【阪神JF予想】ステップレースの取捨と前走からの距離延長の話。

競馬

 こんにちは。こんばんは。夜桜という者です。

 今回もこりずに、阪神JFの予想とともに、コラム的なのも書いていこうと思います。

 果たして需要があるのかはわからん。いらんかったらコメントください。
 逆にいやいるよ! という方もコメントしてください笑

 コラムなぞいらん! という方は、↓の目次から飛んでくださいね笑


阪神JFの予想印

 まずは予想印から。

◎ サークルオブライフ
〇 ナミュール
▲ パーソナルハイ
△ ステルナティーア、ベルクレスタ、ウォーターナビレラ
✓ キミワクイーン

◎ 本命馬(今回は複勝軸)
〇 相手
▲ 穴(複勝穴)
△ 紐
✓ 抑え(紐に昇格するか、外すか検討中)

 現状、印は当日の馬場や傾向次第でかなり変動すると思います。

 おそらく人気馬2頭か3頭、穴は入っても1頭の決着と思っているのですが。

 差し決着になるのかなと思いきや、明確な逃げ馬もいないのでペースが読みづらい、という現状なので。


ステップレースと前走距離の話

 唐突ですが、大体のG1には、ステップレースというものが存在します。

 例えば、皐月賞なら、弥生賞とスプリングS。

 例えば、天皇賞・春なら、阪神大賞典と日経賞。

 例えば、菊花賞なら、神戸新聞杯とセントライト記念。

 こんな感じですね。
 トライアルレースともいわれ、対象G1の優先出走権を賭けたレースにもなります。

 だから結構大事なレースになるんですよね。色んな意味で。

 もちろん今回の阪神JFにもステップレースが存在します。
 アルテミスSと、ファンタジーSです。

 今年も、前走この2レースのいずれかを使った子が、何頭か出てきますね。

 ただ、ステップレースには本番との相性がいいものと悪いものが存在します。

 例えば皐月賞。
 弥生賞は同舞台なので相性がいいとされていますが、
 スプリングSとの相性は悪いとされています。おそらく本番までの間隔が短いからでしょうね。

 例えば菊花賞。
 神戸新聞杯との相性はいいのですが、
 セントライト記念との相性は悪いと言われます。これもレース間隔の問題かもしれません。

 いやいや、今年セントライト記念を走ったタイトルホルダーが勝ったやないか!
 しかも2着もセントライト記念を走ったオーソクレースやし!

