【競馬】印考察と、週中・当日の立ち回り方について

競馬

 こんにちは。こんばんは。夜桜という者です。

 今回もほとんどエッセイです。自分がやっていることをメモ書きしてみようということで書いています。
 参考になるところがあれば使ってください。


予想印の考察

 人によって宗教があるのが、『予想印』。これを買い方にどうやって反映させるかを考えるのも、競馬の醍醐味でしょう。ここでは、個人的に使っている印を紹介します。

予想印種類

◎ 本命印。私が使う場合は、『期待値が高い馬』。人によっては『勝率が高い馬』だったり、『馬券内の可能性が高い馬』だったりするので、よく混乱をまねく。

● 裏本命印(オリジナル)。私が使う場合は、『勝率が高い馬』。基本的には本命サイドに打つ。人によってはこの印が◎相当なので、よく混乱をまねく。

〇 相手、対抗。私が使う場合は『馬券内の可能性が高い馬』。保険ワイドの相手候補に打つ。しばしば◎相当になる人もいるので、よく混乱をまねく。

▲ 単穴。私が使う場合は、『勝つ可能性のある穴馬』だが、最近◎とほぼ同義なので使う意味がなくなっている。多くの人は、3番手や穴馬に打つので、しばしば混乱をまねく。

☆ 複穴。私が使う場合は、『馬券に絡む可能性がある穴馬』。多くの人も穴馬につかうことが多い。

△ 抑え。とりあえず抑えとく用の印。ぶっちゃけ✓と大して変わらない。

✓ 抑え。△とそんなに変わらない。

  私の場合は、ここから馬券の組み立てをするが、その組み合わせは以下の通り。

馬券組み立て

① ◎と〇が定まっているとき。
◎単勝1000円、◎-〇ワイド500円、◎-〇△(or ☆)馬単計500円

② ◎のみが定まっているとき。
◎単勝2000円。複勝つくなら、少し割く。

③◎、●が定まっているとき。
◎単勝、●単勝(矛盾保険)

④◎、〇、●が定まっているとき。
①とほぼ同じ。

⑤◎、〇、●、☆が定まっているとき。
◎単勝1000円、◎-〇ワイド600円、◎●-〇☆の馬単Fなど 計400円

⑥◎、☆が定まっているとき。
◎単勝、◎-☆ワイド、◎-☆馬単

 なお、◎の単勝オッズや馬によって、レート変動や、ケンの考慮、馬券組み立ての変化が発生。

 これぐらい単純化してもいい気がしますね。
 オッズ監視も楽になるので、できれば計4点までで勝負したいところ。なお、最近は三連単による帯狙いもしているので、適宜三連単の買い目が入ります。

 週中は、とにかく◎にあたる馬を探し続けることになります。そして当日は、◎絡みの馬券のオッズ監視。前日買いは基本的にタブーになります。仕事とかでない限り当たり前よね。


週中、当日の立ち回りについて

週中の立ち回りまとめ

①得意レースの出走登録を待つ。下級条件なら、水曜日以降。
②選んだレースの印つけを大まかに。
③出馬表確定、枠順確定→印のつけ直し、展開予想
④馬場の考慮、日曜のレースなら土曜日のレースを観察
⑤オッズを見ながら馬券組み立てを考慮

 土日がくるまでの立ち回りは上記の通り。まずは自分の得意レースを見極めましょう。

 ①得意レース(レース選定)
 たとえば私は、世代限定戦と3勝クラス以上、重賞が得意な方です。反対に未勝利戦は全然ダメ。苦手なレースや条件、競馬場はとにかく嫌いましょう。反対に得意なレースが、今週いいメンバーかどうか考えましょう。

 この時点でレースは結構絞れるはずです。自分の得意なレースがわからないなら、なんとなくでもいいですし、過去に高配当を当てたレースを思い出してみるのもいいです。

 ②印をつける
 前章で出していた、印をつけます。ただ、大まかに。勝てそうな馬は◎、相手候補は〇で多点に打ってもいいです。あとは穴馬も▲とか打っておく。消す馬はもう消しちゃいましょう。大事なのは、できるだけ広く、視野が狭まらないように。

