【2021年度2歳馬紹介】ハイレベル2歳馬戦線を時系列順に追ってみた ~ 前編
こんにちは、こんばんは。夜桜という者です。
今年もいよいよ大詰め。
2歳G1が連続し、皆さんも来年のクラシックを意識し始める時期だと思うので、
今回は、有力2歳馬を時系列に沿って紹介していこうと思います。
さすがに全2歳戦を追いかけてはいないので、
私が把握しうる全ての2歳戦からチョイスしていきます。
もし、
「こんな馬いるよ!」
「多分この子も強いと思う!」
という2歳馬がいたら、コメントで言ってくだされば、私も確認します。
それではダービーが終わった次の週、2021年6月からスタートです!
今回は10月までをカバーします。
というのも、10月からがとにかく濃いので、わけざるを得ないんですよね。
6月、メイクデビュー戦線
シャフリヤールがエフフォーリアをハナ差で捉えた日本ダービー。
その次の週から新しい世代の馬達のデビュー戦が始まります。
毎年1発目の新馬戦には、その後重賞で活躍する馬が出てくるケースが多いのですが、今年もそうでした。
6/5 東京5R 芝1600m
私はこの時、淡路島にツーリングしており、昼ご飯時にスマホでグリーンチャンネルを見ていました。
というのも、POG誌で注目していた馬が2頭、出走する予定だったからです。
1頭はコンクパール。筋肉のつき方がすごく、今年のダートはこの子が主役かな、と思っていました。
まさか芝のレースでデビューするとは思わなかった。
そしてもう1頭はコマンドラインです。POG誌の表紙を飾るぐらいのグッドルッキングホースで、見た瞬間に私の先輩も虜になっていました。
確かに強そう。
そして当日の単勝オッズもなんと1.1倍!
天邪鬼な私はこういう馬を素直に頭で買わないタイプなので、
「なにくそ、コンクパールがケチらしてくれるわ」とコンクパールの単勝を買いました笑
しかし内心では9割方とれない馬券だろうな、とも思っていました。ただの直感ですが。
レースではコンクパールが逃げ、直線半ばまでいい調子。
これは逃げきれるか、と思ったら、緑の帽子がするするとやってきていました。
そうです、コマンドラインです。
並んでややもしない内にコンクパールを置き去りに。結局3馬身差の圧勝でした。
コンクパールは粘って2着。よく頑張ってました。
なかなかいいラップですが、めちゃくちゃ強いかといわれたら、当時はまだわからんな、という印象でした。
なお、以降もレース結果画像は載せますが、実際のレースはJRA公式から馬名で検索して、VTRを見ることをオススメします。
6/12 中京5R 芝1600m
この時期の私は、とにかく2歳新馬戦を追っていました。
8月末ぐらいまでは大体追っていたかと。
このレースはたまたま見ていなかったのですが、今見るとハイレベル戦だったので、載せることにしました。
後半5ハロンのラップタイムが11秒台の2歳馬のレースは大体ハイレベル戦です。
勝ち馬セリフォスはこの後傾ラップで先行し続けて押し切っているという強い内容。
そして2着のベルクレスタもいい上りを見せました。
また、3着のトゥードジボンもいい粘りを見せており、後に未勝利戦を勝ち上がって、朝日杯FSに出走登録しています。
6/20 阪神5R 芝1600m
この日も新馬戦を買おうと思っていたのですが、Twitterで気になる投稿が流れてきました。
お馴染みのアンカツさんのつぶやきですね。
「今日の新馬戦は、伝説の新馬戦になるかもしれんよ」
伝説の新馬戦とは、後に重賞ウィナーになるような馬が、新馬戦で相まみえていた、というケースを指す言葉です。
つまり今日の新馬戦には強い子がいるのか、とかなり期待してパドック中継を見ていました。
そして、確かに間違いないと思いました。
重賞級では? と思える馬が3頭いたのです。
まず1頭目はダノンスコーピオン。お父さんがロードカナロア。
2頭目はルージュラテール。お父さんがハーツクライ。
そして3頭目がコナブラック。お父さんがあのキタサンブラック。確かに父に似ていいケツをしておる。
この3頭で決まると思いました。正直言ってパドックだけでわかる迫力を、その3頭が放っていました。
レースではルージュラテールが先行して直線で突き放し、そのまま勝ちパターンに入っていました。
が、ダノンスコーピオンがそこまでせんでもと言いたいぐらいの末脚でレースをひっくり返してしまいました。
