北海道ツーリング7日目『休息日』

2025年6月26日バイク

ここまで結構強行軍だったので、ゆっくりすることに。支笏湖→室蘭→洞爺湖と200kmぐらいのコースをゆっくり回って、洞爺湖温泉入って帰る予定。

200kmと聞くと大層に聞こえるが、北海道はキロ1分がデフォルトでそこまできつい旅程ではない。これはライダーの共通認識だ。

Sさんと会話したり、日本一周してる住所不定の若者と話したり。7時半になってから食堂で朝食を食べた。普通の朝飯がこれまた美味い。素材からして美味いのが北海道だ。

9時からライダーハウスの企画で校庭をバイクで回るそうなので参加することに。走ってるところを動画に撮って、SNSに上げるそうだ。今頃ホームページに上がってるのだろうか。

撮影後、出発。まずは支笏湖で、途中の苔の回廊というところに向かうことにした。Googleマップで見つけて目的地にしたのだが、実際に行くと立ち入り禁止になっていた。

仕方なく、本来の目的である支笏湖の撮影を目指すことに。途中で大きめの段差で躓き車体が大きく揺れてヒヤヒヤした。

そろそろクリークも無理させすぎてるので、点検に行くべきかもしれん。支笏湖の写真はこんな感じ。

走ってるうちに天気が良くなってきて、つくづく運がいい。

撮影後は室蘭へ。クマが出てきそうな山道や海岸沿いの道を抜けて室蘭の地球岬に到着。

海沿いというか水辺が好きなので、こういう風景は何度見てもいいと思っちゃうタイプだ。たくさん写真を撮りながらの道中だった。

多分向こうは函館。いい天気になってよかった。

帰る途中の白鳥大橋は絶景。ただ、クリークもさすがに風に煽られて厳しそうだった。車で通る方が楽しめそうかな。

転機と切り替え

ここまで楽しいことだらけだった北海道旅。しかし、いいことばかりが続くことはない。

帰る途中で3年ぶりの立ちゴケをした。右ミラーがちょっと曲がっちゃったが元には戻った。やっぱり点検に持っていく方がいい気がする。

そして立ちゴケしたところ、後ろを走っていた車の方が降りてきて、引き起こしを手伝っていただいた。本当に感謝してもしきれない。

ほかのライダーさんも停まってくれて心配そうにしてたし、北海道にいる人たちはとにかくみんなあったかい
こういう人達のように生きていたいものだと改めて思う。

またひとつ学びながら、もうひとつ考えていたことがある。今日の流れ、今思うとクリークがそろそろ休め、と言っていたのかな、と。

実際腕は割とパンパンで、睡眠も十分に取れているとは言い難い。

明日は函館に行くつもりだったが、その次の日は函館から小樽まで結構距離がある。初日から頑張り続けたのもあり、体にもクリークにもガタが来ているタイミングだった。それをクリークなりに体を張って伝えてくれているような気がした

なんとか宿に戻ってきた。クリークのカウルが一部割れていることを確認して、私の疲労もそこそこ。バイクの点検ですぐ持っていくには札幌のレッドバロンが最短。とはいえ、バイクで1時間半の距離と微妙に遠い。さあ、どうする家康。

結果から言うと、明日苫小牧のレッドバロンに向かうことにした。このままクリークに何かあったら、と思いつつ走るのは得策ではないと判断した。それにクリークが休めと言うなら間違いないだろう。

直感を信じることにした。これでも30年近く生きてきた私の経験上、直感を無視すると大抵後悔するはめになっているのもある。

というわけで行く余裕がなくなるであろう、明日の函館は断念することにした。もう少し北の方で泊まれるよう、翌日の宿はニセコ旅物語にした。理由としては、以前ライダーハウスでニセコのパノラマラインがいいと聞いていたからだ。最終日はここを走りつつ小樽に向かおうと思う。

少なくとも函館よりは余裕のある走りになるはずだ。

ぶっちゃけここまでの決断をするのに、色々考える羽目になった。それでも、今思うと英断だったと思う。それは明後日の行程を見ればわかるはずだ。

とりあえず飯。これは雪月花廊の名物ルスツ丼。1100円したが、味に関しては十分。帯広の豚丼とタメを張れる

今日は初めてのテント設営。場所は昨日と同じく雪月花廊。ここはライダーハウスだけでなく、ゲストハウスやキャンプもやってる。マジで素晴らしい。

テントはペグ以外組み立てたことがある。だが、ペグは結構柔らかかったのと、私自身が不器用なのもあって折れ曲がったりした。

ライダーハウスにいたおじ様(Sさんが17日に雪月花廊に行く約束をしていたNさんという方)にも教えてもらいつつなんとか完成。若干風が不安だが、今回の風速なら多分大丈夫だろう。

ちなみにこのテントは友人Fから借りているもの。「最悪ぶっ壊してもいい」と、なかなかワイルドな言葉と共に預けられたのだが、ペグはいくつか曲がった状態で返すことになるかも……。

いや、なんとか薪とかで叩いてできるだけ元に戻すつもりだが、出発朝だし難しいかも。というか、折れ曲がると収納しにくいな。うーむ。

懸念はいくつもあるが、テントの中へ。一度立てた時も確認していたが、結構あたたかい

この分だと毛布要らんかもしれんな。明け方と同じぐらいの気温になると聞いているし、横に置いとくぐらいでいいかも。

となれば問題はやはり風でシートがぶっ飛ばされることと、熊が出るかもという2点。まあまず出ないらしいが。

ほか気になるのは虫。この辺めっちゃ飛んでる。というか北海道は全域で虫がめちゃくちゃヘルメットにぶつかってくる。視界が見づらくなるから虫にももう少し自衛いただきたいところだ。

テント内でマットを膨らませていたら汗をかいてきた。そろそろいい時間だし、クリークで20分ぐらいのところにある食堂付き銭湯(京極温泉)に向かうことにした。これぐらいの距離(20km)ぐらいなら大丈夫そうだったので。

到着後、ふと自分に残された時間を思い浮かべていた。

というかそもそも今日て何日の何曜日だ? 旅あるあるだが、おおよそ文化人的な生活を送っていないので俗世の情報が全然ない

銭湯にいたよく知らないおっちゃんに、「今日て何日ですか?」と若干タイムスリップした人みたいな聞き方をすると、17日と返ってきた。

割とマジめに日にちがあやふやになっていたので助かった。少し油断していたら帰りの船を逃しかねん。

銭湯に入って、サーモン丼を食って(本土のその辺の定食屋より普通に美味い。これも北海道クオリティ)、帰途に着いた。そろそろ暗くなってくる。

寝るまでは、ライダーハウス内の食堂やベランダで他のおじ様ライダーさんたちと駄べっていた。

オーナーさんからもライダーハウス同士のつながりの話も聞かせていただいた。運営していく上でも楽しいことばかりではなく、色々あるようだ

ライダーさんと話していたのは、若年離婚の話や、娘が独り立ちしてから楽になった話とか、色々。人生経験豊富な方達の話は面白い。

真っ暗になった辺りでテントに戻って外泊。風の音が心地いい。気づいたら寝落ちしていた。

 

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Posted by yosakura