 ③出馬表確定、枠順確定
 展開予想フェイズです。この前にもできますが、枠の並びを見て改めてやる展開予想はかなり大事です。ここで印のつけ直しが発生し、その印が人気どころにばかりいって高配当が見込めそうにないなら、ケンします。

 ④馬場の考慮など
 ここからは金~土曜日のフェイズ。とにかく馬場と傾向を見ます。本命にする馬に沿う流れなら激熱、逆らう流れなら、ケンや本命変えも考慮に入れる必要あり。

 ⑤オッズ
 これが一番大事。馬連や枠連の比較、単勝オッズの動き、買いたい馬券に絡む項目は常に監視です。おそらくここまででレース数は片手で数えられるぐらいしかないはずなので、監視もそこまで難しくないはずです。

当日の立ち回りまとめ

①馬場読みを徹底。
②オッズ監視。場合によってはケンも考慮
③レース観戦
④反省


予想ファクターについて

 世の中には様々な予想スタイルがあると思いますが、ここでは私が重視している予想方法をご紹介します。

 私がメインにしているのは、

  • レース映像
  • ラップ(特に世代限定戦)、適性、レース展開
  • 血統、騎手との相性

 ウェイトとしては、①が50%、②が40%、③以下が10%といった配分です。調教やパドック、馬体重、データは二の次です。

 調教とパドックをメインに持ってくる方はいますし、私もパドックはそれなりに頼りにしていることはありました。ただ、週中の予想とパドックを比べた時に、後者のウェイトが大きくなりすぎては予想の意味がないな、と思ったのです。たとえば、レース映像やラップをしっかり分析して予想印をつけたのに、パドックで全部ひっくり返されたら、パドック強すぎでしょう。自分の見る目にかなりの自信があるのであればそれもいいとは思いますが、それはちょっと過信しすぎな気がします。そもそもパドック眼がそこまでいいなら週中の予想は必要ないですし。

 私は、パドックは答え合わせの場だと思っています。

 本命に据えた馬や相手の馬が、どの程度調子がよさそうか確かめる。それだけに留めます。あまりにひどいパドックなら印の格を落とすことはしますが、それもよほどのことがない限りはしません。パドックはあくまで加点系のファクターだと思ってます。

 それでは、数多ある予想ファクターの個人的イメージを挙げていきます。

・レース映像
 個人的にはこれに勝る予想ファクターはないです。その馬がどういう馬か、何が得意なのか、レース中に受けた不利、などなどかなり多くの情報が眠っています。穴馬を発掘するならこれが最適です。

 デメリットとしては、精査する時間がないこと。なので、どのレースを見るのが効果的か、をここでは語っていきます。ここで見るべきなのは、まず前走。そして勝ったレースです。これだけ見たら、ある程度その馬のキャラクターが掴めます。その後にいくつか仮説が立つと思うんですよ。「この馬はコーナリングが下手だから小回りコースが苦手なのではないか?」とか、「距離は2000mまででは?」とか「中山や福島が得意なタイプか」とか。その仮説に基づいて、該当するレースを見ていく。そうすると理解が深まります。

 可能ならそれぞれのレースで厩舎や騎手のコメントも見れるとよりいいでしょう。もちろんある程度慣れてきたら、馬柱を見るだけでも多少は特徴をつかめます。馬柱では大まかな得意コースや苦手コースが掴める感じですね。それでも、そこから見たいレースを選べるはず。個人的にはこういう馬のキャラを知ることがレース理解につながる近道だと思っています。

 ちなみに世代限定戦は、できるだけ全てのレースを見た方がいいですし、近走の方が情報の密度が濃かったりします。また、「本物」は新馬戦で凄まじい能力を発揮している場合が多いです。イクイノックスなんかもそうでしたね。あの新馬戦を見ていたら、ドバイシーマクラシックで逃げるのも納得できたと思います。

 映像としては、普通のレース映像とパトロールビデオ。どちらも見るのをオススメします。特にパトロール映像はお宝情報の宝庫です。わかりづらい不利や、馬の挙動がわかりやすいですからね。