結局上位は予想通り。
13秒台のラップを踏んではいますが、レベルとしては高かったはずです。
主に後編でお話しますが、ダノンスコーピオンもルージュラテールもその後、今回と合わせて2勝し、
特にダノンスコーピオンは今週末の朝日杯FSに出走予定。
コナブラックも未勝利戦を勝ち上がっています。
ちなみに5着のグランデは後に函館2歳Sで3着に入ってますね。
確かに伝説の新馬戦になりうるレースだったかもしれません。
同日の東京では、後に短距離戦で活躍するレッツリブオンが2着、
先週の阪神JFに出走したキミワクイーンが1着で勝ち上がりました。
後々にも語ることになる馬達です。
6月26日 東京5R 芝1800m
このレースも後に伝説の新馬戦と呼ばれても不思議のない内容だったと思います。
直線で先行抜け出しをはかったアスクビクターモアを、余裕のある追い出しで競りかけるアサヒ、
そしてその外を、漁夫の利を得るようにジオグリフが差し切る、という内容でした。
後半5ハロンのラップも12秒以下と素晴らしく、間違いなくハイレベル戦でした。
実際ジオグリフは後に札幌2歳Sを勝ち、今週末の朝日杯FSに出走してきます。
もうすでにわくわくしてきませんか? 朝日杯FSが。
だってダノンスコーピオンと激突するんですよ。すでに名レースの予感しかしません。
一方アサヒは、後に東京スポーツ杯で2着と大健闘。
間違いなく重賞級の器です。
アスクビクターモアも、後にハイレベルのアイビーSで3着に入っています。
相手のレベルを考えれば、G3くらいは取れても不思議はないと思います。
この3頭も今後注目したいですね。
同日の札幌競馬場では、後に京王杯2歳Sを勝つキングエルメスがデビューして勝利。
そして翌日の阪神5Rでは、レース前にテーオーコンドルが良血馬ローマンネイチャーに乗っかるなどのアクシデントがありましたが、レースはつつがなく終わり、後に東スポ杯で5着に入るレッドベルアームが優勝。
ちなみにこのレースでは、荻Sでダノンスコーピオンと激戦を繰り広げることになるキラーアビリティも出走しています。
よって、なかなかのハイレベル戦だったと思います。
ただ、惜しいのはローマンネイチャーですね。
レース後、定かではないのですが、テーオーコンドルに乗っかられた影響か故障が発生し、戦線を離脱しています。
相当レベルが高い馬だと思うので復帰したら活躍を期待できる馬だと思うのですが、精神面に不安を感じてしまいますね。
一方、同日の裏開催。
札幌の新馬戦では後に京王杯2歳Sで3着、阪神JFで2着のラブリイユアアイズがデビュー勝ちしています。
このように、6月はなかなかレベルの高い馬達の新馬戦が多かった印象です。
7月、メイクデビュー戦線
7月はあまり印象に残っているレースはないですね。
いいところ、7/24の新潟5Rのオタルエバー、コリエンテスぐらいでしょうか。
あと直線で斜行しながらものすごい脚で5着に入ったムーンリットナイト。
オタルエバーはお見事な逃げ。最後は4馬身離しての快勝だったので、直線の短い競馬場では強敵になりそうな予感があります。
良血馬コリエンテスは、後に勝ち上がり、葉牡丹賞に出走するのですが惨敗を喫しました。
こちらは仕上がりがまだ先かな、という印象です。
ムーンリットナイトは上りがすごい馬。
多分強いと思うんですが、現状、騎手に恵まれてないかわいそうな子なんですよね。
見ている感じ、ちゃんとした中堅騎手が乗れば難なく勝ち上がってきそうなので、楽しみな1頭です。
7月はデビューする馬の強さが1枚落ちる印象がありますね。やはりローカル開催だからでしょうか。
8月、メイクデビュー戦線と新潟2歳S
8/7 新潟 芝1600m
このレースでは、後にアルテミスS4着のフォラブリューテと、
赤松賞で惜しくもナミュールに敗れ、阪神JFにも出走したパーソナルハイがデビューしていました。
結果はこの通り、フォラブリューテが圧巻の末脚で2着に4馬身差をつける完勝でした。
レース上りは33.7で、フォラブリューテの推定上りは33.0。ここから見ても、結構なキレ味だとわかります。
これからが楽しみな牝馬ですね。
パーソナルハイはこの時、先行競馬ができなかったのですが、
未勝利戦を経てどんどん成長して前での競馬を覚えて勝ち上がり、赤松賞に出走することになります。
