【2023年 宝塚記念 予想】父の夢を叶える時 イクイノックス1着の上で考えるべきこと

2023年6月25日競馬

 こんにちは。こんばんは。夜桜という者です。今回は上半期のグランプリ・宝塚記念で真っ向勝負します!

 たまには脇道に逸れようということで、2016年宝塚記念の話もします。


宝塚記念 予想印

 あらかじめ、ご多忙な方向けに公開します。
 詳細は『予想』と『出走各馬の短評』の章でどうぞ。

宝塚記念

◎ ジオグリフ

● イクイノックス

〇 アスクビクターモア

☆ プラダリア

◎ 期待値が高い馬

● 勝つ可能性が高い馬

〇 馬券内率が高い馬

☆ 馬券内ならありうる穴

 ●イクイノックスは8割ぐらいの確率で勝つと見ています。今回はその上で、どのように配当を伸ばすか考えるレースです。普通なら圧倒的1番人気1着想定の時点でケンまで考えますが、イクイノックスだからこそ、この組み立てで行けます。

 買い目は●-◎の馬単が基本軸。今回は単勝がベースではなく、「●イクイノックス1着」が大前提なので●からの馬単が実質単勝と同じ扱いになります。だからケンにならないんですね。●-◎なら実質ジオグリフの単勝を買っているのと一緒です。執筆時点で馬単の配当は50倍程度。ジオグリフのみの単勝は70倍前後のようなので、若干配当が落ちるかな、という印象です。

 https://race.netkeiba.com/odds/index.html?race_id=202309030811&rf=race_submenu

 保険は◎単勝の矛盾保険。イクイノックスが万が一来なかったとき用のカバーもできます。馬連でW的中狙うのもいいですし、◎-●馬単を混ぜてもよさげ。ここは迷いどころですね。

 上振れは三連単●-◎-〇☆、●-〇☆-◎の計4点。ここは三連複との比較をしてもよさげです。また、帯も狙える三連単●-◎-☆も入れたいですね。

 本線馬単●-◎1000円、◎単勝300円、◎-●ワイド200円、三連系500円ぐらいの予算でしょうか。

 ●1着が前提なので、馬券の買い方がすごく本命党チックになりましたね。◎、●以外が勝つなら予想がそもそも外れ。他はワイドでカバーできています。イクイノックス飛んだらこれも予想外れで諦め。◎-〇ワイドのカバーは買ってもいいかなレベル。それ以外は不要な馬券でしょう。とにかく後悔しない馬券買いができれば最高ですね。


2016年宝塚記念の思い出

 もう7年前か、と驚いています。私が馬券を買い始めた頃ですね。懐かしい。けれど、昨日のことのように思い出せる。このレースは現地まで見に行ってました。おそらく阪神競馬場デビュー戦だったと思います。

 私の本命はドゥラメンテ。中山記念のパドックでとにかく惹きつけられて以来、推している一頭でした。あの時のパドックは今までに見てきた中でもベスト3には入る神々しさで、アンビシャス本命で買おうと思ってたのに、ドゥラメンテを見た瞬間に土下座してました。あなたこそがNo.1だ、と思い直させられました。あのレベルのパドックを見せられると本命変更もやむを得ない、と、そこまでパドックを重視しない今ですら思いますね。それでそのまま1着。圧倒的でした。

 そりゃいい産駒が大量に出てくるわけだよ、て後に思ったりするわけですが、かなり若くして亡くなりました。本当に悔やまれます。本当にいい馬だった。

 そしてこの宝塚記念がドゥラメンテのラストランでもありました。

 出走直前のオッズではドゥラメンテが単勝1.9倍。続くのはキタサンブラック5.0倍。当時のキタサンブラックは天皇賞(春)でカレンミロティックとの壮絶な叩き合いを制してGⅠ・2勝目。後に私が「魔王」と呼ぶような名馬になるのですが、当時はまだ覚醒直前といったタイミングでした。

 3番人気以降は大阪杯(GⅡ時代最後の年)でキタサンブラックを破ったアンビシャス、前年覇者ラブリーデイ、天皇賞(春)3着シュヴァルグラン、菊花賞馬トーホウジャッカルなど。ほかにもステファノスサトノクラウンマリアライトなどもいたわけで、今思うとかなり豪華なメンバーでした。この時代の一線級は本当に強かったですね。今年も結構なメンバーですけどね笑

 レースはキタサンブラックが逃げる展開。最後の直線で粘りこみを図る彼を、ドゥラメンテが大外から強襲。しかしそのわずか前にいたマリアライトがキタサンブラックを差し切り、ドゥラメンテの追い込みをしのぎ切って制しました。

