【弥生賞 振り返り】レース後騎手コメントの取り扱いにおける注意について

2022年3月10日競馬

 こんにちは。こんばんは。夜桜という者です。

 今回は弥生賞の振り返りとさせていただきます。

 このレースは結論から言うと、『壊れてしまったレース』なので、振り返る意義があるのかはちょっと怪しいかも。

 ですが、学ぶことが多かったレースなので、備忘録として書かせていただきました。

 中には的外れなことを言っている箇所もあるかもしれませんが、そこはコメントで指摘くださればと思います。

 それではやってまいりましょう。


 


前書き ~ 武豊Jのレース後コメントの真意 ~

 いきなり話が脱線するんですが、私バイクに乗るのが好きなんですよね。
 先ほどもバイク乗ってお出かけとかしてたんですよ。

 その中での話。

 ある交差点で私、左折しようとしてたんですね。
 そこは対向車・歩行者含めて混雑しやすく、おそらく近所の人からしても混雑することで有名な地点です。

 実際その時も右折ウインカーを出している対向車がずらっと並んでいる状態。
 でも当然横断歩道を渡る歩行者もまだまだいたので、通りすぎるのを、私は適切と思われる位置でウインカー出して待機していたんです。

 それで、歩行者の最後尾が通り過ぎて安全確認したので、じゃあ行くかと思った瞬間に目の前で『右折する』原付が通りすぎていったんですよね。

 ちなみに道路交通法第37条では、「交差点で右折する場合、直進、又は左折する車両等があるときは、その進行妨害をしてはならない」となっています。

 つまり交差点での優先順位は「①直進車、②左折車、③右折車」であり、これは法律

 要するに、私は目の前で法律が簡単に破られたところを目撃してしまったわけです。

 また、その時の私の心情は、「は? なんで右折車来てんの? ルール知らんのか? 危うく事故りかけたんだが?」でした。
 内心ガチギレです。こっちは安全第一で運転してるのに、その想像を超えるクソ運転されて危うく事故になりかけたんですから当たり前です。

 法律で決まっているのも当然ですよね。
 私のような立場になるのを未然に防ぎ、事故を回避するためのルールなんですから、これがなければ交差点では事故多発して始末に負えないでしょう。

 あの原付に乗っていた(おそらく)おばちゃんは、還暦を迎える前どころか、今すぐ免許返納してほしいところ。ですが、この際そこはもういいです。この話と似たような話をこれからするんで。

 そういう安全のためのルールが、暗黙のものとして行われているのが競馬というスポーツです。
 いやまあ、ある程度ルールはあるんですけど、今回の弥生賞のケースは裁定に入らないので、無法地帯が発生していたと言ってもいいでしょう。

 問題提起になるのが、武豊Jのレース後コメントです。
 おそらくほとんどの誌面ではカットされているのですが、全容を出すと、こんなコメントでした。

 あらかじめ言っておきますが、これは負けた言い訳ではないです。
 恥ずかしながら、私は初見でそう思いかけたのですが、実際は別の真意がありました。

 それが今回のテーマです。

 まずはこれが言い訳ではなく、誤解を生じやすいコメントの書き方であったことを宣言しておきます。

 私、以前に、レース後コメントや厩舎コメントで万馬券取れるよ、といういかにも胡散臭いタイトルの記事を書いたんですが、そのデメリットについては話していなかったんです。

 これがまさにそのデメリットの例ですね。ちなみに私が書いた記事がこちら。

 それで、このコメントに関して言うと、確か某競馬雑誌からの抜粋なんですけど、それ以外の競馬情報サイトなどでは、最初の1文が丸丸カットされているんですよ。

 それは当然です。こんな書き方したら、武豊Jの意図していることと違う風に取られかねないですから。

 騎手さんの間でもよく話があるのですが、こういうのって伝言ゲームみたいなもので、記事にすると発言者の意図と異なる伝わり方をしてしまうケースがままあるんですよ。

 実際、今回の武豊Jのコメントも、負け惜しみだと解釈されている方、多かったですし。
 
 でも、それは違うんですよ、という話をします。

 そもそも朝日杯FSで妨害を計算に入れた神騎乗をしたレジェンド・武豊Jですよ。
 そんな他人や他の馬のせいにするような、軽率な発言をするわけがないです。

 あ、私は一瞬勘違いしたんですけどね。
 本当に恥ずかしいことに。だからこうして反省文書いているわけです。

 というわけで、結果を乱暴に言うと、今回は「デムーロJの危険な騎乗によってレースがぶち壊された」ことについてお話をします。

 あとは被害馬の話もします。
 さっきの交差点の話で例えれば、無理やり右折してきた原付がデムーロJ & ロジハービンで、
 私の立場にあったのが、武豊 & ドウデュース他、川田J & ジャスティンロックラーグルフインダストリア辺りですかね。

