【安田記念】ソウルラッシュ「浜中騎手に乗り替わり」は好手か? 「人馬の絆」がカギに

競馬

ソウルラッシュの鞍上に注目

今週末は安田記念。春のマイル王の座をかけた一戦で、今年はGⅠ馬5頭が顔をそろえました。

なかでも注目は、前走で「香港最強馬」ともいわれるロマンチックウォリアーを撃破したソウルラッシュでしょう。

近走を見ると、J.モレイラ騎手が不在なら団野大成騎手が騎乗するパターンが定着していて、前走だけC.デムーロ騎手にスイッチ。

ではモレイラ騎手が不在の今回は団野騎手に手戻り……と思いきや、出馬表を見ると浜中俊騎手が騎乗予定となっています。

昨年のマイルCSの勝ち方(というか「過怠金ポーズ」)から、「ソウルラッシュに騎乗する日本人騎手=団野騎手」のイメージが強い方は多いのではないでしょうか。

また、名手のC.デムーロ騎手からの乗り替わりで、正直浜中騎手は……と思っている競馬ファンも多いような気がする今日この頃。

そこで、浜中騎手への乗り替わりは好手かどうか、データで調べてみました。

「海外所属騎手から乗り替わり」×「勝利経験あり」は複勝率50%超

浜中騎手はソウルラッシュに騎乗したことがあります。2021年冬に1勝クラスを勝ったのを皮切りに、22年のマイラーズC制覇まで4連勝。

このコンビでは5戦4勝の好成績で、「元主戦騎手に戻った」と言っていいかもしれません。

それでも世界で活躍するC.デムーロ騎手からの乗り替わりはやっぱりどーなん? と思う気持ちもわからなくないところ。

浜中騎手自身、GⅠ勝利から6年ぐらい(ロジャーバローズの日本ダービーが最後)遠ざかっているわけで、頼りなく思うのも無理はありません。

ただ、浜中俊騎手なら海外所属騎手からの乗り替わりはむしろ好材料となることがわかりました(日本所属のC.ルメール騎手、M.デムーロ騎手を除く)。

それを示しているのが以下、表です。

多くの場合「乗り替わり」は成績が下がる要素ですが、浜中騎手の場合は海外所属騎手からの乗り替わりで好走率が上がっています

しかも今回のソウルラッシュみたいに、過去にコンビを組んで勝利をあげたことがある馬なら、約1.5倍好走率が高くなっています

勝ち方がわかっている馬なら乗りやすくて、好走につながるということではないでしょうか。

例を挙げると、14年シンザン記念のミッキーアイル(R.ムーア騎手からの乗り替わり)や24年函館スプリントSのサトノレーヴ(J.モレイラ騎手からの乗り替わり)がこのパターンで勝利。

C.デムーロ騎手からの乗り替わりでも2勝しています。

となれば、今回のソウルラッシュも結構期待できるような気もします。そもそもこのコンビで5戦4勝と手が合っていますし。

これが団野騎手だったら以下の通り。

24年のマイラーズCのソウルラッシュもテン乗りでの勝利でした。全体的に好走率は浜中騎手より低調。

しかも、乗り替わりのうち「団野騎手がコンビを組んで勝ったことがある馬」は複勝率42.9%で数字は上がっていますが未勝利です。

つまり、今回団野騎手に乗り替わっていたら、データ的には勝ちが見込めなかったかもしれないのです。

というわけで、浜中騎手の乗り替わりは案外悪くないかもしれませんね。

なんにせよ昨年3着と、このレース特有のきっついペースに対応できる上、ロマンチックウォリアーを倒したソウルラッシュは個人的に軸でいいかな、と思います。人気を落とすならむしろ狙い目でしょう。

ちなみに、「過去にコンビで勝利した経験あり」の「前走1着馬」が「海外所属騎手から浜中騎手に乗り替わった」場合の成績は【2-2-0-0】で連対率100%

2勝は先述したミッキーアイル、サトノレーヴでいずれも重賞V。これはもう鉄板データでは?

今回のデータ、相棒との「絆」で好走率が大きく上昇する、という見方もできるかと思います。そう考えるとちょっとロマンかも? 久々の浜中騎手とのコンビで、GⅠ勝利も見たいところです。

 

「夜桜 ほとり」

今月からブログを再開します!

競馬を中心に、アニメやバイクを乗り回した話が多くなるかと。また、今月は北海道に行くので、その間は更新がありません。

競馬

Posted by yosakura