【シンザン記念&フェアリーS予想】『前走不利』というファクターについて考えてみた
こんにちは。こんばんは。夜桜という者です。
今回は、3歳馬重賞のシンザン記念とフェアリーSの予想記事を書いていこうと思います。
やはり例によって脱線があるので、手早く読みたい方は、目次からばびゅーんと飛んでください。
シンザン記念 & フェアリーS 予想印
まずはいつも通り印から。
◎ ラス―ル
▲ ビーアストニッシド
△ ソリタリオ、ジャスティンヴェル、デルマグレムリン、モズゴールドバレル、ウナギノボリ
◎ スターズオンアース
▲ スピードグラマー
△ ブルトンクール、エリカヴィータ、フィールシンパシー
◎ 本命馬(シンザン記念は単勝軸、フェアリーSは複勝軸)
▲ 穴(ともに複勝軸)
△ 紐
シンザン記念の◎はかなり自信があるので、頭を想定した買い方をしたいです。
一方、フェアリーSでは◎にはそこそこ自信があるものの、▲にそこまで自信がないので、ワイド流しとかになると思います。
ちなみに何頭かは、以下の2歳馬(現3歳馬)紹介の記事でも指名しているので、ご参考にどうぞ。
とある名牝が強いと言われた理由
近頃は牝馬が強いとよく言われましたが、昔はそうでもなかったのです。
特に90年代で活躍したという牝馬は今ほど多くはありませんでした。
しかし、それでも男勝りな強い牝馬というのはいました。
はい、ウマ娘でもお馴染みの名牝エアグルーヴですね。
https://db.netkeiba.com/horse/1993109154/
公式のCMでもめちゃくちゃかっこよく紹介されるわけですが、この馬、オークスだけではなくバブルガムフェローをも下して天皇賞・秋を制している男勝りな牝馬であることでも有名です。
しかし、それらを差し置いてもなお、この馬が名牝と言われる理由は、やはり『いちょうS』にあるのではないか、と個人的に思っています。
いやいや、ただの(現)2歳時のOPレースやん、て思われるかもしれませんが、この動画(1995年いちょうS)を見てほしいんですよね。
1枠1番のエアグルーヴは最後の直線でラチ沿いに進路を取っていたのですが、立ち上がらざるを得ない進路不利を食らうんですよね。
ですがそれでもなお立て直し、そのままとんでもない上りを見せて押し切り勝ちをおさめてしまう、という驚愕の内容なのです。
普通直線であんな風に立ち上がるロスをしたら、そうそう勝てないです。いいところ馬券内入線すればいい方。
それでも勝ち切ってしまったから、エアグルーヴは名牝になりえたのではないかと私は思っています。
このように、不利を受けてもなお勝ち切る馬というのは強いのです。
そして令和の世になった今、またもや似たような不利を受けてもなお勝ち上がってきた馬がいるのです。
その馬こそが、今回シンザン記念で◎を打ったラス―ルなのです。
この子は前走の新馬戦、奇しくもエアグルーヴのいちょうSと同じ舞台である東京芝1600mの新馬戦で、同じように内ラチ沿いに追い詰められ、立ち上がっても不思議がないぐらいに進路を圧迫されました。
その時は圧迫してきた馬が離れてくれたおかげでなんとか立ち上がらずに済み、その後開いた進路からものすごい脚で伸びて押し切ったのですが、やはり圧巻の内容でした。
あの瞬発力を見れば、確かにルメールJが絶賛する通り、新しいグランアレグリアと言えるのかもしれません。
まあ路線はアーモンドアイと同じくシンザン記念なんですけどね笑
シンザン記念を勝ったアーモンドアイが、阪神JFを勝ち上がってきたラッキーライラックを倒したように、
ラス―ルもここを勝って、桜花賞でサークルオブライフらをまとめて打ち倒すんじゃないだろうかと思ってます。
そうなれば歴史って繰り返すんだな、と思えますね。
これも競馬というドラマなのでしょう。
そのドラマを再現するためにも、まずはここでラス―ルには圧巻の勝ちっぷりを見せてほしいところです。
シンザン記念展開予想
まずは並びを見たいので、出馬表を見てみましょうか。
