【2023年 桜花賞】リバティアイランドは鉄板か? 今年のポイントと逆転候補を考える

競馬

 こんにちは。こんばんは。ご無沙汰しています。夜桜という者です。

 約1年越しに復帰した今回は、2023年の桜花賞について所感を書いていきます。

桜花賞 予想印

 あらかじめ、ご多忙な方向けに公開します。
 詳細は『桜花賞 ポイント』『出走各馬の所感』の章でどうぞ。

桜花賞

◎ コナコースト

〇 ドゥアイズ

注 リバティアイランド

◎ 本命

〇 相手

注 注意が必要な馬

 今回の買い目は、◎〇の単勝と馬単、馬連or枠連の予定です。
 リバティアイランドはほぼ消し。あっても馬単の2列目までです。


桜花賞 ポイント

 今回のレースのポイントをざっとまとめます。

①馬
・リバティアイランドの実力
・メンバーレベル

②枠

➂馬場

 一つずつ書いていきます。
 まずはなんといってもリバティアイランドについて。


 この後の詳細にも書きますが、実力はこの中でも1枚抜けてそうなのは確か。でもオッズ1倍台に支持されるほどか、と言われたら非常に疑問です。あまりに美味しくないです。
 というのもリバティアイランドが100なら、他は90~95付近ぐらいの実力差だと思うので。
 この馬がここまで人気する要因としては、

 ・新馬戦の上がり31秒台
 ・阪神JFの勝ちっぷり
 ・鞍上川田騎手(ハープスターなどと重ねてる?)
 ・ほかの馬が実力不足という下馬評

 この辺りが挙げられるかと思います。でもいくつかには注釈がつきます。
 まず新馬戦の上がりですが、この週の新潟はかなり上がりが出ていて、翌日のダノントルネードの新馬戦でも32秒台の上がりを出した馬が6頭も並んでいました。しかもリバティアイランド戦は直線追い風。そりゃ出るでしょうね、て感じです。実はこの時点で私はリバティアイランドそこまで強くない説を提唱し続けています。

 阪神JFは確かに高いパフォ―マンスでした。そこは認めざるを得ないかと思います。しかしスムーズにいった結果でもあるので、めちゃくちゃ強いかと言われたら、まだ微妙、という印象です。いつだったかのソウルスターリングの阪神JFを思い浮かべましたし、今年の桜花賞のレベルって、多分ちょうどそのソウルスターリングの時ぐらいだと思うんですよね。構図もよく似てますし。

 ハープスター並にどこまでちぎるか楽しみ、という向きもあるようですが、この馬がハープスターレベルなら、アルテミスSの時に差し切ってると思うんですよね。

 そういった理由から、実力があるのは認めつつもめちゃくちゃ強いわけでもないかな、という印象なんですよね。確かに他の馬のレベルもそこまで高くはないですが(特にライトクオンタム、ハーパー辺りがそこまで強く感じない)、リバティアイランド含めてどんぐりの背比べだと思います。

 だからこそ今回のリバティアイランドが人気を吸っている構図は非常においしいと思います。2、3番人気想定のライトクオンタム、ハーパーもいい感じに人気吸ってくれていますし。

 なんというか、メディアのリバティアイランドの過剰持ち上げが目立っているように感じます。よって、なおさら今回は逆らいたいところだな、という印象です。

 まあ3歳牝馬の限定戦でこのオッズはさすがに過剰、てのもありますが笑



 ↓枠順詳細
 https://race.netkeiba.com/race/shutuba.html?race_id=202309020611&rf=race_submenu

 何度見ても面白い枠の並びになりましたね。内枠に人気になりそうな馬が並んでいるのでいいレースになるのは間違いないでしょう。
 隊列はおそらく以下みたいな形になると思います。

     ⑬ ⑮⑯⑫  
     ⑦➉ ⑭ ➈⑤④ ⑱
     ⑰  ⑧⑪①➂②⑥ →

 逃げるのはモズメイメイで、外からトーセンローリエが押して外番手につけるとみます。スローからミドル濃厚。武豊騎手騎乗のライトクオンタムの後ろをリバティアイランドとドゥアイズが争いそうですし、消耗はそこそこありそう。しかもその外にルメール騎手騎乗のハーパーがいるという構図から、見ごたえあるレースになるでしょう。
 コナコーストはその後ろ付近につけるか、外を回るか。騎手的には内につけそうなイメージがあります。リバティアイランドとドゥアイズのポジション争いはどちらかというとドゥアイズに分がありそう。その場合はドゥアイズがリバティアイランドの前、リバティはハーパーに押し込まれるでしょうから、インの4番手辺りになりそうです。

 内はとにかくごちゃつくでしょうね。リバティアイランドはなかなか試練になりそうな予感があります。内で詰まる説が流れるのも頷ける並びです。出遅れればそれだけでもかなり苦しくなりそうですし、馬群内での競馬もあまり経験がない。パドックでのテンションも考慮したいところですね。


馬場

 土曜日のレースを見る限り、明らかに内有利でしょう。外を回している馬は軒並み着外に敗れています。ただ、雨の影響も少なからずあったでしょうから、内から馬場が乾いて結果外が伸びず、内を回す方がよかった可能性はありそうです。明日の馬場も要チェックでしょう。

 また、時計もそこまで出ていない。当日の決着時計は、メンバー的に見てもいいところ1.32台、案外1.33で収まるかもしれません。やはりメンバーレベルもそこまで高くは感じないですし……。


