【競馬研究】2月レポート~「本命党」「穴党」の考え方とJRAの戦略の推測~
全体的にやられた2月。原因としては時間がないのに無理やり買ってしまったのが大きい。
ある程度しっかり予想した先週はプラスで終えられたが、それでもやらなくていいレースに手を出しすぎた。やらなくていいのに、無理に買って外れ馬券を量産。一番ダメなパターンである。根岸Sのやらかしで、穴馬を見逃したくない欲が強くなりすぎた感がある。
また、未勝利戦はよほどの事情がない限りやる必要はないと個人的には思った。朝起きて予想して買う、外れるを繰り返す、あるいはそんなに大きな配当が得られなかった、というのが大きい。
後述するが、穴党スタイルの人間は一部を除いて午前のレースをやる必要性が統計的に低いと言っていい。
今回はこういったレース選びの話と、馬券スタイルの話をしていきたい。
本命党と穴党の話
全然話は変わるが、競馬においてこと馬券に関してだけ言えば、麻雀とよく似ていると思っている。
すごくわかりやすいのが、ある麻雀漫画()で有名なこのセリフである。
「3900を3回上がるより、12000を上がるのが好きなんや」
本命党と穴党の違いをわかりやすくいえばこれだと思っている。
あらかじめ断っておくが、別にどちらがいいというつもりは全くない。なんならどっちもできる方がよりいいとすら思う。
また、一応注釈すると3900をコツコツ当て続けるのがいわゆる「本命党」で、12000をドカンと当てるのがいわゆる「穴党」である。
夜桜は完全に後者側。理由は簡単で、穴馬を見つける方が好きだからだ(あるいは人気馬を絞って的中させ続ける自信がないのもある)。
この手の物事は一長一短で、どちらにも良さも悪さもある。なので、どちらもいていいのである。簡単にまとめると以下のようになる。
メリット
・コンスタントに当てられる「可能性が高い」ため、長期的にメンタルは安定しやすい
・割と安定するし、買い方も絞るはずなので思考を単純化させやすい
デメリット
・大きく配当を伸ばすには工夫が必要
・的中率が低いとじり貧になりやすく、巻き返しが難しい
メリット
・当たるとでかい
・場合によっては複勝、ワイドなど難易度の低い馬券でも高配当が見込める
デメリット
・的中率がとにかく低い→メンタルを保つのが難しい
・(短期的には)収支が安定しない
・本命党より時間がかかりやすい上、実際荒れるレースが少ないため、パフォーマンスが悪い
口を酸っぱくしていうが、どちらもできるのが理想的だ。どちらがよりいいという話ではない。
ただ、世の中の「本命党」「穴党」というのは大抵相いれないものである。どちらも自分の買い方だけで勝負しているから、というのが大きいのかもしれない。
本命党からすると当てることが大事なので、当てにいかない穴党の買い方に疑問を抱くだろうし、反対に穴党からすれば「そんな低配当を買うぐらいならそもそもそのレースをやらない」という言い分がある。
個人的にどっちもスタンスは正だと思う。ただ、互いの考え方をバカにするのは違うだろう、という話である。結構ブーメランではあるのだが笑
そして、どちらも習熟度に関して言えば夜桜も含めてまだまだひよっこなので、本命党は点数を増やしすぎてガミになる、穴党はよくよく考えればそれは拾ってもよかったし、欲張りすぎたな、というケースがあるわけだ。
こればかりは色んなやつがいていいのだ。ただ、お互いのやり方に口を出さないのがマナーだ。重ね重ね自戒である。
問題はなぜ、こういう口を出す考えになってしまうのかである。これは単に、お互いの戦略を理解できていないからだと思う。
・10回中3回、単勝4倍を当てる(資金配分は毎回必ず単勝1000円とする)
・上の通りになれば、10000円投資12000円バック(3×4.0×1000)で、回収率120%
・的中率30%、回収率120%で収支プラス
・10回中1回、単勝12倍を当てる(資金配分は毎回必ず単勝1000円とする)
・上の通りになれば、10000円投資12000円バック(1×12.0×1000)で、回収率120%
・的中率10%、回収率120%で収支プラス
こういう考え方である。
的中率は確かに大事ではあるのだが、こと収支において一番大事なのは当然回収率である。これが100%を超えるかどうかで勝ち負けが決まるからだ。
長期的に見れば、どちらも結果は同じ回収率120%。だからどちらもあっていいと考えている。
ただ、どちらの戦略にも難しい部分がある。