翌日の新潟6Rでは、ステルナティーアがデビューしています。
この馬は後にサウジアラビアRCでコマンドラインに敗れ、阪神JFでも敗れてしまうのですが、
素質自体が高いことは、このレースからはっきりとわかりますね。
なにしろ2着に3馬身差つけて、上りもすごいですし。
阪神JFを見るに、軽い芝でこその馬ではないかな、と思います。
詳細はこちらでも紹介しています。
8/28 新潟 芝1800m
今年1の伝説の新馬戦なのは、おそらくこのレースですね。
とにかくこのレースに関しては、1度見ることをオススメします。
私はこのレースを見た瞬間に、東スポ杯2歳Sの本命が決まりました。
なんなら、来年のクラシックの主役はこの子ではないか、とも思っているぐらいです。
正直言って、2歳馬であんなレースができるなんて、と思いました。
マジでやばいレースです。
まず結果を貼ります。
勝ち馬のイクイノックスは、テンよし中よし終いよしの完璧な競馬でした。
2歳馬であんなに完成度の高いレースをしたら、そりゃ6馬身差つけて勝つわ、てなりました。
しかもこれでなお、まだ馬体的には完成していないというのだから、恐ろしい馬です。
だからこそ、おそらく牡馬クラシックはこの子だと思いますよ。
まさかキタサンブラックの初年度産駒がいきなりこんな大物を出してくるとは思いませんでした。
いや、いつかは出すだろうな、とは思っていましたが。
いやいや絶賛しすぎでしょ、と思うかもしれませんが、メンツをよく見てください。
そうです。
3着はあのサークルオブライフ。アルテミスS、阪神JFを連勝した、あのサークルオブライフです。
この馬も相当強いんですが、
そのサークルオブライフすら置き去りにするイクイノックスはもっとやばいです。
さらに4着のサトノヘリオス。この馬も相当強くて、後にレコード勝利を2回飾ります。
この馬自身もどう考えても重賞級です。
私が興奮気味に語るのもお分かりいただけると思います。
とにかく、今年の2歳戦線を語る上で、欠かすことのできない新馬戦は間違いなくこのレースです。
なので、ぜひVTRを見てください。
なんで私が東スポ杯で自信満々にイクイノックスに◎を打てたのか、わかると思いますよ。
宣伝もかねて、その時の振り返り記事も出しておきます笑
正直言って、なんでこの馬に単勝オッズが2倍以上つくのか、私には理解できなかったです汗
確かにあのメンバー、かなりのハイレベルメンツだったから、それでオッズが分散したんだとは思いますが。
ハイレベルレースといえば、8月末に開催された、新潟2歳Sの話も欠かせませんね。
このレース、上りもすごいのですが、
勝ち馬のセリフォスも凄ければ、
負けた馬達の次走も軒並み好成績という超ハイレベルレースだったんですよね。
例年はあまりレベルが高くない傾向があるのですが、
年々、馬を育成する知恵や経験、技術が発達してきたことで、
若駒の完成度が早くなっているのではないでしょうか。
率直に言って、すでに古馬とタメを張れるレベルの子もいると思いますよ。
最近、福永Jも仰っていましたが、若駒のハンデはもはや適性ではない、と私も思います。
これだけ完成するのが早ければ、
古馬との混合戦が解禁されてから、軽斤量の3歳馬の勝率がやたらと高くなるのも当然だろうと思います。
どこかの掲示板で「福永JがJCでコントレイルが負けた場合の言い訳をしている」という浅はかな意見を言う輩もいましたが、
もう少し本質をとらえる努力をするべきだと思います。
福永Jがそう仰ったのは、こういう背景が少なからずあるからですよ。
話が逸れましたね。戻します。
新潟2歳Sの勝ち馬セリフォスですが、なんと朝日杯FSにも出走します。
私がこの記事をわざわざ書いているのはこれが理由です。
朝日杯FSが、
セリフォス vs ジオグリフ vs ダノンスコーピオンという超ハイレベルな馬達による期待度大のG1になるからです。
本当に楽しみですね。強い馬同士の戦いになるなら、G1は盛り上がります。
それを2歳馬はちんぷんかんぷん、という方が多いであろうから、読者の皆さんにお伝えしたかったのです。
もちろん他にも強い馬が、朝日杯だけでなく、ホープフルSやシンザン記念に出走予定です。
だから時間が許す限り、最後まで読んでいただけると幸いです。
今後の2歳重賞が楽しみになること間違いなしですよ!