 マリアライトは前年の有馬記念で4着。キタサンブラックにわずかアタマ差及ばなかったのですが、ここで見事雪辱を果たす形となりました。あの牝馬もこういうグランプリコースに向くいい馬だったなあ。やはり適性が勝因だったのでしょう。

 ドゥラメンテはこの時2着入線したのですが、その直後に歩様が乱れて馬運車に運ばれていきました。M.デムーロ騎手もゴール後に下馬していて、心配した覚えがあります。残念ながらこの後引退を発表。そのまま種牡馬入りしたのです。

 今思うと、ドゥラメンテもキタサンブラックも、どちらかというと王道コース向きだったような気はします。グランプリレースが行われる中山2500mと阪神2200mはどちらもパワー系で、東京コースのような王道コースとは適性がズレるのでしょう。ただ、両馬とも、能力の高さでこの舞台をこなしていた印象です(キタサンブラックは宝塚記念を2回挑戦してどちらも3着以下に敗れていますが、有馬記念では【1-1-1-0】と適性を示していました)。

 今年このコースに向いているのはどの馬か。それが基本軸になるでしょう。

 ちなみにグランプリコースはやはり相関があり、有馬記念で好走できるような馬は宝塚記念でも走りますね。マリアライトもそうですし、最近だとクロノジェネシスがグランプリ3連覇。まあ、タイトルホルダーのように有馬記念はからっきしでも宝塚記念は勝てる、みたいな馬もいます(タイトルホルダーは有馬で外枠引き続けたという背景もあります)。

 そういう意味では、有馬記念を勝ったイクイノックスは問題なさそう。同3着のジェラルディーナも適性はありそうです。若干展開に左右されるところがあるのが難点ですが。

 反対に、ジャスティンパレス、ヴェラアズール、ブレークアップのような馬はむしろ東京向き。ボッケリーニは内回り適性は高そうですが、有馬記念の結果を見る感じ、やや足りない印象です。ディープボンドは若干距離が足りないのではないでしょうか。


宝塚記念

 枠は上で出しているので省略します。道中の予想隊列は多分こんな感じでしょう。

              ⑪ ⑭⑬ ➉⑤ ⑫⑰
           ①⑯④ ⑧⑥ ②⑦➂ ➈⑮→

 逃げる⑮ユニコーンライオンはハイペースで逃げるタイプではありません。おそらくペースはやや緩みます。2番手につけるのが⑰ドゥラエレーデ、⑫アスクビクターモア辺り。⑨ジャスティンパレスもこの辺りにつけてくるかも、という感じでしょう。アスクビクターモアは若干ゲートに不安がある馬。もしかすると1列下がるかもしれませんが、後入れの偶数馬番は追い風でしょう。

 その後ろにつけるのが③ダノンザキッド、⑤イクイノックス。イクイノックスは皐月賞で進んでいかなかったので、場合によってはやや位置が下がるかもしれませんが、無難に出るならおそらく前目につけられると思います。むしろ後ろに行くと勝つか怪しくなってきます。⑦プラダリアはこの辺り。イクイノックスの後ろにつけられるならかなり優位に立ち回れるでしょう。➉ディープボンドはもう少し前で競馬できるかも。②カラテもおそらくこの辺り。前が遅くなる可能性はそこそこにあるので、基本はこの辺りまでの馬が有力と見ていいのではないでしょうか。

 中団は⑬ジオグリフ、⑭ブレークアップ、⑥スルーセブンシーズ、⑧ヴェラアズール。ジオグリフは若干距離が長いので、前に馬を置けると理想。一番いいのはイクイノックスの後ろ。ディープボンドの後ろは若干不利でしょうね。ズブそうですし、前が開きづらい。なので、ジオグリフは先団の後ろ外目につけられるのが理想的な形になります。舞台適性の高さから、イクイノックスの後ろにつけられるなら、そのままついてきて2着、ワンチャン頭まで狙えるのではないでしょうか。

 後方は⑪ジェラルディーナ、⑯モズベッロ、①ライラック、④ボッケリーニ。ボッケリーニは中団につける可能性の方が高いかもしれません。


 ・馬場
 内で残せないことはないが、阪神の開催最終週らしい、中から外が伸びる馬場。
 基本前有利で、内回りほど前が有利。おそらく当日も中団から前でないと届かない。
 