https://race.netkeiba.com/race/newspaper.html?race_id=202207010311&rf=shutuba_submenu
今の中京は大体内の前が有利なように見えるので、逃げ、先行勢は重視したいところです。
ちなみに今回逃げる可能性があるのは、
ビーアストニッシド、シーズザデイ、ジャスティンヴェル。
ビーアストニッシドはまず間違いなく逃げますし、1枠1番なのでほぼハナを主張するでしょう。
シーズザデイは、騎手のコメント的には控えるかも。ただ、距離延長なのでややかかり気味に前にいくかもしれません。
ジャスティンヴェルは、実は逃げたい馬だと思うのですが、二の足が遅くて大体挟まれ逃げられないタイプの馬です。仮に逃げられるか、前につけられるなら、いいとこまでいけそうな感じの穴馬です。
先行馬としては、
ラス―ル、ソリタリオ、マテンロウオリオン、モズゴールドバレル、セルバーグ。
ラス―ルは前述の通り能力が高いため、本命視。左回りも距離も合っていると思いますし、馬場傾向にも合っていそう。なので絶対本命にします。
ソリタリオは堅実に走ってきた馬で、相手候補筆頭はこの子でしょう。中京の同舞台で勝ってるのもプラスです。
マテンロウオリオン、セルバーグは普通の先行馬ですが、前者はやや不気味なポジションの馬ですね。
モズゴールドバレルは、内の狭いところから強引に抜け出して押し切った馬で、なかなか気になる子です。
他気になる位置としては、内ラチが伸びてくるようなら、前走も似たような競馬で穴を開けたカワキタレブリー & 松山Jのコンビ。
前走がハイレベル戦だった上、好位を追走しそうなレッドベルアーム。
こちらも好位を追走することになりそうな上、戦ってきた相手も強いショウナンアメリア。
捲ってきそうな位置として、デルマグレムリン、ウナギノボリ。
この辺りが要警戒かな、と思っています。
どの脚質の子が来そうかは、馬場傾向を見ながら予想していくしかないですが、
現状は前勢を重視したいかな、という印象です。
各馬の詳細は例によって、最後に紹介していきますね。
ペースとしてはそこまで流れないような気がします。
ビーアストニッシドもそこまで飛ばしていくタイプではないですし、シーズザデイは控える形を取りそうなコメントですし。
ジャスティンヴェルにしても二の足がつかないので、何がなんでもハナを取りにいきたいと思っても難しいと思いますし。
現状はミドルめの前残りで、3着には変な馬が突っこんでくる展開と見ておきます。
フェアリーS展開予想
まずは並びから。
https://race.netkeiba.com/race/shutuba.html?race_id=202206010411&rf=race_list
シンザン記念ではなくあえてこっちを選択する上、牝馬限定戦ともなれば、なんというかオッズ的に拮抗しそうなメンツですよね……。
何はさておき、まずは逃げ馬候補から。
ブルトンクール、ポケットシンデレラ、フィールシンパシー。
ブルトンクールはゲートはいいのですが、二の足が遅めで、逃げる前に挟まれたりする馬。最初の1Fが上り坂の前走中山1800mでは追いつかれずにゲートのアドバンテージで逃げ切ることができましたね。
今回は下り坂始まりの中山マイルなので、二の足に加速がかかって上手いこと逃げられるかもしれません。
ポケットシンデレラは前走逃げた馬。ただ、逃げ有利の日に逃げ切れただけなので、今回外めということもありやや割引。ただ、パンサラッサで大逃げした菱田J騎乗なのは若干気になりますね。
フィールシンパシーは前走逃げたわけではないのですが、スピード的には逃げれた内容。というか、ハナを主張する馬がいたので譲った形でした。今回は大外枠なのが割引ですね。
先行勢としては、
エバーシャドネー、ビジュノワール、ニシノラブウィンク、スピードグラマー辺り。
エバーシャドネーは、ビジュノワールは普通の先行馬ですが、