 その意見はごもっとも。
 しかし今年は事情が異なります。

 特に、神戸新聞杯は普段と違い、阪神ではなく中京競馬場での開催
 距離も2400から2200に変更され、しかも当日は激重の不良馬場

 おそらく神戸新聞杯を走ったメンバーはだいぶ消耗が激しかったと思われます。

 神戸新聞杯勝ち馬のステラヴェローチェは、本番前の調教で元気がなかったと聞きますし、

 本番の菊花賞で人気していたレッドジェネシスも大敗。
 敗因は「見えないところで前走の疲労があったのかもしれない」とのことでした。

 だから今年は特殊な例。
 例年なら大体、セントライト記念組は神戸新聞杯組に比べて負けている印象です。

 わかりやすいのは2016年の菊花賞。

 神戸新聞杯を勝ったサトノダイヤモンドが本番の菊花賞で勝ち、
 セントライト記念を勝ったディーマジェスティは本番で4着と負けました。

 他にもセントライト記念で勝ったけど菊花賞では負けた馬として、バビットとかも印象的ですね。

 このように、ステップレースと本番レースの間には相性というものがあるんです。

 じゃあ阪神JFはどっちと相性がいいの? って話ですよね。

 はい、答えはアルテミスS組です。

 むしろファンタジーS組は相性が悪いと言われていますね。
 ただ、今年は京都ではなく阪神で開催されたので、どうなるかは微妙なところ。

 でも、「ステップレースが内回りなのに、本番は外回りに替わる」というのは、大きな影響を与えそうだな、と私は思っています。

 なんでこういう風に相性が発生してしまうのかというと、
 おそらくレース間隔だとか、距離の問題でしょうね。

 レース間隔については、前述したスプリングSと似たような理由なので割愛。
 距離に関しては、延長なのか、短縮なのかが影響していると思われます

 特に今年の阪神JFも距離延長馬が多い
 数えたら計8頭もいるんですよね。
 
 私は基本的に、距離延長はリスクが高いと思っている方です。

 なぜなら、馬は今日、自分が走る距離を知らないからです。

 グランアレグリアが「2000mをマイルだと騙され、走らされていた」
 というジョークがTwitterなどで一部話題になりましたが笑、まあこれと一緒です。

 距離延長の馬は「前走と同じ距離を走るんだ」と思っている場合が多い
 つまり実際の距離より速いペースで行くリスクが高い

 要するにかかるリスクが高いんですよ。

 それでも折り合える馬ならいいのですが、そんな馬ばかりでもない。
 今回も距離延長でかかる馬が1, 2頭いても不思議じゃないですね。

 というわけで、ファンタジーS組は割引くべきだと思っています。

 特に今年のファンタジーSはアルテミスSに比べ、
 レースレベルも低かったように個人的に思っているので。

 というわけで、私はウォーターナビレラナムラクレアの評価を低めにしているんですよね。

 しかもウォーターナビレラも3連勝とはいえ、あまり強い相手と走っていない
 そこまで信頼できる位置かというと微妙です。

 前走はかかりそうな局面でちゃんと折り合えてるし、1600mの経験もあるので、そこまで問題はないと、思ってはいるんですけどね。

 ですが、やはりステップレースがよくなさそうに見えます。

 そもそも前残り展開よりは、ハイペースの差し決着の方が起こる気がしますし。
 ただ、明確な逃げ馬もいないので、スローになるかもわからず

 よって、結構展開に左右されそうに思います。
 スローならチャンスありそうですけど、ハイの差し決着だとどうか。

 かなり難しいところですね。


阪神JFの予想詳細

 当日の傾向(前か後ろか、時計が出るか)や、力が必要な馬場かどうか、内か外か。

 この辺りをよく見ないといけないので、今回は難しいレースだと思います。

 印が前後する可能性が高いと言っているのも、結局馬場や傾向に左右されそうだからです。
 これで納得していただけるでしょうか。

 しかし予想自体はある程度やっておきたい。
 というわけで、ここはもう決め打ちしようと思っています。

 まずスローかハイか
 例年、G1になるとペースは速くなる傾向があります。

 特に今年は距離延長馬が多く、先行しそうな馬も多めで、しかも内枠に結構固まっています。

 ちなみに出馬表はこちらです。

 https://race.netkeiba.com/race/shutuba.html?race_id=202109060411&rf=shutuba_submenu

 逃げそうな馬こそ少ないですが、位置争いが激しくなったり、
 距離延長馬がかかることでペースが上がる可能性は高そうです。

 よって、ハイからミドルペースと予想
 となれば、前が崩れ後ろが届くと見ます。

 つまり差し馬として有力な、◎サークルオブライフ、〇ナミュール
 この2頭が軸として浮上するわけですね。

 ちなみに2頭の力関係は非常に難しい。
 どちらが強いか、長所や欠点は次の見出しで語ります。

 紐としては、上に挙げた▲△✓の5頭だと思っています。

 おそらく買い目は2頭軸3連単マルチになるでしょうね。
 人気どころなので強く打たざるを得ないです。じゃないと配当つかないので。

 ちなみにスローと読むなら前残りと見て、
 先行系で上りもあるステルナティーアウォーターナビレラパーソナルハイキミワクイーン辺りを軸にして、広めに3連複を取ると思います。

 配当的にはこっちの方がつくと思います。
 どっち(スローかハイ)の展開に張りますか? って話ですね。

 つまり2択です。前にも言いましたが、苦手です。
 一応言った時のブログも出しておきますね笑(宣伝)


 こういう時に両方のパターンを想定した馬券を買うと、
 中途半端な買い方をしてしまうのでダメなんですよね。

 だからハイからミドルと決め打って、最後の決め手、上り勝負になると見ます

 果たしてこの判断が正しいか否か。

 全ては12月12日、15時40分に明らかになります。
 2歳女王誕生の瞬間を見逃すな!