出走各馬の短評

 今回の個人的注目馬の評価をまとめました。ご参考にどうぞ。

カラテ

 マイラーというよりは中距離馬になってきました。さすがにここでは力が足りないですし、内枠もあまり歓迎ではないです。ただ、秋以降は楽しみだな、と思ってます。あと一個重賞とっても不思議はないかな、という印象です。

ダノンザキッド

 もともと穴馬に指名しようとしていたのですが、枠を見てやめました。外枠なら買えるんですが、かぶされるのを嫌がる馬なので、2枠は割引です。

ボッケリーニ

 鳴尾記念1着馬ですが、やはり力が若干足りない印象。ただ、兄ラブリーディもこのローテーションでここを勝っているので、魅力とロマンのある1頭です。どこまで位置をとれるかが勝負のカギになるでしょう。

イクイノックス

 ロンジンワールドベストレースホースランキングで1位に選ばれた馬。能力はメンバー中で1枚も2枚も抜けています。王道コースも非王道コースもこなす万能型で、テンよし中よし終いよしの素質馬です。個人的には前走のように逃げても全然不思議のない馬で、どこからでもやってくる器用な馬だと思っています。単勝オッズ1.5倍でも妥当だと思います。

 おそらく今回は先団の好位につけて競馬するでしょう。懸念は勝負所で外に出せるのか、というところ。当然マークが厳しくなるでしょうから、外を回せなかったら取りこぼす可能性はあります。それでもなお勝ち切ってしまいそうなぐらいの怪物です。

スルーセブンシーズ

 確かに「グランプリ男」池添謙一騎手が乗るだけあって、気になる一頭です。ただ、まだ力は足りないのでは、と思います。穴人気しそうなのも個人的に割引です。

プラダリア

 大穴でチャンスがあるのはここ。目黒記念でこそ敗れましたが、叩き2走目。京都記念ではドウデュースにちぎられ3着。ハイペース、超ハイレベルのダービーで5番手追走から5着に粘っています。能力は普通に高いのにこの人気なら、と思いますね。少なくともスルーセブンシーズよりは魅力があります。勝ち切るのは難しくとも、紐には抑えたい一頭です。

ヴェラアズール

 若駒の時は脚の状態が悪く、ダートで大事に使われてきた馬。ジャパンカップを勝ちましたが、R.ムーア騎手の好判断・好騎乗によるところも大きいです。あまりグランプリコース向きではなく、実際有馬記念では10着と大敗(ジャパンカップ激走の影響もあるとは思いますが……)。そこまで注意しなくてもいいかな、という印象です。

ジャスティンパレス

 天皇賞(春)勝ち馬。ただ、勝っている時は上がりを出しているように、どちらかと言えば瞬発型。ここでは不向きに見えます。有馬記念も中枠で敗れていますし。

ディープボンド

 長距離でこその馬です。応援したいのは山々なんですけどね。力はあるのですが、ズブいのでこの馬の後ろにつけたいかというとやや微妙。

ジェラルディーナ

 こういう非王道の舞台で行われたエリザベス女王杯で1着、有馬記念で3着と、むしろ非王道コースで走るタイプなのですが、どちらも展開が向いた感があります。今回はペースが緩みそうなので、あまり後ろにチャンスはなさそう。前につけるならチャンスはありそうですが、来ても配当的に美味しくはないので、あっても抑えまでと思っています。これなら、アスクビクターモアの方が展開向きそうですし。

アスクビクターモア

 前走は前が後退した影響で敗れ、その前は出遅れが敗因。ゲートさえ出るなら安定した先行力を発揮するので、個人的には馬券に絡む可能性が高いのはここと思っています。ダービーでもハイペースで前崩れの展開の中、先行して残っていますし、力は示しています。手堅くとるなら、こことイクイノックスの組み合わせが安定と見ています。

ジオグリフ

  東京みたいな大箱よりは小回り向きで、やはり宝塚記念のようなコースは合うと思います。ワンチャンイクイノックスを負かすとしたらここだと思いますが、距離が若干長いです(ノド鳴りの影響から)。できれば前に馬を置いて競馬したいところですね。なんにせよ、実力は高いのですが、それでこのオッズなら魅力大です。週前から鞍上が誰だろうと本命を打つ予定でした(そりゃゲートが上手い騎手ならよりよかったですが)。

 以上になります。

 それでは皆様の幸運と、なによりも全馬全騎手の無事を祈りつつ、ここで打鍵を止めさせていただきます。

 ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

 by夜桜 ほとり(明日は現地参戦予定! 2023/6/24)

競馬

Posted by yosakura