 私が関知してないだけで、他にも被害にあっているペアがいそうです。 
 また、私はこのレースの展開を事前の記事でほとんど言い当てていました。

 簡単にレース展開をまとめると、
 『前半はスロー、向こう正面辺りから捲ってくる馬が出てくるだろうからそのままペースが速まり、最後はスタミナ勝負になるでしょう』という内容で、実際大体その通りになりました。
 
 ただ、言い当てていたからこそ、武豊Jが変なこと言ってるぞ? て私はなってしまったんですけどね。


レース振り返り前半

 前半はごくごく普通の出だし。
 問題は後半の方なので、武豊Jの発言の真意について知りたい方は、一気に後半に飛んでください。

 個人的に振り返りたいところは、逃げ馬2頭とジャスティンロックの位置取りのところ。

 私は事前予想記事でも書いていた通り、メイショウゲキリンが逃げると見ていたので、スローになると読んでいました。

 でもリューベックも逃げる馬というのを資料に書きながら、見落としていました。

 ことテンの速さだけで言うならリューベックとメイショウゲキリンで比較すれば、明らかにリューベックの方がいい。というかメイショウゲキリンが、テンがそこまで速くない逃げ馬なんですよね。

 自分が資料に書けるぐらいには関知していたのにそこを読み違えていたのは普通に反省。

 馬券的にも、▲メイショウゲキリンが逃げ残る読みで2, 3着固定の3連単買っていたので、この時点で計画は全部おじゃんです。メイショウゲキリンはキレがないので、前に行けなかったらずるずると後退するだけです。

 逃げ争いできるほどの脚もないですし。
 だから結局ペースとしては読み通りスローになりました。

 一方◎ジャスティンロックは、内で我慢してくれると読んで◎をつけていたんですが、どうにもこの馬は内に入りたがらない。

 https://jra.webcdn.stream.ne.jp/web/jra/onetag2020/eqPcPlayer.html?target=202202060411a(以下レース映像は全てJRAのHPから抜粋)

 この馬の、外に行きたがる癖っぽいのも新馬戦で把握しており、資料にも書いていたのですが、見落としていました。

 このレースは私的に反省点ばかりです。
 それをもう少し重要視していたら、安易にアスクビクターモアに◎を打っていたのですが。

 この後も何度か内に入れようとしたりしているのですが、馬が内だと折り合いを欠くみたいで、結局外行ってるんですよね。
 ちなみに、この癖に限らず、この馬には『重た目』(=改善しない)の癖があるようです。やや難しい馬なんでしょうね。 

 というわけで、向こう正面で、
 ジャスティンロックは後方の外目(赤丸)。
 問題のロジハービンは最後方(青丸)。
 ドウデュースは2列目の外(黒丸)。

 という隊列になりました。というわけで後半に行きます。


レース振り返り後半

 ここまでペースはスロー。
 当然前が有利な状態。

 こういう時のデムーロJは後方にいる場合捲る傾向があります
 実際前走のロジハービンも捲っています。

 よって、私のような素人に毛が生えたような競馬ファンでも、ロジハービンが捲ってくることは容易に想像できました

 おそらく武豊J他の騎手もある程度想定していたでしょう。
 だから捲ること自体は問題なかったし、全騎手も想定できたんです。

 ですが、問題はコーナー辺り。詳細な説明は、競馬の有識者の方 → https://twitter.com/keiba_maskman
 が、本当に詳しく説明されているので、そちらをご参考にしてください。