9月、2歳重賞、特別戦線
この時期辺りから、私は新馬戦を追うのをやめています。
さすがに下半期のシーズンが来て、追ってられないな、となったからです。
あとバイクに乗りたい季節でしたし笑
なので、以降紹介するのは重賞と特別戦がメインになります。
9月はまだマシなんですけどね。
10月、11月からはついにシーズンが始まった、て感じで、かなり濃くなります。
申し訳ないですが紙幅の関係上、11月からは後半戦でお願いします。期待していてください。
どこもやばいぐらいハイレベルなので。
札幌2歳S
このレースでは、前述のジオグリフが3コーナー付近から捲っていき、2着のアスクワイルドモア(注意 アスクビクターモアではない)に4馬身差をつける圧勝。
やはり能力の高さを示しました。
余談ですが、今年の2歳馬は名前が似ている子が多く、セリフォスとセリノーフォス(2歳1勝クラス馬)を間違えるとか、よくします笑
あとジャスティン〇〇とか。
結構ややこしいので注意ですよ。
小倉2歳S
一方の小倉2歳Sはそこまでレベルが高く感じないのですが、
後にウォーターナビレラと激突するナムラクレアが勝っています。
ちなみに2着のスリーパーダという馬は、サトダイ世代の牝馬で有名な、シンハライトの妹です。
やはり姉に似て、馬体重軽いですね。こっちの方が軽すぎですが笑
9月末には、カンナSでコラリンが優勝。こちらは今後短距離路線で活躍しそうです。
一方野路菊Sでロン(父シルバーステート)が2着に4馬身差をつけ、中京2000mで1:59:8というレコードタイムを叩き出し優勝しています。
今年の2歳、どんどんレコード出すのでやばいです。
10月、2歳重賞、特別戦線
まず手始めに芙蓉S。戦前は、前述したキタサンブラック産駒のコナブラック vs これまたキタサンブラック産駒のドグマの対決になると思われていたのですが、共倒れ。
モーリス産駒のラーグルフがおいしいところを持っていきました。
ここを皮切りに、ききょうSでは一部で話題の高額馬ドーブネ(父ディープインパクト)が優勝しました。
次は朝日杯FSに出走予定です。
翌日には、サフラン賞にて、ウォーターナビレラが新馬戦に引き続き連勝。
相手には後にアルテミスSで3着に滑り込むシゲルイワイザケもいて、そこそこのレベルのレースだったと思われます。
ちなみにこの後のG1・スプリンターズSにて、3歳馬のピクシーナイトが優勝していましたね。
もはや懐かしい。
というか香港スプリントで、よくぞ助かってくれました。
骨折で済んだのが奇跡のようなアクシデントでしたよ。
あれを見た時、私も心臓がとまるかと思いましたし、冷静でいられなくなりました。
福永Jとともに意識はあり、競馬を続けられそうと聞いた時はほっとしました。
人馬ともに、無事で帰ってきてください。
故障してしまった海外のお馬さん達には、ご冥福をお祈りいたします。
サウジアラビアRC
話を戻して、2歳重賞のサウジアラビアRCです。
ここではコマンドラインが出走しました。
戦前では、私はコマンドラインの強さに疑いがあったので、実力馬ステルナティーア辺りに負けるのではと思っていたのですが、杞憂でした。
半馬身差の勝利で地味な決着と思われるかもしれませんが、実はこれ、結構圧巻の内容です。
特にコマンドラインは3コーナー手前からスパートをかけ始めてますからね。
レースラップはわりと平凡ですが、おそらくコマンドライン自身のラップは、後半5ハロンで11秒台が連続していると思います。
半馬身のようでいて、大きな差のある半馬身差でした。
ですから、私は評価を改めました。
