北海道ツーリング10日目『北海道ツーリング』
この日はほぼ船と、舞鶴から自宅の道程だけ。
特に書くこともないので、まとめ的なものを出していこうと思う。
なお、書いているタイミングは、ここだけ10日目の船内と帰ってからだ。
まとめる内容は大きく、以下となる。北海道ツーリングをする上で参考になることもあると思う。
・ツーリング通しての備考(天気、良かった道、買ったものなど)
・荷物について(必要だったもの、不要だったものなど)
・ライダーハウス事情
・北海道で気づいたこと
・北海道ツーリングで学んだこと
ツーリング通しての備考
①天気
全体的に晴れか曇り。雨にあうことはなかった。おかげでカッパや折り畳み傘はお荷物になってしまった笑
ただ、たびたび霧が発生した。3日目のはだいぶひどかった。ああいう時は道の駅なんかで休憩する方がいいだろう。
海側はよく霧っぽくなるので景色見たい勢は注意。長期間ツーリングなら、晴天の時を狙ってリベンジするのもありだ。
気温はちょっと高め。夜は寒いので下手したら冬装備が必要なケースもある。とりあえず北の稚内周辺は6月でも冬装備があった方がいい。どこかで話したが、夏の北海道でも夏服2セット、冬服1セットは持ってきて、3日に1回は洗濯で回すのがベターだ。
風は結構強い。私の時期がたまたまそうだったのかもしれないが、250ccのバイクは結構煽られるので注意だ。クリークでも車重170kgあり、250ccにしては大きいのだが、それでも厳しい。セローなんかは結構きついんじゃないかと思う。それでもセロー乗りは多かったけど。
②よかった道、景色
北海道では「秀逸な道」と呼ばれる道路がいくつかある。ここを巡るだけでも面白いと思うし、いい景色に会えると思う。
個人的には、オロロンルートは外せない。いわゆる地平線まで続く道路はここにたくさんある。私も飽きるほど撮ったが、また行ったら撮るんだろうなあ。あれはロマンですよロマン。
景色で好きなのは悩むところ。どこもよかった。
山なら羊蹄山。大雪山の山肌(帯広までに通った三国峠あたり)もきれいだったけど、思い入れは羊蹄山のが上。特に真狩の辺りは正面から羊蹄山に向かう道が良かったし、山も圧巻だった。あれでかすぎでしょ。

海辺ならやはり神威岬。岬まで行くのはもうこりごりだけど笑 でもくっそきれいなんよね。何度見てもいいだろうけど、遠くから見るのでいいかなあ。
水辺なら雪月花廊周辺のせせらぎなんかもよかった。今にも熊が出そうな感じは怖かったけど、音を聞いているだけでも満足だった。
➂飯
ランキングで言うなら、一位はやっぱり余市番屋の寿司。

ここのネタはそれこそ秀逸で、何度行ってもいい。
北海道の海産物はなんでも美味い! まあ肉もアイスも美味いんだけどさあ。
ほか、内陸なら肉、メロンがよかった。帯広はばんえい競馬もあるし、また行きたいよねえ……。豚肉の串とかザ・競馬場飯でありつつ、絶品だった。
④お金的なところ
ぱっと列挙していく。ライダーハウスに泊まるにしても、宿代合わせて一日あたり7000円前後とんでいた印象。飯は北海道ならではのものは目につけば大体食っていた。満足にやってそんなもん、て感じだった。
家計簿はつけているので、合計額は以下におおまかに記録しておく。
・船(舞鶴~小樽、復路は10%引き)往復45,000円
・ガソリン 10,680円
・お土産 12,694円
・洗濯 2,000円
・食費 24,647円
・宿代、温泉 21,450円
→計116,471円
いくつか漏れていそうなので、それぞれ+2000円ぐらいで見ておけば、割と満足の行く旅ができると思う。
私の場合、これらに加えて、寝袋、マット、カバンなど色々新調したり準備したため、全体的には15万円は飛んでると思う。10日間の旅でこれなら上等かな。
荷物について
ここでは、あってよかったもの、いらなかったものを出していく。
私は、着替えのほか、ポン吉、ヘルメット、靴を履いているもののほかに1足、歯ブラシなど身の回りのもの、本、モバイルバッテリー、デジカメ、延長コード、カッパ、折り畳み傘、酔い止め薬、毛布、寝袋、マット、テント、懐中電灯を持っていった。
このなかで絶対ないとまずいのは、やはり寝袋だ。ぶっちゃけこれさえあればなんとかなると言っていい。お金さえあればライダーハウスに泊まれるし、寝袋を持ち込めば多少雑魚寝になってもしのげる。