ラップ
 次に見ているのはラップ。時計ももちろん見ますが、時計よりもラップの方が個人的には重要。よく注目しているのは、11秒台のところ。特に後半5Fが12秒以下しか計時していないレースは、ハイレベルレースであるケースが多いです。長くいい脚を使って勝てる馬は基本的に強いので、そういう馬を導き出すいい指標になります。これは世代限定戦とかで便利です。最近だと、6月初週に走ったボンドガールなんかはこれに近かったですね。おそらくGⅠを取れる器ではないでしょうか。

 あとは逃げ馬のラップを見ますね。色んなタイプの逃げ馬がいますが、その特徴はラップに現れています。例えばジャックドールなら、息を入れるタイミングが早く、あとは11秒台で走り切ってしまうとか。馬によっては得意なラップ形態もあるので、そういうのを掴みたい時にも重宝します。

 ラップの良し悪しは、色んなラップタイムを見ていく中でだんだんわかってきます。とにかくたくさん見て、非凡なラップを見つけましょう。


・適性
 馬柱を見る時にも大事になってくるのが適性。ここでは距離や舞台適性、コーナーの数などが該当します。これは競馬場の形態と、どの距離ならどういうコースになっているのか頭に入っていないとうまく活用できないです。
 中山芝1600mはコーナー2つで、中山芝1800mはコーナー4つの小回り、とかもう全然違いますし、大箱なのか、直線の長さがどうとか、競馬場によって全然違います。同じ競馬場でも、内回りと外回りで直線の長さやコーナーの周りやすさが全然違いますし(特に新潟は直線の長さが2倍近く変わる)。

 別の競馬場でも傾向が似ているコースもあります。そういうのは、色んな馬を見ていたらなんとなくつかめてきます。わかりやすいのは、中山と福島ですね。中山の芝1800mこなせる馬は、大体福島1800mもこなすのはわりと有名だと思います。

 とにかく、コースを頭に入れましょう。適性によって、全然走らないコース、めっちゃ走るコースが変わる馬とかザラにいるので。


・レース展開
 これはほんとに大事。枠の並びとかとセットになるのですが、相手探しをする時の決定打になる要素ですね。競馬というスポーツは、道中で楽に、ストレスフリーで回ってこれた馬が激走することが多いので、好位をとれるかどうかは非常に大事です。特に日本競馬は位置取り合戦といっても過言ではありません。よくわからん穴馬が激走するのも、このパターンが多い印象です。

 考えるのは、逃げと2番手につける馬。そして強い馬の位置関係ですね。強い馬は簡単に垂れないので、その後ろが好位になりやすいんですよ。その馬にひっついて立ち回れば、勝つまではいかなくとも馬券内に食いこむことも多々あります。だから、位置関係を考えて、その強い馬の後ろにどの馬がつくかは考えます。

 時折、武豊騎手の両端の枠が馬券に絡む、みたいなデータが出てくることがありますが、裏ではこれが影響しています。武豊騎手は好位につけ、ペース判断を誤ることがほとんどありません。だからその後ろも好位になるわけですね。どうしても相手が決められない時は、これを重視するのも手でしょう。


・血統
 ディープだから走る、てだけでは、こじつけでしかないと思っています。ただ、馬場の特性が一定の血統に合致するパターンはあるので、あながち間違いではないです。私が血統を予想に組み込むのは、特殊馬場の時です。開幕週や、雨で湿った時、力がいる馬場など、馬場が偏っている時、特にパワーを要する時は血統を重視することもあります。そういう時は、大抵傾向が出ているので。

 わかりやすいので言うと、12月の中京開幕週。開催されるGⅠチャンピオンズカップはリピーターレースとして有名です。その背景にこの馬場が影響しています。この期間の中京は雨が降ることが少なく、冬季なので凍結防止剤を撒くらしいです。すると力の要る馬場になって、走る馬の血統に偏りが出るみたいなんですよね。そのおかげで、リピーターが好走する、という理屈になっています。他にもリピーターレースがあるなら、そういう馬場がどうなっているか、から調べて推測、そしてどういう血統がよく走っているのかを見てみるのも面白いでしょう。

 私がよく見る血統は、サドラーズヴェルズやミスプロ、ロベルト、ストームキャットなどですね。大体がスピード系よりパワー系。パワー系の馬場って今の日本では非主流ですから、穴になる可能性が高いです。

