【2023年オークス予想】川田騎手が巡り合った名馬 そこから得られるヒントは

競馬

 こんにちは。こんばんは。夜桜という者です。

 今回は2023年オークスの予想と、気になる馬の短評を紹介します。おあつらえ向きの話があったので、小話ありです。


オークス 予想印

 あらかじめ、ご多忙な方向けに公開します。
 詳細は『予想』と『出走各馬の短評』の章でどうぞ。

桜花賞

◎ ドゥーラ

〇 ドゥアイズ

△ リバティアイランド、コナコースト、シンリョクカ

☆ ミッキーゴージャス

◎ 本命(期待値が高い馬)

〇 相手

△ 3連系の紐

☆ 馬券内ならありうる穴

 桜花賞の前からオークスで本命に据えるならこの馬と思っていました。ようやく適舞台が来ましたね。
 ドゥアイズも少し悩みましたが、なんか単勝オッズがみるみる下がってるので相手までです。そもそも勝ち切るタイプの馬でもないので。

 馬券はもちろん◎単勝。これは絶対。あとは、◎から印への三連単を本線、◎から印への三連複を保険に、◎-〇、◎-リバティアイランドの馬単と「馬連 or ワイド」を買う予定です。
 ちなみに三連単はリバティアイランド飛びで帯確定、リバティアイランドが入っても30万からの配当になります。もちろん飛び馬券も買います。買わない理由があります? て感じです。詳細は以下予想や出走各馬の短評で。まずは脇道に逸れます。


川田騎手が巡り会った2頭の名馬の話

 このフリで2014年のオークスといえば、大方察しはつくというもので。今回取り上げるのは2014年桜花賞馬ハープスターです。
 父ディープインパクト、母ヒストリックスター。母の母は、「西の一等星は東の空にも輝いた」で有名な1993年オークス馬ベガ。自身は父譲りの類稀なる末脚で2014年牝馬クラシックのトップを張っていた馬です。

 単勝1.2倍に支持された桜花賞では川田将雅騎手を背に、4角最後方から、上がり3F32.9の脚でごぼう抜き。見事桜花賞を制したわけですが、この勝ち方、騎手も相まって、リバティアイランドと被る人は多いことでしょう。

 ハープスターは牝馬クラシックを戦った後、札幌記念を快勝し、凱旋門賞に挑んで6着と好走するのですが、今回そこは省きます。ここでピックアップするのは「ハープスターが世代限定戦で負けたレース」。
 対象は阪神JFとオークスの2レースです。

 まず阪神JF。ここでは、前走の新潟2歳Sで素晴らしい末脚で、のちの皐月賞馬イスラボニータ以下を破ったのもあって、単勝1.7倍に支持されました。レースは前半3F34.2で縦長の展開。ハープスターは道中囲まれ、なかなか外に出せない状況が続きました。位置取りはやはり後方14番手。最後まで外に出せなかったものの、中から伸び、レース後半3F35.5に対し、なんと上がり33.6という凄まじい脚を使いました。
 しかし結果は、先行集団から少し後ろの好位につけていたレッドリヴェールに、ハナ差及ばず2着。勢いだけなら差し切ったかのようにも見える決着ではありました。

 そしてオークス。ここでもハープスターは単勝1.3倍に支持されます。まあ桜花賞をインパクトある勝ち方すればそうなりますわな、といった感じです。うん、ここまでの過程もかなりリバティアイランドに似ています。そりゃ思い出す人も多いわな。結果は桜花賞で下したヌーヴォレコルトにクビ差及ばずの2着。この時もハープスターは道中14番手、4角16番手を進み、レース後半3F35.1に対し、自身は上がり33.6で追い込んでいました。ヌーヴォレコルトは道中好位の8番手付近。最後は上がり34.2を出し、馬群を捌いて中から抜け出した形でした。ハープスターとの上がりの差は0.6秒で、脚色が同じような瞬発力戦になった感じはありますね。