さらにマットがあれば完璧だ。
テントは実は張るタイミングがあまりなかった。というのも熊が怖いからだ。最近は市街地にも出るようで、キャンプ場に出ないとも限らない、と思うと、私は張りづらかった。
あとテントはできるだけ夕方までには張る準備をしたいのだが、それまでに目的地に着かないケースもある。ほかにもライダーハウスでライダーと駄弁るのが楽しくて、テントを張るのがもったいないのもある。
ただ、旅費が浮くのは◎。ちなみに、いざという時に山道でテントを張るのは絶対NG。キャンプ場以外は当然危ないからね。そうならないように立ち回りたい。
このなかで一番不要だったのは、延長コード。
色々充電するもの(デジカメとかスマホ、インカムなど)があったので、使う場面もあるかと思ったのだが、案外なかった。特にスマホはバイクから電源引っ張ってるしなあ……。
あと、防水のダウンを持っていくならカッパも不要。2つ目のヘルメットのなかで折り畳み傘とともにお留守番がデフォルトだった。なんならダウンや毛布も多くの場合はカバンに埋もれていた。
テント泊を最初から消すなら、色々荷物は減らせるかな、という印象だ。
ほか、あればよかったものを挙げていく。
①バイクの洗浄液
正直言って必須。とにかく虫とぶつかるケースが多くて、カウルもヘルメットもアホほど汚れる。山道に行けば100%汚れるので、持っていかない理由がない。
フェリーまでに持っていくのを忘れたのなら、札幌や旭川、帯広などで現地調達してしまうのも手。というか長期間ツーリングなら、着替え以外のものは家から持ってくるより、北海道ツーリングの時のみ使うと割り切って、現地で全部集めてしまうのもいいかもしれない。
②アイマスク
色んなライダーハウスがカーテンつけてないんすよね。割と早寝早起きになるんですが、朝日が眩しくて目が覚めるケースが多々。あと、北海道に来ている興奮からか、めっちゃ早く目が覚めて、朝日が眩しくて二度寝できないケースが多い。
なのでアイマスクがあると快適だと思う。
また、耳栓は私は要らない派だが、周りのいびきがうるさい場合も多いので、音が気になる方は持っていくのが無難だ。
旅においては、入念に計画していきたい人もいると思うが、個人的には北海道ツーリングではしない方がいい。
どうせ走ってる間に色々行きたくなって、計画通りにいかなくなるからだ。
私も宗谷岬までは計画していて、15日夜に友人と飯を食う、という約束はあったが、今思うと後者は足かせになっていた。
正直言って、1週間程度なら無計画な方が小回りが利くし、約束をしているとそれに合わせなければならず、少し無理のある行程になってしまう。
ゆっくり旅をしたいなら、こことここは行きたい、というのを漠然と持っておいて、現地の人との約束は前日までしない方がいい。その方がお互いにいいし、ライダーにとって後悔しかねない。
私はオカンから、宿についてしつこく聞かれたが、最初のライダーハウス以外は特に決めなかった。だって日によって行きたい場所変わるだろうし、雨なら一気にキャンセルする可能性も出てくる。
そういう理由で、ホテルを予約するのもオススメしない。
ちなみにライダーハウスなら飛び入りでも迎えてくれる。宿は案外当日入りで問題ない。
ライダーハウス事情
ここまで結構ライダーハウスを推していたが、決してライダーハウスがいいとは限らない。
というのもやはり衛生面がそこまでよくないからだ。
毎日のように飛び入りでライダーを迎えるライダーハウスは、多くの場合布団や寝具が汚いままなので、ウイルス感染の可能性を捨てきれない。
その自衛のために寝袋やマットは必須。
それに、いわゆるコミュ障にとって、ライダーハウスは苦痛になったりする。なにせライダーハウスに泊っている人間は、極端な言い方をすれば「みんな友達」みたいな意識がある。
結構気軽に会話する空気があるし、部屋も個室がある場合は多くない。一人でゆっくりしたいタイプの人にとっては苦痛になると思う。あと男女で部屋は分かれるけど、女性にとっては泊まりづらいと思う。
それらを踏まえた上で、私はライダーハウスがよかったので泊まり続けた。そういうのを気にしない方向けに、ライダーハウスの話もしようと思う。