ニシノラブウィンクは一瞬の脚でないと勝ち負けできない馬なので、今回は控える形をとるかもしれません。
スピードグラマーは結構模範的な先行馬で、戦ってきた相手も強いので楽しみな馬です。穴位置ならぜひとも推したいですね。
逃げ先行勢が少ないので、好位に行きそうな子達も挙げておきます。
スターズオンアース、スクルトゥーラ、エリカヴィータ。
スターズオンアースは末脚に光るものがある馬。中山マイルで生きるかは謎ですが、前走はナミュールやパーソナルハイに負けただけでレベルは高い。能力だけで言うなら、ここは本命にしたいところです。
スクルトゥーラは前走こそ1400m戦でしたが、いい脚を持っている子です。
エリカヴィータは前走加速ラップのレースで末脚が光った子です。スターズオンアースと同じで、中山マイルへの対応がカギになると思われます。能力だけで言うなら相手はこの子でしょう。
あと警戒したいのは、捲ってきそうなヴァンルーラーとユキヤナギですね。
どちらも外めに行ったので、捲ってきて前にプレッシャーをかけてくるなら、ややペースが上がるかもしれません。
ただ、馬券に絡むとしたらどちらかというとヴァンルーラーな気がします。
中山マイルはスタートしてすぐ下り坂なのでペースは上りやすいのですが、
今回は前に行く子が少なそうなので、そこまでペースは上がらないと見ます。日曜日と当日の馬場傾向を見ながらの予想になると思います。
出走各馬紹介
申し訳ないですが、記述するのは一部のみとさせてください。
また、競馬ノートを例によってお見せします。
馬番1~8番 その1
馬番1~8番 その2
馬番9~15番 その1
馬番9~15番 その2
馬番1~7番 その1
馬番1~7番 その2
馬番8~16番 その1
馬番8~16番 その2
というわけで、出走各馬の気になる子をピックアップしていくコーナーです。
まずはシンザン記念から。
今回の逃げ馬筆頭格みたいな馬。
2000mはギリギリらしく、距離短縮の今回は逃げ切りもありうる……と言いたいところですが、1頭化け物っぽいのがいるので難しそう。
おそらくパワー系なので、今の中京の馬場にも合いそうなのは+。
エアグルーヴとグランアレグリアを足して2で割った感じの馬。
これだけ言えば普通に強そうですが、路線はアーモンドアイ√っぽい。
おそらく勝って桜花賞行くんじゃないでしょうか。
前走の勝ちっぷりと末脚を見るにここでは1枚2枚ぬけていると見たいところ。
なんかやらかすとしたら、内が伸びなかったり、内で物理的に抜け出せなかった場合ぐらいではないでしょうか。
前走は駐立が悪くゲートで立ち上がりかけた先行馬。
乗りやすい馬と評判で、しかもC デムーロJに替わるのは確かに+ですが、
先入れの奇数番で出遅れやすい騎手というのが気がかり。
まともに出れば楽しみな1頭です。
今年の3歳馬の個性派枠。
とにかく出遅れる。そして二の足もつかない。
ゲート練習はしているそうですが、二の足がつかないことの方が問題なので、そっちをなんとかできないものかと思うところ。
前走は同舞台で、途中に長い下り坂があるコースではなんとかなることを証明してくれたので、今回は二の足に関してもなんとかしてくれそう。
能力自体は高いだけに、展開さえ向けば、という感じの馬ですね。
前走はゲートとダッシュが遅く、向正面から外々回って前へ進出し、そのまま押し切った馬。
長くいい脚を持っていることは確かなので、あとは展開さえ向けば楽しみな1頭です。
ウナギノボリと立ち位置が大体一緒なのが面白いところ。武豊Jに乗り替わりはまあまあいいのではないでしょうか。
前走はマイル戦で負けたものの、どちらかというと極端なパワー馬場に屈して負けた印象の1頭。
今回でダメならマイルはダメということで短距離路線に行くことなりそうです。
ゲートで遅れて挟まれなければ、二の足がじわじわくるタイプの馬ですし、面白いと思います。能力は高そうですし。
大敗した相手はG1馬のサークルオブライフぐらい。
レースぶり自体は悪くないのですが、スタート時に体勢を崩しがちなのが気がかり。