 この2戦の共通点は、ハープスターより前で競馬した馬が先着していること。そして、

 先着するのは逃げ・先行とは限らないこと。

 ハープスターは凱旋門賞で6着としたものの、その疲れが残っていたのか、JCでは5着に敗れます。ただ、休養明けの京都記念では0.4秒差5着、ドバイシーマクラシックも8着に敗れて引退しました。

 凱旋門賞を使っているのでなんとも言えない感じはありますが、母の母ベガのわりに、距離適性はそこまで長くなかったのではないかと思います。おそらくベストは2000m。

 では、川田騎手がついに巡り会った、ハープスターの生まれ変わりのような(まだ生存している)リバティアイランドはどうでしょうか。

 リバティアイランドは父ドゥラメンテ、母ヤンキーローズ。母父All AmericanはオーストラリアのマイルGⅠ覇者で、他にも1200m戦重賞の勝ち鞍もあります。母ヤンキーローズはその血を受け継ぎ、3歳時にオーストラリアのGⅠを2勝(2000mと1400m)。まあ、仕上がりが早い感もあります。

 リバティアイランドも仕上がり早いイメージで、3歳時はよくても4歳からどうなのか、という気は若干します。それはさておき、距離に関しては血統的に若干長い感じはあります。少なくともハープスターの母父ファルブラヴがJC勝ち馬であることを考えれば、ハープスターに比べて距離は短い気がします。

 ベストはおそらく1600~2000m。やはり2400mは長いのではないか、というのが血統からの結論ではないでしょうか。

 まずはここを大前提にした上で、予想に移りたいと思います。


オークス予想

 ・枠の並びと隊列予想

 ↓枠順詳細
 https://race.netkeiba.com/race/shutuba.html?race_id=202305021011&rf=race_submenu

 まずは枠。リバティアイランドは内に入り、周りには有力馬がいないという並びになりました。おそらく距離的なことを考えれば道中押していかないでしょう。ソーダズリングなど5枠の後ろだったり、外枠各馬の後ろにつけるのではないでしょうか。

 最終的な道中の予想隊列は多分こんな感じ。

              
      ⑧ ⑪⑦⑭⑯⑬⑰  ⑮  
  ←  ⑥④ ⑨➉⑫② ⑤①③ ⑱   

 
 逃げるのは⑥ゴールデンハインドか⑧レミージュかと思います。④キミノナハマリア、⑪ミッキーゴージャス、⑦ヒップホップソウル、⑭ペリファーニア辺りがその後ろ。⑨コナコーストは距離延長もあって、少し後ろから進めるかもしれません。ヒップホップソウルも馬のリズム次第でもう少し位置を下げるかも。

 この後ろ辺りにつけそうなのは、⑫ハーパー、➉ソーダズリング、⑯ドゥアイズ、⑬ドゥーラ。この辺りは結構大事なポジションだと思います。リバティアイランドを警戒しつつ、脚も溜められる位置なので。ドゥーラは距離の心配がないので、この位置まで上げてきても不思議はありません。そもそも今までがマイルの忙しさにあっておらず、追走できてなかったので。

 残りは後方勢。リバティアイランドは前走の桜花賞でも進んでいきませんでした。おそらく、オークスを見越した調整もあるのでしょうが、前半はやる気を見せないのかもしれません。余談ですが、川田騎手が、スタート前の歓声は控えるように、というお話をされていましたが、個人的には賛成です。

 昨年のオークスで、発馬前にサウンドビバーチェが蹴られて放馬したことは記憶に新しいですが、やはり若い牝馬は繊細。スタート直前の人馬ともに集中力が高まっている時にノイズが入るのは、百害あって一利なしでしょう。公正な競馬のためには必要な呼びかけだったと思います。

 現地に行く方は、スタート前はお静かに。応援するならスタートした後か、その前のファンファーレの時に叫びましょう。川田騎手が言っているのは、ファンファーレの時の話じゃなくて、全馬ゲートイン後~スタートの瞬間での話ですからね。ここ重要です。