ここからはライダーハウス数件の方から聞いた話だ。
最近ライダーハウスは数が減っている。決め手となったのは、民泊の法律が変わったかららしく、その申請の基準に満たない、満たすのが難しいところが次々と閉めている、というのが実情だそうだ。
また、高齢化もあると思う。ライダーハウスのオーナーは高齢者のことが多いし、ライダー自体も高齢化している。一時期バイクブームになった頃のライダーは多いが、若者は基本的にバイクどころか車にも乗らない。そうした背景が縮小の要因になっているのかと思う。
ライダーハウス自体も完璧ではなく、ライダー同士でのトラブルもあるし、常連客ぶって乱暴なふるまいをする方もいるとかいないとか。まあ、複数の人間が出入りするんだから、そりゃ変な人の一人や二人もいるだろう(私はそこまでそういった人たちには会わなかった。変わった人には結構会ったと思うが、私自身変人だと思うし……)。
でも、概ね多くのオーナーさんはいい人だ(たまに外れもあるらしいので、口コミなどはよく見ておいた方がいいが)。ライダーさんも穏やかな人が多い。もちろん時期によって客層は変わると思うが、毎度変なことにはならないと思う。
人とのかかわりに抵抗がなく、自衛する手段を持っている方は、ぜひ一度使ってみてほしい。
また旅の目的として、ライダーハウススタンプラリーなるものがあるらしい(スタンプラリーは道の駅などもあるので、調べると面白いかも)。
私は日数的に足りずやらなかったが、1か月スパンで行く方は挑戦するのもいいかもしれない。特典としてステッカーなりもらえたりするそうだ。
私もライダーハウスのステッカーなどをもらった。これも旅のいい思い出で、梅雨明けのクリークの洗車後に貼り付けようと思っている。これいいよね。

北海道で気づいたこと
①虫が多い
多分本州より当社比2倍ぐらいいる。
山道を走るならヘルメット開けるの厳禁。口に入ってくる。それに変な隙間に虫が入り込んできたり、カウルにも虫がぶつかった衝撃で潰れて体液がついたりする。
次に行く時は洗浄液持ってくるだろうな。
今回は明け方に雨が降った時の水滴を使って、マイクロファイバーで拭いていた。
②路上に出るのは
鹿はよく見かける。森林破壊の影響すかね。結構でかい(推定鹿体重100kg以上)し、おそらく250ccのバイクでぶつかると、こっちが跳ね返される。併走するやつもごく稀にいるとか。上手く避けたい。
狐はたまに見かける。
熊は今回見なかったが、やつらは時速60kmで走れるらしいので、会った時点で厳しい。よく聞く鈴はそこまで効果がないそうで、熊撃退スプレーもあるが、構える前にやられるらしい。
https://webshop.montbell.jp/goods/list.php?category=369660
どうやら頭を狙う習性があるようなので、ヘルメットは大事。あと聞いた話では、相手が大きいと怯むらしいので、衣服を大きく振り回すのがいいそうな。1番は会わないことだ。
まあ最近はどこでも出没するらしくて、6/15だったかに札幌でも目撃情報があった。
路上で一番よく見かけるのは何かというと、カラス。なぜかよく路上に止まっている。
本州なら大体高いところにいると思うが……。色んな人に聞いてみたけど、何故なのかは不明。
心当たりがあるとすれば、これまた路上でよく見る毛虫を狙ってる説か。理由をご存知の方はぜひ教えてほしい。
③銀行のATMが少ない
大体はコンビニで引き出すようだ。
④札幌はマジで浮いてる
北海道の他の町に比べて札幌はマジで異世界。とにかくバイクや車に優しくないし、見るところもろくにない。電車や歩きで回る分には確かに快適だが、バイクツーリングでは行くべきじゃない。後悔することになる。
これは私だけでなく、他のライダーさんの大部分も同じ意見だった。
ついでに、ライダーの立場から言うと札幌ナンバーもちょっと嫌。断っておくが、あくまで一部だけ変な運転をしてくる。
例えばトロトロ走りながら普通に信号無視するやつとか。無理な横入りをするとか。
大体が札幌ナンバーだった。札幌の普通の人達には大変申し訳ないが、ライダーからすると札幌はちょっと、である。
⑤北海道はキロ1分