 私より遥か高みから競馬を見ている方なので、弥生賞で何が起こっていたのかは一連のツイートからわかると思います。

 ここでは有識者様の一連のツイートの簡単なまとめを書きますが、あくまで私の話よりは、上の有識者さんの弥生賞の一連のツイートを確認することをオススメします。

弥生賞終盤で起こっていたこと

①ロジハービンの『捲り自体』は問題ない。

②ただし、ロジハービンが過剰に閉めてきた(ここはアウト)ことで、ジャスティンロックは若干立ち上がりかけており、進路をカットされている。

➂さらに、捲りきるのがセオリーなのに、ロジハービンはアスクビクターモアの後ろにつけてしまい、ドウデュースやラーグルフなど、後ろの馬の進路を妨害。なお、この時ドウデュースは張り返すことも可能だったが、それをしたら事故に繋がっていた可能性があるので、武豊Jは引いている。

④さらにさらに、ボーンディスウェイに張られてロジハービンが1頭分外に飛んだことで、その後ろにいたジャスティンロックやインダストリアがさらにその外に回す羽目になった。

 上記のように、デムーロJは終盤のコーナーで、危険かつかなりの迷惑騎乗をしていたのです。

 武豊Jはこれを指して、レースを壊す馬がいた、とコメントされていたのです。

 また③に関して、なぜそんな位置取りをしたのか有識者様に質問したところ、『ペースが上がったことでロジハービンのスピードが足りず捲り切れなかったこと、アスクビクターモアの後ろにつけたのは引っかかって馬の左右の制御ができていなかったから』という見解をいただきました。

 実際該当地点でのラップは加速していますし、口向きを見るに、確かに引っかかっているので、おそらくその通りでしょう。

 なんにせよ、ロジハービンなりの理由があっても、他馬に迷惑かつ危険な騎乗をしていた時点でアウトです。

 私が体験した右折原付は機械だからまだ制御が利きます。

 ですが、時速60キロで進行し、乗り物は生き物という不確定要素が高いスポーツで、そんな危ない騎乗をしていたら、そりゃレジェンドでも怒るわ、というお話なのでした。

 ましてや若手ならともかく、トップに近い騎手であるデムーロJがしていい騎乗でないことは確かです。
 
 また私個人としては、レース初見振り返り時点でそれを見抜けなかったのが大きな反省点です。
 その時の私は、武豊J、なんで捲り騎乗に怒っているんだろう? それは予想できたことなのでは? とズレた意見でした。

 だから有識者の指摘により、ようやく事態を理解できた、という次第であります。

 仮にも競馬予想記事を書いている身でもありながら、この体たらくでいいのか、と情けなくなりました。

 まだまだ浅学なのが身に染みてよくわかったので、今後とも精進して競馬をよく見れるようになりたいです。 


 

最後に

 私は競馬予想記事を書いている時、自分の未熟さを常に痛感しています。

 レース展望を書いている時だって、内容が薄い、この分野はまだまだレベルが低い、と思っていますし。

 確かにチューリップ賞ではピンハイを穴指名して見事に複勝を的中させたところから、ある程度の馬を見る目はあるのかもしれません。
 とはいえ、あんなものはまだまだ偶然の賜物でしかないです。

 いずれは尊敬する競馬有識者さん達と同じ目線で、レースのことを語れるレベルに至りたいと思っていますし、今この時も研鑽しているつもりです。

 レースのことを理解するには何千何万ものレース映像を見ていくしかないと私は思っています。
 彼らのような競馬ガチ勢になるには、私にできることを着々とやっていくしかないのです。

 今回の弥生賞では自分がまだまだひよっこなんだと教えてもらえたという意味で、非常に有意義でした。
 なので、今回このように記事を書かせていただきました。

 おそらく今回の記事でも的外れなことも言っているでしょうし、これから書いていく記事や、資料の中でも見当違いな分析もしていると思います。

 そんな身で競馬予想記事なんて書いていていいのか、とも思いますが、
 なんでもやって慣れるしかないので、続けていくしかない、とも改めて思いました。

 ですので皆様どうか、未熟者ですが、今後私の素人に毛が生えたような競馬予想記事にお付き合いいただければ幸いでございます。

 では、収まりがいいので、この辺りで打鍵を止めさせていただきます。

 ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

 by 次回は中山牝馬Sの予想を公開する予定の、夜桜 ほとり(2022/3/9)

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Posted by yosakura