・騎手
 競馬において騎手は確かに大事です。ただ、〇〇騎手だから買う、というのは安直です。先行して位置をとるのが得意なタイプの馬に、その強みを生かせる川田騎手が乗るから買う、というのが正しい騎手買いのやり方です。騎手それぞれ個性がありますし、得意不得意はあります

 それを掴んで買うのが予想ファクター騎手の予想方法です。合わない騎手で大敗した後、合う騎手に乗り替わって好走とかよくあります。

 多くの馬にとってデバフでしかない騎手もなかにはいます。大体が中堅どころですが。そういう中堅どころでも、末脚を生かすのが上手いタイプもいるので、時々に応じて買っていくのが強い騎手買いです。騎手買いで周りに差をつけるのも一つの手でしょう。

 個人的には、逃げが上手い騎手、スタートが上手い騎手、折り合うのが上手い騎手、外枠の方が好走率が高い騎手など、色々いるなあ、という印象です。パワー型の騎手とかも。馬場が読める騎手なんかは、馬場読みの参考になるので重宝します。川田騎手や戸崎騎手なんかは馬場読みが上手いですね。少し前なら福永騎手も馬場読みが上手くて好きだったんですが、引退しちゃって少し寂しかったり。

 最近は若手がかなり上手くて中堅どころが押され気味なので、大変だなー、と思ってます。どんな名手でも動かない馬でも、若手が乗ることで走るパターンもあります。要は相性です。上手い騎手か、よりは相性のいい騎手か、というのが大事です。

・調教
 調教でも見方は色々あります。たとえば、坂路で時計が出るような馬は、多くは短距離向きだったりします。時計が速いから買う、てのは正直微妙で、負荷がかかってない調教ならタイムが出ることもしばしばなんですよ。ちなみに負荷は調教欄に載っています。というか調教欄をちゃんと読める人、多分競馬ファンでも多くないと思うんですよね。数字だけ見てはい終わり、てものじゃないですよ。
 例えば、栗東CW 5だったら負荷はそこそこ。栗東CW 9で結構負荷がかかっています。プール調教やコース追い、坂路調教の効果とか、あまり知っている人いないと思います。調教一本で予想するなら、結構色んな知識がいるわけで、そういうのは本読んで勉強した方がいいです。個人的には井内さんの本とかしっかり解説していてオススメです。

 ただ、時計がいいからと言って走るかといえばそうでもないです。長距離馬とかは調教時計そんなによくないことがざらです。シュヴァルグランなんかはあまり走らなかったですし。個人的にオススメなのは、連対時の時計と、今回の時計を比べること。近い時計が出ているなら、それなりに調子はいいでしょう。速すぎたら動きすぎて当日にお釣りが残らない場合もありますし、かといって遅すぎたら反応悪くて凡走することもあります。

 あくまで調子の良し悪しをみるためのファクターであって、印をつけ足すためのファクターにはしたくないですね。加点材料ですね。

・パドック
 こちらも加点材料になります。馬が気分よく歩いていたら好調、歩様に硬さがなければいい、とか、馬体から瞬発戦に強い、短距離戦に強いとかは見ればある程度わかりますが、それが即馬券に繋がるかと言えば、微妙なのがパドックです。ここもあくまで印をちょっと上げるか考えるか、という程度にした方がよく、印を消すまでいくのはやりすぎだな、と思ってます。

 ただ、よほど様子がおかしい場合や、転倒した場合は考えましょう。そういう馬はやはり来ないです。まあ、そこまで多くはないですけどね。パドックや返し馬がいいから買い足す、というのは個人的に点数が増えるだけなのであまりオススメしないです。

 大まかなところだとこの辺でしょうか。

 私は、レース映像や馬柱、ラップ、適性、展開などから評価して印をつけ、レース当日の馬場と傾向を見て印の打ち直し、調教やパドックは答え合わせの場と見て予想しています。色んな予想を試した結果ここにたどり着いたわけですが、ここからどうなるか楽しみですね。

 以上になります。

 ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

 by 夜桜 ほとり(2023/7/13)

競馬

Posted by yosakura