 リバティアイランドも怪物かもしれませんが、3歳の牝馬であることに変わりはありません。やはりスタートまではしっかり集中させてあげたいですね。

 話が逸れましたが、リバティアイランドは一度使ったことでテンションが高くなっている可能性はありますが、おそらくスタートから進まないと思います。距離を考えればガシガシ押して前にいくとは思えないので、ハープスターと同じく後方からの競馬になるでしょう。あとは届くか届かないかのレースになるのは、周知の事実。

 大外から差し切ってハープスターの無念を晴らすか。それとも届かずか。個人的な見立てでは半々ってところですね。その根拠をお話しする前に、今週の東京芝の馬場状態を振り返ります。

 

 ・馬場

 結論から言えば、日曜日はおそらく外伸び。昨日は午前中から9Rまでその傾向でした。10、11Rは勝ち馬たちが内で残っているので、内伸びと判断される方も多そうですが、あれは後ろが届かないペースだったためそう見えるだけ。先週もソングラインが無理やり内めから伸びてきましたが、本来は中から外が伸びるバイアスです。

 オークスは距離不安を抱える馬や、ゆったり入りたい馬も多く、ハイペースになることはまずないでしょう。前目の馬は多いですが、予定より後ろで構える馬もいるはず。となれば、バイアス通り、中~外から伸びてくるパターンを想定したいです。

 今回その進路を取りそうなのは、中からドゥアイズ、ハーパー、コナコースト、ミッキーゴージャス含めた先行勢、外からはドゥーラ、シンリョクカ、イングランドアイズ、そしてリバティアイランドでしょう。

 リバティアイランドが届かないパターンでは、先ほど大事になるポジションで挙げた4頭が勝ち馬の候補。
 それぞれ詳細は短評で書きますが、ここで挙げたいのはドゥーラ。札幌2歳Sを勝っているように、距離は延びた方がいいタイプで、長くいい脚を使います。おそらく道中から踏んでいく形になるので、はやめに抜け出すと思います。

 そこにリバティアイランドが届くのか、という形だと思っています。リバティアイランド飛びの可能性を見ているのは、距離の関係で伸びきれなかった場合を想定して。まあ、そこまで可能性は高くないとは思いますが、買っとくだけなら損はないかな、という印象です。残りは短評で書きます。


 

出走各馬の短評

 今回の個人的注目馬の評価をまとめました。ご参考にどうぞ。

リバティアイランド

 桜花賞馬の内容から、能力としては一枚も二枚も抜けているのは間違いなく、アーモンドアイに及ぶかもしれないレベルで強いです。しかし、距離に関しては若干の疑問がありますし、川田騎手も、管理厩舎もこの距離の重賞、からっきしなんですよね。それに馬体も見るからにマイルから2000mのレイアウト。

 今回は桜花賞では微妙でも、距離が延びるオークスでこそ、というタイプも多いため、その分連、あるいは着外の可能性もあると見ています。

 とはいえ、この時期の牝馬は距離問わず能力で押しきってしまうパターンもあるので、あっさり勝っても不思議はありません。まあその場合は馬券的に全然おいしくないんですけどね。ただ、前走がベストパフォーマンスだったと思うので、今回上げてくることはないでしょう。上げてきたら今後楽しみすぎますね。

 なんにせよ、勝率は50%だと思っている馬が単勝1.5倍付近の時点で積極的に買いたくはないです。ディープだってハーツクライに負けるわけですし、勝率半々に1.5倍は割に合わなすぎです。やるなら馬単、三連単の頭固定とかでしょう。

コナコースト

 前走の桜花賞はトラックバイアスの恩恵も受けましたが、先行して完璧に立ち回り、実質勝っていた馬。実質桜花賞馬ということであれば能力は高いのですから、買っておこうという魂胆です。前走先行したことで、今回行きたがる可能性があるのは割引。乗り替わりはぶっちゃけ±0です。継続でよかったのでは感があります。まあ、道中の判断でロスを抑えられて少し前進する可能性はありますが、大幅プラスになる要素は感じません。とりあえず、これ以上馬体重が減らないのがいいですね。