何回か書いたが、もうほんとにこれ。本州で残り60kmと聞いたらきついと思うが、北海道に行くと価値観が変わる。北海道の60kmは1時間のことなので(なお札幌は除く)。
そんで、この感覚で北海道を走れば、300kmの行程も案外苦ではない。普通に一日で行ける。
しかしスピードには注意。街や村に入ると大体制限速度が40に落ちるので、80で走行して突入すると捕まる。
バイクなら多分大丈夫だが、車はオービスだとかに撮られたりすると一発アウトだ。
ベターなのは現地のトラックの後ろにつくこと。検挙ポイントは大体トラックが知ってる。現地民よりはこっちすね。
これもどのライダーさんに聞いても共通認識だ。
⑥毎日出る前に「2点チェック」
北海道ツーリングはいかんせんバイクなので、天気はもちろん、燃料や休憩所が大事。
まず朝起きたら天気(天候、気温、降水量、風速)を確認するのがマスト。それからガソリンスタンドの場所もある程度把握しておきたい。
ガソスタは特に北だと全然ない。しかも閉店時間が早かったり、普通に閉業しているケースも多々ある。給油の目安は燃料メーターが半分ぐらいになった辺り。この辺りから探し始めた方がいい。
私はリッターで30kmは進み、10Lは入るので、とにかく満タンを維持し、5つあるメーターが残り1つにならないよう心掛けた。ちなみに北海道で2100km以上は走ったので、ガソリン代は1万円を超えた。1週間程度ならこれぐらいは見ていいだろう。
あと、道中のコンビニや道の駅の場所は把握しておきたい。私はトイレがない山道をひた走り、一度だけ立ちションをする羽目になった。なるたけ前後に車がいない時を狙って側道で停車したのだが、やってる内に後ろから車が来て、おそらくガン見されていた。
30のおっさんの立ちションとかすまんて。
⑦北海道は急がなくていい
北海道はとにかく広い。道も広い。ただ、北の山道は1車線しかないので、追い越し不可地点に出るとトラックにつっかえる。
そうしていずれ出てくる追い越しポイントで無理やり追い抜く車もいるが、これはあまりしない方がいい。バイクだと結構速度が苦しく、80を超すことも多々ある。
先述のように、制限速度は大体40か50なので、80を超すとレッドライン。ちなみに抜いたところでまたトラックにつかまるので正直危ないだけでメリットが少ない。
北海道は逃げない。ゆっくり景色を見ていく方がよほど有意義だ。
北海道ツーリングで学んだこと
北海道ツーリングは私の夢だ。それは今でも変わらない。
さらに正直に言えば、初めて北海道ツーリング、という概念に触れた10年前、私はどこかで死に場所的なものも探していたと思う。
もちろん今はそうではないが、ここで旅した果てでなくなるなら、それはそれでいいかも、と当時は思っていた。
今は帰る場所があって、待ってる人たちがいる。本当にありがたいことだ。
北海道ツーリングは正直大変なことが多い。実質サバイバルだし、場合によっては生きるか死ぬか、何を選び何を捨てるかを判断することもある。まるで人生だ。
だから面白い。それを終わらせてはいけない。
昔はそう思えなかった自分が、今はそんなふうに思えていることが嬉しい。
嫁は出発前、私を引き止めたかったと思う。いなくなるんじゃないか、と思ったのかもしれない。
でも約束した。絶対帰る、て。
約束した以上は違えるわけにはいかない。帰ることを前提に判断すれば自然と迷いはなくなっていった。
嫁に感謝している。必ず帰ることは常に念頭にあり、今もそうだ。
バイクはまあ乱暴な言い方をすれば変態な乗り物だ。乗るやつも大体変態。
だってそうだろう。夏は暑いし冬は寒い。雨が降れば凍えるし、事故れば簡単に怪我する。風に煽られてバランスを崩すことなんてザラにあるし、路面の影響にはとにかく敏感だ。
こんな乗り物を好き好んで運転するなんて、乗ってない人からすれば意味がわからんだろう。
でも違うんだよな。
バイクでないと味わえない大切なものが確かにある。
それは匂い、音、空気、感覚……などなど。どれも車ではなかなか味わえないものだったりする。
そりゃオープンカーなら多少カバーできるんだろうけどな笑
でも不自由さは人を少しだけ野生に返してくれる。それは人にとって大切なもので、ある意味今の世の中だからこそ必要なものだと、この旅を通して学んできたように思う。
