず、競馬をする原動力になりうる話をしてみようと思う。まずは感情がなければ人は動けないのだから。

 

頑張ってるやつを応援する競技

頑張ってる人間は好きだろうか? 応援したくなるだろうか?

そういう方は競馬に向く可能性が非常に高い。

競馬では、人も頑張ってるし、馬もめちゃくちゃ頑張ってる

人だと、騎手(馬に乗る人)、厩務員(実際に馬を世話する人)、調教師(馬をレース仕様に育てるにあたり、様々な管理をする人)、馬主(馬の所有者)などなど、携わっている人間が多くいる。

様々な人が馬を世話し、成長させ、レースに向けてトレーニングし、最後に騎手がそのバトンを受け取って大きなレースを勝つ。このリレーも競馬における壮大なドラマの一面を持つ。

 

馬にもドラマがある。

馬は一見どれも同じように見えるかもしれないが、やはり生き物だから一頭一頭に性格がある。それは競馬場で見ただけではわからないことの方が絶対多いし、苦楽を共にしてきた厩務員さんでもわからないことはあるはずだ。

我々競馬観戦者が知らずに、厩務員さんしか知らないエピソードもあるはず。そういう苦労がありながら大きなレースで勝ったり負けたりする。勝った時の厩務員さんの喜びもひとしおではないかと思う。

そりゃ自分の子供が運動会で1番を取ってくるようなものだから、嬉しいケースの方が多いのではないか。

 

馬は一生懸命走るものもいるし、そうでないのもいる。彼らは全力疾走できる距離が600mぐらいと言われているのに、人間の指示に従い1000m、2000m、時には3000m以上走ることだってある。

しかも彼らは心臓だけでなく、脚にも血液を全身に送り届ける器官がある。普通に考えて脚を使うレースは命に関わるリスクが上がる。

それでも彼らは走ってくれるのだ。苦しくても痛くても走ってくれる。我々は馬に敬意を表すべきだし、馬に関わる人(ホースマン)はほぼ全員が馬をリスペクトしている

とにかく人も馬も頑張っている競技、それが競馬だ。

それを応援するのもまた競馬の魅力だろう。

 

血のドラマ

競馬は「ブラッドスポーツ」とも言われる。両親が果たせなかった快挙を子供が成し遂げる場面も少なくない。大きな名誉を受けた馬の仔が、デビュー時から大きすぎる期待をかけられるケースも多い。

馬の世界は一夫多妻制。雌の馬(牝馬)は概ね1年に1頭しか子供を産めないが、雄の馬(牡馬)は色んな牝馬と交配できる。ただ、牝馬は多くが繁殖に上げられるが、牡馬はほんの一握りしかその権利が与えられない。

馬というのは世話をするにも凄まじい額のお金がかかる。全馬を往生するまで面倒を見るのは非常に難しい。悲しい最期もありうる。だから人間である私達は、彼らが少しでも幸せな余生を過ごせるよう、見守るべきなのだ。そしてホースマンも、彼らを幸せにするために動いている。

言っておくが、じゃあ産まなければいいのに、はなしだ。馬産があるから馬達も人間も生きていけるし、競馬があるから馬達は生きていける。それを言い出したら人間はみんな自害するべき、ぐらいの暴論も成り立ってしまう。

馬が血をつなぎ、子供たちに宿命が課せられていくのもまたドラマ。母が取れなかったレースを子供が制するケース、兄を超える弟などもよく見られる。昔ライバルだった二頭の子供たちが大舞台で争うのもまた、血のドラマと言えるだろう。

ここを真の意味で意識できるようになってくるのが、多分競馬を始めて、早くても3、4年の頃となる。私は競馬を始めて10年になるが、知っている馬の仔が出てきているケースが非常に多くなった。もう見ているだけで面白いし、好きだった牝馬の仔が大レースを勝って、胸が熱くなったことも数回ある。

ここまで来たら競馬は沼だ。私は一生競馬から逃れることはできないだろう。

ぜひ、あなたも大好きな馬を一頭でも多く見つけてほしい。

そして、昔こんな馬がいた、ということを誰かに語り継いでほしい。それもまた、我々の役割なのかもしれない。

スポーツ性とギャンブル性

競馬には、陣取りゲームらしいスポーツ要素と、馬券を中心としたギャンブル性の二面がある。

今パっとスポーツ性とギャンブル性を語ったが、それぞれの要素に含まれるものは想像以上に深く広い。

たとえばスポーツ性では、位置取り、スピード、スタミナ比べ、騎手の運動神経や臨機応変さ、技術などなど、様々な要素が盛り込まれる。それも人馬関係なくあるのがまた面白い。

ギャンブルにしても馬券だけではない。レースをとっても出走する番組や進路選び、駆け引き、生産を見ても種牡馬選び、馬主や厩舎の選び方などなど、すべてがギャンブルだ。ある騎手が「競馬はギャンブルだ」という名言を残しているが、まさに、これらすべてを指しての言葉だろう。

そう、競馬はギャンブルでもあり、スポーツでもある。どちらも決して切り離すことはできない

我々競馬ファンも、最初はギャンブルとして入ってくる方が多いことだろう。それでもいい。

もちろんスポーツとしての魅力を重視してもいい。

入口はどこからでもいいのだ。まずは競馬に興味を持ち、馬をリスペクトし、馬の魅力に触れて、好きな馬ができるのが好ましい

それがこの大きな沼の入り口となり、時にはそれがあなたの人生の糧となることもあるだろう。

この大きなうねりとなりうるコンテンツにぜひ触れてみてほしい。今回の手引きはここまでとするが、次回では競馬とは何かを語っていく。そして3回目、4回目では競馬との関わり方として、予想と馬券についても語る。競馬への関心がある方はぜひ2、3、4回目と見ていただければと思う。

どうか、競馬という世界に触れてみてほしい。そしてそれがあなたの人生の転機にもなることを、心から願っている。

 

ライター名「夜桜 ほとり」

バイオテクノロジー系の分野で大学院卒業後、何を血迷ったのかSEに転身。でもなんか違うと思い、競馬メディアの編集に。現在は編集を脱退、馬を中心としたフリーの物書きとして活動中。

競馬を始めたての頃、友人に言われた言葉を今でも覚えている。初めて馬券を買った時の本命馬はずっと覚えておいた方がいい、と。実はその馬を律儀に覚え続けている。なんならその馬の子供は今でも競馬場で走り続けている。

多分今の私が競馬を始めたての自分を見たら、同じように馬、その馬の思い出を大切にすることを教えると思う。だからこの記事を書いた。そういうのを伝えられるような記事にしていきたいと考えている。

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Posted by yosakura