うまく出てくれれば面白い1頭だと思います。
前走は直線で挟まれても強引に突き抜けていける根性を見せた馬。
今回大外枠を引いたのはマイナスですが、能力は高そうなので穴位置として見ておきたいです。
1F伸びるのも気になりはしますが、あのレースぶりを見るに距離延長も大丈夫そうに思います。これからが楽しみな1頭と見ます。
スピードのある馬ですが、やや過敏な一面も持っているらしい子。
前走は騎手の腕もありますが、まっすぐ走ってた辺りこれからが楽しみな1頭です。
今回も買える余裕があるなら買ってもいいな、と思っています。当日の馬場傾向次第かと。
前走の赤松賞では思ったより伸びなかった子。
ですが、ぶっちゃけ逃げ馬のパーソナルハイが逃げ切っても不思議のないレースで、しかも実際やたら強いナミュールもいたので仕方ない敗戦なのかな、と思います。
中山に合うかわからない脚質ですが、能力自体は高いので、抑えたい1頭です。
ただ、騎手はもう少し差しが上手い人を配した方がいい気がしますね。
長くいい脚を使えない子で、一瞬のキレ味でなんとか勝ち上がってきた子。
今回は鞍上も変わるので、正直苦しいかな、という印象の子です。
福永Jが続投できるなら、確かに舞台は合うと思うし、紐までならありかな、と思う1頭だったのですが。
脚は確かにいいのですが、小さくて細っこいのが気になる子。
馬体重が減るようなら、割引たい1頭です。
能力自体は高いのですが、騎手でおそらく人気していない子。
戦ってきた相手も強いですし、前に行く子が少なくこの枠なら期待したい1頭です。
ゲートは速いのに、二の足が伸びてこないタイプの逃げ馬。
だからスタートしてすぐコーナーだったり、坂がないと逃げれそうにない馬。
今回はスタートしてすぐ下り坂があるので、二の足の補助はしてくれそう。
逃げ切るならすんなりもあるかもしれません。馬券的にはおいしい位置なので狙いたい1頭。
前走は輸送が堪えたようで、本来の走りができなかった子。
今回は長距離輸送じゃないのが救いですが、パドックでの気配は見ておきたいですね。
本来の走りなら上りもありそうで、おそらくそこそこ能力が高いと思うのですが。
前走は加速ラップで結構な末脚を繰り出してきた実力馬。
やはり中山への対応がカギになりそうです。
見立てでは、スターズオンアースと同等ぐらいの能力はあると思います。
スタートが遅い馬。その理由も、ゲートが開くのに驚くから、というものらしいです。
ちょっとビビりさんなのかもしれません。
長くいい脚を使えるタイプの子なので、ゲートに慣れてきたら頭角を現してくるかもしれません。今後に期待ですね。
直線ではまっすぐ走るし、コーナリングも上手いという中山向きの馬。
前走は単騎逃げだったので楽な競馬だったわけですが、今回はどうか、というところ。
逃げが頻繁にくるような馬場なら一考の余地ありかと思っています。
ゲートと二の足は速いので、先行力は高いという馬。それだけにこの大外枠は不運。
もともと田辺Jに騎乗依頼を出していたようですが、彼は大事をとって今週は休養。
代打で坂井Jに乘り替わったという、ちょっとドタバタした子。
田辺Jからは「いいっすね」というコメントをもらえるなどしていたらしく、面白い1頭と思います。
大外枠から上手く競馬できれば、という感じ。
また、鞭を入れたらなぜか入れた側に進路を取る傾向がある(普通は入れられた側と逆の方向へ進路を取る)のでやや注意が必要ですね。
坂井Jならなんとかしそうですけど。
以上です。
それでは、皆様の幸運を祈りつつ、ここで打鍵を止めさせていただきます。
ここまでの長文にお付き合いいただきありがとうございました。
by 実はウマ娘にやたらドはまりして記事が遅れた、夜桜 ほとり(2022/1/9)
P.S. 今回の日程考えたやつ、マジで反省してくれ、過密日程しんどい……。
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