コマンドラインも相当強いぞ。
2着のステルナティーア騎乗の福永Jもレース後に、
「自分にはコマンドラインと同じ競馬ができなかった」と敗因を挙げておられました。
ちなみに4着のウナギノボリは個性派。
実力はあり、末脚もなかなかのものなのですが、ゲートの出が悪く、よしんば上手く出たとしても行き足がつかないタイプなんですよね。
ですから、舞台を選ばないと活躍できないです。
中京などではスタート直後が下り坂になるコースがあるので、追走に苦労しないため勝負になるようですね。
ですがおそらく、スタート後しばらくが平坦なコースではあっさり惨敗を食らうと思います。
覚えてて損のない馬だと思いますよ。馬券的においしい位置になりやすいので。
10/10 東京4R 芝1600m
ここで新馬戦を挟みます。
とんでもない牝馬がデビュー勝ちを収めたので。
このレースもぜひ全周パトロールを見てほしいのですが、勝ち馬がとにかくすごい。
特に直線での動きがやばい。
直線半ばで横の馬にめちゃくちゃ寄られて、内ラチギリギリまで追いつめられるんですよ。
しかも前に馬がいて、逃げ場がない。
最悪立ち上がっても仕方ないぐらいの状態。
しかしスペースが開いた瞬間にそこに飛びこみ、ものすごい瞬発力で後続を引き離して、結果3馬身半差の勝利。
まるでエアグルーヴのいちょうSのようだと思いましたよ。
だからこの子も化けると思います。
その名はラス―ル。
父はキタサンブラック。あいつ名馬製造機なのか?
次走はシンザン記念だそうです。つまりアーモンドアイルートですね。
おそらく彼女と同じくらいに牝馬クラシックをにぎわせる存在になるのではないでしょうか。
10/23 アイビーS 東京芝1800m
去年も、後に菊花賞2着のオーソクレースが優勝した出世レースなのですが、
今年も好メンバーが揃いました。
前述のジオグリフやアサヒと激戦を繰り広げたアスクビクターモア。
1戦1勝とはいえ9月の新馬戦では強い競馬をしてみせたドウデュース。
前述にダノンスコーピオンに勝ち筋を曲げられたが、その後勝ち上がってきたルージュラテール。
などなど。
そして結果はこちら。
勝ったのは、直線半ばで先行押し切り体勢に入り、そのまま押し切ったドウデュース。
2着には大外からよく伸びたグランシエロ。
この馬は末脚には目を見張るものがあるのですが、展開次第で届かないのが惜しいところ。
しかし確かに実力馬です。
3着は馬場の悪い内を通り伸び負けたアスクビクターモアでした。
ルージュラテールも馬場の悪いところを先行していたためか、距離が長かったのか、伸び負け。
両方が要因として挙げられそうですが、おそらく距離じゃないかなあ、と思います。
1600がギリギリではないでしょうか。
レースラップ的には中弛み系の上り勝負ですが、
展開に恵まれたとはいえドウデュースの伸びが素晴らしかったですね。
ところでこのドウデュースも朝日杯FSに出走予定です。
一方ダート路線では、10/24のなでしこ賞(阪神ダート1400m)にて、
ダート未勝利戦で大差をつけて勝ち上がっていたコンクパールが、セキフウに土を付けられました。
福永Jによると、「追い出すタイミングが早かったのが敗因」とのことでした。
ちなみにセキフウは、12/15の川崎で開催される、Jpn1(格的には地方G1)全日本2歳優駿に出走予定です。
こちらも今後が楽しみですね。
そしてこの日のG1菊花賞では、タイトルホルダーがまるでセイウンスカイのような逃げ切りを見せ、
しかもドゥラメンテの子がマリアライトの子に仁川の舞台でリベンジを果たすというドラマもありました。