 以上を勘案して、消耗少なく好位につけられそうな◎コナコースト、ポジション利がありそうな〇ドゥアイズ、には注目したいな、という印象です。注リバティアイランドは地力で上がってきても差し届かずではないかと予想します。
 馬券としては、◎〇単勝、◎〇-◎〇注の馬単が本線、保険に枠連or馬連の予定です。できればもう少し点数絞りたいですね。


出走各馬の所感

 個人的注目馬の評価をまとめました。ご参考にどうぞ。

ライトクオンタム

 新馬戦は逃げて一貫して11秒台ラップを刻んで好走。ただし最初1Fは13秒台で、テンは速くない。実際2戦目のシンザン記念は遅れている。
 また、外に張る癖があるようで、シンザン記念は特に膨れていた。今回はラチ沿いなのがプラスだが、テンで後手を踏む可能性が高い。すんなり出るならワンチャン前に行くパターンはありそう。それでもモズメイメイの先手を取れるかは正直疑問。適性オッズはいいとこ8倍。そもそも2番人気は過剰だと思う。

リバティアイランド

 新潟の新馬戦で上がり31秒台を叩き出して話題になった2歳女王。負けたアルテミスSでは直線で詰まって届かなかった形。阪神JFでは割とフリーになって外から抜け出して末脚を発揮できたのが勝因。向いているのはおそらく外回りで阪神芝外回りは合いそう。
 能力的には確かに頭一つ抜けているものの、ダントツで強くは見えない。単勝オッズが本当に1倍台になるなら徹底して嫌いたい。適性オッズはいいとこ3倍から4倍の印象。

 ただ、多頭数、スローからミドル濃厚で馬群に押し込まれそうな今回、自由に競馬させてもらえるか非常に怪しい。さらに3番の内枠で、周りに実力馬が並び、外にはルメール騎手。簡単に外には出せないと思うし、内から器用な競馬ができるタイプにも見えない。

ドゥアイズ

 新馬戦はレベルが高いメンバーを相手に、馬群内で溜めて内から差し切り。2、3戦目は決め手に欠けて惜敗。阪神JFでやや出遅れて後方からなんとか馬群を縫ってきた。
 おそらく馬群はさばけるが、瞬発力に欠けるので、現状は先行して粘りこむ方が強い。今回の並びではライトクオンタム次第だがそこそこの位置が取れそうで、新馬戦やクイーンCのような競馬でやれると見る。

 ペースは流れた方がいいと思われるが、今回は微妙なところ。とはいえ今回の予想オッズなら断然買いたい。
 重賞で惜敗続き、というところがスターズオンアースの桜花賞前にすごく被るので応援したい。

ハーパー

 前走は川田騎手の力で勝たせた感が非常にあった。これがこの馬を強いとあまり思えない要因。また、新馬戦ではコーナーで左に膨れるロスがあった。今回は内に馬が殺到しそうなので膨れないとは思うが、とはいえリバティアイランドをマークしながらの競馬で注文がつくのは割引か。

モズメイメイ

 テンが速い逃げ馬。4、5Fで12秒台を踏んで、残りは11秒台で逃げ切る形で2連勝中だが、やはり武豊騎手の技術あってのものと見る。どう甘く見積もっても騎手替わりはマイナス。ただし馬場は味方しそうで、単騎逃げ切りのケースは普通にありそう。特に鈴をつけにいく馬もいないし、内でゴチャついている間に、というパターンは警戒したい。
 今回の予想では逃げ切られたらちょっとこの世代の牝馬はレベル的にやばいな、と思ってしまうので、考慮したくない。

キタウイング

 とにかく馬群をさばくのがうまく、イン差しが得意な印象で、勝った時の決め手は大体イン突き。ロスなく進めることができ、かつ器用なところが売りだが、今回は内に馬が殺到しそうで得意のイン突きも不発に終わりそう感がある。人気馬がもう少し外に集中していたら考慮していた一頭。あと、おそらく叩き良化型なので、今後気にしておきたい。

コナコースト

 ある程度前につけることができ、上がりもそれなりという優秀な馬。前走のチューリップ賞はほとんど勝ちに等しい内容で、着順以上の評価をしてよさそう。内枠のポジション争いを見ることができ、枠の並びもそう悪くはないのだが、懸念材料は春3戦目で使い詰めていることと、馬体重が減る一方であること。当日も減る見込みで、注意しておきたい。

シンリョクカ

 脚の回転が速い馬。前走は伸びる内を通してきた形で、ロスがなかった。多少は馬群もさばけそうだが、着順以上の評価は危険か。

ドゥーラ

 今回はおそらく用なしも、オークスでは気をつけたい馬。というのも前走、前々走も直線で挟まれるなど不利があり、競馬になっていなかったため。レベルが高かった札幌2歳Sで勝っているし、末脚もなかなかのもの。実は阪神JFでリバティ(ウイング)アイランドが「異次元の末脚」と叫ばれた一方で、最速はこの馬が出していたりする。6着、15着の大敗でも軽視禁物。距離が伸びれば逆転する可能性は高い。

 以上になります。

 それでは皆様の幸運と、なによりも全馬全騎手の無事を祈りつつ、ここで打鍵を止めさせていただきます。

 ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

 by 当日は現地観戦予定の夜桜 ほとり(2023/4/9)

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Posted by yosakura