ミッキーゴージャス

 オークス馬ミッキークイーンの娘。前走の内容はよく、先行して長く脚を使うなら前で穴を開けてもいいように思います。3着あるかなー、ぐらいの気分で入れてるので、イングランドアイズ辺りと入れ替えるかもしれません。

ハーパー

 クイーンCは川田騎手の神騎乗で勝ち切った馬。個人的にはそんなに強い感じはしないし、現状単勝売れすぎな感じがあります。多分リバティアイランドより期待値が低いんじゃないかと思います。ということで、先ほどの「大事なポジション」にいるであろう、4頭の中から、印を入れていないです。ルメール騎手がよっぽど確変していなければ、今回は買いたくないですね。三連単の紐候補ならワンチャンありですが……。

ドゥーラ

  ここ3戦は全て致命的な不利があった不憫な馬。特に阪神JFとチューリップ賞は直線酷かったですね。あれだけ詰まればリバティアイランドでもこないですよ。そこを除けば、新馬戦はドゥアイズにわずか届かず(しかしトップナイフには先着)、次戦の未勝利戦でドゥラエレーデに勝利、続く札幌2歳Sでドゥアイズに1馬身差つけて勝っています。これでなんでこの人気なのか。
 距離延長は大歓迎、というかマイルは明らかに適距離じゃないです。しかも鞍上は重賞を勝った時の斎藤騎手に乗り替わり。買い要素しかないです。

 リバティアイランドが半々の勝率で、ドゥーラがたとえ勝率1%でも、期待値はこちらの方が上です。そもそもドゥアイズにも勝ってるのに、オッズが4倍違うとか、いくらなんでも美味すぎでしょう。何がなんでも単勝買います。

ペリファーニア

  前走の桜花賞は勝ち切ってないといけない内容。あの展開でコナコーストに先着していない時点で、コナコーストよりも能力は低いと見ます。距離が延びてどうかは微妙なところですが、現状買い要素が見いだせないです。

ドゥアイズ

 単勝オッズ50倍ぐらいつくなら単勝買ってもいいかと思っていたのですが、有名YouTuberが本命にしたため、単勝オッズが半減。個人的には勝ち切れないタイプの馬なので、そのオッズで単勝買うのは馬券選択ミスってるだろ、と思っています。

 ただ、距離が延びれば追走面に問題がなくなるのでプラス。前走は道中で、前に馬が入って位置を悪くしてそれが結果に現れた形で、割り引く必要は全くないです。安定した成績でジリジリと走ってくるので、今回は相手まで。馬券内には結構な確率で入ってくると思います。ただ、外枠なのは割引ですね。上手いことロスなく先行できればいいのですが。

シンリョクカ

 毎回外枠に入っているような……。前走は出走するレースが両睨みだったため、調整が難航していそう。そんな中で枠に泣きつつ、展開、馬場的に不利な外から伸びており、能力はかなり高いです。サトノダイヤモンド産駒はおそらく距離延びた方がいいので、あまり心配ないでしょうか。ドゥーラの次ぐらいに勝ち馬候補に挙げたい馬です。それだけに8枠は痛いです。

イングランドアイズ

 フローラSでは内伸びの中、外から伸びて4着。ですが、今回大外枠なのがかなり痛いです。まあ、8枠17番とかよりはマシだとは思いますが……。オークス馬ヌーヴォレコルトの娘ということでロマンありますね。末脚は素晴らしく、2000mでも勝っているので、穴候補で悩みたい位置ですね。ちなみにフローラSの逃げ・先行勢は馬場向いていたのであまり評価高くないです。

 以上になります。

 それでは皆様の幸運と、なによりも全馬全騎手の無事を祈りつつ、ここで打鍵を止めさせていただきます。

 ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

 by ダービー書けるか怪しい、夜桜 ほとり(2023/5/21)

 追記

日本ダービー 予想印(現状)

◎ スキルヴィング

〇 ファントムシーフ

▲ パクスオトマニカ、トップナイフ

△ ソールオリエンス、ドゥラエレーデ

☆ ハーツコンチェルト

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Posted by yosakura