あの日に、競馬は時々競馬を超えるんだ、と改めて実感した競馬ファンも多かったのではないでしょうか。
10/30 荻S(阪神芝1800m)
ここでは、ダノンスコーピオンとキラーアビリティが激突しました。
レースとしては、先に抜け出したキラーアビリティが、そのまま押し切るかと思ったのですが、やはりダノンスコーピオンはその勝ち筋を曲げ、見事優勝しました。
やはり勝ち筋を曲げられる馬ってマジで強いと思うんですよね。
そんな強いダノンスコーピオンは満を持して朝日杯FSに出走予定です。
ほんとどんなレースになるんでしょうね。
しかもまだまだ強い馬が出走するんですよ、あのレース。
10/30 アルテミスS(東京芝1600m)
前編最後の締めくくりはこのレースです。
ここも好メンバーが揃いましたね。
1番人気のフォラブリューテは、前述した通り、8月のデビュー戦で圧勝した瞬足馬。
2番人気のベルクレスタもセリフォスに負けた後に勝ち上がってきた実力馬。
他にも前述したサークルオブライフやシゲルイワイザケなども出走しています。
しかしなぜかサークルオブライフは7番人気。単勝オッズは21.9倍。
私も目を疑いましたね。嘘でしょ!? って。
その時の感想などは、以下にも書いているので、よければどうぞ笑
ちなみにサークルオブライフは前走で、阪神JFのナミュール並みにでかい出遅れをかまし、向正面で外から捲っていき、そのまま押し切るとかいうめちゃくちゃ強い内容でした。
思うんですけど、競馬ファンの95%ぐらいは、出走馬の前走を見てないでしょ。
そうじゃないとこのオッズは考えられないですよ。
どう考えてもサークルオブライフ強いので。
今思うと東スポ杯のイクイノックスの単勝オッズが2倍きってなかったのも、おそらくみんな前走を見てないからでしょうね。
私は、2歳馬はレース数少ないから全部見返してから予想してるんですけど、
多分これ大きなアドバンテージなんでしょうね。
2歳戦が苦手、という方は、全レースを振り返るといいと思いますよ。
サークルオブライフみたいなお宝穴馬が見つかるかもしれませんよ。
まあコスパが悪いし、よっぽどの暇人じゃないと難しいですけどね笑
そんなこんなで、レース結果はこちら。
サークルオブライフが長くいい脚を使って、ベルクレスタの勝ち筋を曲げて強い勝ち切り。
ちなみに私は単勝的中。
本線はこの子とフォラブリューテとの3連複流しだったのですが、惜しくも4着。
そこも当たればでかかったんだけどなあ。
フォラブリューテは道中で不利を食らって馬券内に入れなかったのでした。
私もフォラブリューテもつくづく運がなかった。
そんなわけで、阪神JFも本命はサークルオブライフでいいよね、て内容でした。なぜか3番人気でしたけど。
確かにナミュールという強敵やステルナティーアとかいたし仕方ないすかね、オッズが分散するのも。
実際私も悩みましたよ。
その話はまた後半で!
ちなみに、この次の日が天皇賞秋。近年では稀な3強が激突するという名レースでしたね。
いやあ、すごかった。
とにかくこの時期の競馬の流れが、今この時まで続いています。
競馬ブーム再燃まである流れです。
もう楽しみで楽しみで仕方ないですね!
2歳の激戦がさらに激化する11月は後半で!
ここで打鍵を止めさせていただきます。
長文にお付き合いいただきありがとうございました!
by 後半と一緒に出すかどうか迷って結局先出しすることにした、夜桜 ほとり(2021/12/14)
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