出走各馬の紹介

 さすがに全頭は苦しいので、印をつけた子と、気になっている子の紹介だけで勘弁させてください。

 ちなみに、全頭のレース分析(いくつか見ていないレースもあります)やGallop誌から得た情報なども以下にまとめました。

 馬番1~9番 その1

馬番1~9番 その2

 馬番10~18番 その1

 馬番10~18番 その2


 大体は↑にまとめている通りなんですが見えにくいでしょうし、
 有力各馬と気になる子については以下で詳細をお話しします。

トーホウラビアン

 父は菊花賞馬トーホウジャッカルの子。産駒としては初のG1挑戦なので楽しみなんですよね。
 ちなみになんで菊花賞馬の子を短距離デビューさせているのかは謎です。多分業界の闇です

 どう考えても距離長い方がいいと思うんですが。

 前走の騎手は「本質は1400m」とおっしゃっていますが、
 個人的な意見では1600より伸ばしてもまだ走れるんじゃないかと思っています。

 実際前走は、力のいる馬場で1600mを押し出される形で前に出て、逃げ残ってます。
 というか二の足のつき方を見ても短距離馬じゃなくて、マイル以上なんですよね。

 なので距離の心配はなく、前残りする展開なら、ワンチャンあると思っています。
 スロー前残り予想なら、紐に入れて損はないと思います。

 割引要素は、前走から中1週というレース間隔ですね。さすがに短い。
 陣営は「ダメージはない」と言っていますがどうでしょうね。
 走らせてみないとわからないと思います。

 ちなみに逃げに関してはおそらくこの子が行きそうですが、
 別に控えても問題ないタイプなので、誰かがハナを主張したら譲るんじゃないかな、と思います。

キミワクイーン

 前走で、実力馬であるオタルエバーを倒して1勝クラスを勝ち上がった先行馬。

 実際ハイレベル戦と言われる新潟2歳Sでも、仕上がり不十分の状態で6着。上りもセリフォスに競り負けたものの、そこまで悪くないです。

 先行馬としての実力は結構高いと思われ、先行の穴ならこの位置が絶好かと思います。

 走法も跳び系で力もありますし、血統的にもパワーがあることが察せられます。Northern Dancerのクロス(上の表では、「NDX」と書いてます)も持ってますし。

 割引点は距離延長であることと輸送ですね。
 しかし今回は、新潟2歳Sよりちゃんと仕上げてきているとのことなので、それなりに期待できるのではないでしょうか。
 輸送も新潟に行く分には問題なかったようですし。

 少なくともスロー前残りと予想するなら、絶対抑えたい位置ですね。

ステルナティーア

 前走コマンドラインなど強豪の牡馬達と渡り合ってきた馬です。

 ゲートの出がよく、先行させても上りが出るタイプの、上り勝負に強い馬です。
 スローになってもハイになっても軸にしやすいですし、鞍上もあのルメールJで頼りになります。

 どんな展開になろうとも消すことを推奨できない馬です。
 よっぽど重い馬場になりそうとかなら考えますが笑

 陣営によると、おそらくマイナス体重で出てくることになるとのことなので、
 体重発表を見て、うっかり消さないように注意ですね。

 割引点は、3点。

 ①ゲート巧者の福永Jから乗り替わっている
 今までのゲートの良さが福永Jによるものだとしたら、乗り替わった途端出遅れる可能性があります。
 偶数枠だし多分大丈夫だとは思いますが笑

 ②美浦からの初の長距離輸送
 牝馬の長距離輸送には敏感になった方がいいです。新潟行けてるし、多分大丈夫とは思いますが。

 ➂スピード系の走法をしている
 今の阪神はパワー馬場なので、スピード系の走法だと難がある可能性があります。
 こればかりは走らないとわからないですね。

 色々マイナス点はありますが、それを補ってあまりある、強い先行馬だと思いますよ。

サークルオブライフ

 前走は圧巻の内容で勝ち切った差し馬。
 
 持続力と瞬発力を併せ持つ実力馬です。
 差しが届くなら、間違いなく本命どころです。

 ちなみに私は前走で、「なんでこんなに人気ないんだろう」と思いながら単勝を買って、的中させました笑(ちなみにデムーロJも思ってたらしいです)