最近のバイクは自動化も進んでいて、事故らないような設計にもなってきているそうだ。それ自体はいいことかもしれない。
しかし、「事故るかもしれない。じゃあどうするか?」を考えた時の一手段でしかない。
人間考えなくなったらダメだ。自分で考える必要があるバイクという乗り物は、今こそ乗られるべきものだと思っている。
新日本海フェリーでは舞鶴~小樽間の航路のみバイクの積載量を減らすらしい、という話もどこかでしたが、実際ライダーの数は減っている。旅をしていても数はそこまでなく、私と同年代のライダーなんて時期もあるだろうが数えるほどしかいなかった。圧倒的に中年~高齢者ばかりだ。
おそらくこのままならライダーの文化は廃り、いずれはなくなるかもしれない。
バイクってお金かかるし、私含め、若者からすれば手が届かない贅沢品だ。しかも危ないところも多い。
でもね、一度は乗ってみて、旅をしてほしい。想像している以上に様々なことを学べる。自分がいかに日々何も考えてないかわかる。
自然に立ち向かうツーリングで、我々は本当に無力だ。でもそれでいい。
古来から我々は人と協力して困難に立ち向かってきた。
北の大地は、そしてそこの住民は、本州以上のあたたかさを持って我々を出迎えてくれる。甘え続けるのは考えものだが、困った時はきっと助けてくれる。
私はそうやって北海道の人達のあたたかさがあって、この旅が成り立ったことをひしひしと感じている。もちろん北海道の人だけじゃない。ライダーさん達もそうだ。
みんな色んな知恵を持っている。私はそこまで賢くないから、見よう見まねでやってきた。いい方法も微妙なものもやはりあった。でもそれは私に合ってたり合ってなかったりしただけで、他の人はまた違うかもしれない。
当たり前の話だけどね。
そうやっていくうちに、私も色んな人にあたたかみを出せるような人になりたい、と思うようになった。普段から心がけてるつもりだが、北海道に行くとさらにそう思える。
そうやって、あたたかい人が多くなれば、世界はもう少しいい方向に進むかもしれない。
きっと私は帰ってからもどこかに旅をする。まだまだ学びたいことがたくさんある。また北海道を旅する理由もできた。
知床半島をはじめ東側は行ってないし、馬産地も満足に見ていない。離島は全く手をつけてないし、函館競馬場と札幌競馬場を見比べてない。えりも岬も行けてないし、ほんとは通りたかった脇道をいくつも見逃してきた。
やり残したことは多い。いずれまた行くはずだ。
一人でも多くの方がバイクに乗って旅に行くなら、個人的には嬉しい。
そしてその時は誰かに優しい人になっているのが理想だ。それは私も、これを読んでいる誰かもそうあってほしいものだ。
最後に謝辞を。私が北海道に行くまでに関わってくれた方々、ありがとうございました。
北海道ツーリングは発見と驚き、そして楽しいことの連続で、まるで学生時代に帰ったかのような心地で、充実した毎日だった。
もちろん楽しいことだけじゃなくて、辛いことも苦しいことも、不満に思うこともあった。それでも助けてくれる現地の方やライダーさんもいて、あたたかさに救われてきた。
きっと北海道は冬寒いから、人としてのあたたかみが自然と生まれるんだと思う。本当にいいところだと思う。
Sさんはじめライダーさんは気のいい方が多く、ライダーハウスでは毎日刺激をいただいた。私も後輩ライダー達に教えて行けるような人になりたいので、より一層精進したい。
オーナーさんたちや路上でクリークを引き起こすのを手伝ってくださった方、皆様にありがとうを振りまきたい。
こういう人達のようになるのが今の目標だ。
そして北海道には必ず近いうちに嫁やオカンを連れていく。離島か、札幌函館かはわからないが、海産の美味しいものを巡りたいものだ。
北海道は寒いけど、あたたかみがあるいいところです。まあ冬は行かんけどな! 本州の人が行ったら冗談抜きで死ぬわ汗
ここまで読んでくださった方々も、ありがとうございました!
ライター名「夜桜 ほとり」
バイオテクノロジー系の分野で大学院卒業後、何を血迷ったのかSEに転身。でもなんか違うと思い、競馬メディアの編集に。現在は編集を脱退、馬を中心としたフリーの物書きとして活動中。
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