 割引点は2点
 ①やや反応が鈍いこと。徐々にエンジンがかかるタイプなんでしょうね。
 となれば、直線が長い阪神マイルはいい方に働きそうではありますね。

 ②初長距離輸送
 ここがナミュールと異なるポイントですね。パドックでの気配確認が重要かと思います。
 
 ちなみに出遅れることでお馴染みのデムーロJ騎乗予定ですが、
 後入れの偶数番なので、なんとかなるんじゃないかなあ、と思っています。

ウォーターナビレラ

 3連勝中のシルバーステート産駒の馬。
 母父キングヘイローは今年ブレイクしているので、そういう意味では来てほしいところもあります。

 ただ前述の通り、戦ってきた相手が強くない
 今回のメンバーに入って、しかも距離延長がどう出るかな、という印象です。

 また、ゲート内でテンションが上がるタイプのようです。
 今回先入れの奇数番枠ですが、どうでるかはわからないですね。

 S(スタート)自体はいいみたいなんですが、かからなければ、って感じだと思います。

 ちなみにスタイルは先行系で、長く脚を使うタイプ。
 このレースが試金石になりそうですね。

ダークペイジ

 典型的な先行馬。
 徐々に距離を伸ばしていて、個人的な感覚では1400辺りがベストに感じます。
 
 1600はこなせないこともないかな程度。
 ただ、パワー系走法で、血統的な裏付けがあるのがそこそこいいんですよね。

 割引点は2つ。

 ①距離延長
 ②外枠

 先行馬が多いので、仮にスローになっても横に広がって
 外へ出さないといけない可能性があるんですよね。

 そこがネック。しかしそこに目をつぶれば、そこそこいい位置にも見える馬です。

ベルクレスタ

 こちらも先行馬。前走はサークルオブライフに競り負けました。
 ぶっちゃけ勝ちパターンでしたが、勝ち馬が強かったですね。

 ゲートよし、出足よしの先行力の高い馬ですが、外枠がネック
 しかし実力はすでに証明しているので、抑えたい位置ですね。

 上りもそこそこありますし。

ナミュール

 前走赤松賞で結構いい上りを見せていた馬。
 今人気しているのは決して騎手人気だけではありません

 前走の末脚を見ていた人も買っているはずです。

 ただこの馬、出遅れるんですよね。
 中間はゲート練習をしていたそうですが、どこまでよくなっているかは未知数です。

 しかもゲートがそんなにうまいわけでもない鞍上なので、余計にですね。
 おまけに先入れの奇数番枠ですし。

 割引点はやはりスタートと、差し届くのか、というところでしょうね。
 そこさえクリアすれば、確かにオッズに見合った実力を持った馬だと思います。

パーソナルハイ

 前走赤松賞で勝ちパターンに入っていたのに、ナミュールに無理やり勝ち筋を曲げられた悲運の馬。
 
 おかげで今回人気薄になっていますが、絶好の穴位置です。
 前走の負けは勝ち馬が強かっただけで、この馬もレベルは高いです。

 今回は大外に入ったので逃げるかはわからないですし、控えても競馬できるタイプ。
 内枠の各馬の動きを見ながら動けるのはいいですね。

 阪神マイルのディープ産駒なので、狙いたい1頭。上りも持ってそうですし、なかなか楽しみです。

 レース質としては、持続戦から上り勝負まで行けるタイプ。
 おそらく今後伸びてくる馬ではないでしょうか。 


 以上になります。紹介していないお馬さんにももちろんチャンスはあります。
 牝馬限定戦って難しいですから、いっそ2頭軸全流しも考慮に入れてもいいと思いますね。

 さて、ではそろそろ眠くなってきたので、ここで打鍵を止めさせていただきます。
 ここまで長文にお付き合いいただきありがとうございました。

 それではよい週末を!

 by とにかく寝たい、夜桜 ほとり(2021/12/11)

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Posted by yosakura