本命党は高い的中率、穴党は穴馬を見つける目である。
何回だっていうが、どちらもある方がいい。ただ、人間には得手不得手があるので、片方が不得意の場合がある。
そしてもう一つ。回収率を上げるには1回ごとの点数を絞る必要がある。
これは多分本命党が勝つためにはより大事だと思うのだが、もちろん穴党でも生命線となる。
本命党はどの馬券にしろ1点勝負が理想的のはずだ。なぜなら配当が大きくないので、馬連で流すと下手すればガミるし、ワイドなんて2点以上買おうものなら苦戦することになる。
これは本命党の永遠のテーマなんだと思う。
穴党にしても利益を最大化させたいので人気馬絡みの低配当はガンガン切る。なぜなら穴党は荒れるレース(=1、2番人気が馬券に絡まない、あるいは連をはずすレース)を選んでいるから。
「人気馬が入る=見立てが間違えている」と考えているし、人気馬同士の決着なんてまず買わない。それを買うぐらいならそもそもレースをやらないのが正解と考えている人種である。
そんな人間に「なんで人気決着なのに買ってないの?」というのは愚問である。
すごく柔らかく言うと、馬券に対する考え方がそもそも違うんですよ、て話である。もっと言ってしまうと今時暗黙の了解になってる事項なので、言われた側はこの人(初心者でも競馬エンジョイ勢でもないし結構な頻度で馬券買う人なのに)マジか、色々大丈夫か?とすら思っている。
馬券に対してその認識だと、ただ搾取されるだけだと思う。別に「本命党」と「穴党」がどちらも正しいとも言わないし、ほかの考え方はあっていいと思うが、今時その認識で穴党を見ているのは情弱にもほどがあるという話だ。
念のためもう一度言うが、競馬エンジョイ勢や初心者はそのままでいいのだ。だって競馬を楽しむならそれでいいし、ほどほどの所でやめるか、そこまで馬券にお金を入れないだろうから。
しかし、どんなに少なく見積もっても10年以上「重賞なら馬券買うぞぐらいの感じで馬券買ってきた人間」や「結構な頻度で単万を入れるぐらいの人間」がその認識だとかなり危ない。本当に馬券や収支のこと考えてんの?と心配になる。ここ重要な。あ、ギャン厨は知らん。勝手にやってくれ。
穴党のレース選び
話を戻す。夜桜はどちらかと言わずとも完全に穴党の考え方。それでどんなレース選びをするかを述べてみようと思う。
冒頭で話した穴党は一部を除いた午前のレースに手を出す必要がない、という話にも通ずる。
以下は、2021~2025年の過去5年間、1~12Rの回収率の一覧となる。

競馬場でも多少偏りはあるのだが、大体はこんな並びになる。なぜこうなるかといえば、おそらくJRAの戦略もあるのだろう。
自分のなかでの推測を記してみる。
①1、2、3レース目 堅め
→全レース予想するタイプは1レース目や前半の馬に時間を割きがちなので、そこを低配当で済ませたい?
②4レース目 荒れ
昼休み前に荒れるイメージを持たせたい?
➂5レース目 荒れ
引き続き荒れるレースを配置して、昼休み前のイメージを定着させたい。理由は④
④6~8レース目、日によっては9レース目 堅め
堅めのレースを配置して、②、➂のイメージのギャップで崩しにかかる
⑤9~11レース目 荒れ
④とのギャップ、そしてとどめの⑥
⑥12レース目 堅め
メインからの取返しを狙って、馬券購入数が上がるので、堅めにしたい。あるいは荒れやすい11レース目からのギャップ。
※なお、⑥は一部例外あり
これを逆利用すれば、JRAが荒れると思っているレース、堅いと思っているレースを割り出せるかもしれない。
その手掛かりになりそうな情報をいくつか出すのが、今回のレポートの趣旨でもある。
そもそも荒れるレースってどんなレースか、と疑問に思った方も多いだろう。
個人的に荒れるレースというのはいくつか種類があると思っている。
ただ、今回の場合は「実力馬や適性合致馬が多くなり、どうしても盲点になる馬が出てくるような条件」をイメージしていただきたい。
わかりやすいのが賞金の高いレース。それも適度に高いレースが望ましい。高すぎると最強馬が来てしまうので、逆に荒れる要素が減るのだ。そんな条件だ。
ほかだと、実力差が大きくないメンバー構成になりやすいレース。それらを見分けるいい方法がこちらだ。

実はクラス別で見ると、3勝クラスが一番回収率が大きい。これは上位人気~低人気までの実力差が小さく、勝負になる馬が他クラスより多くなるのが原因だと思っている。
頭荒れも紐荒れもあり、穴党ならやらない理由がない条件といえる。事実、馬券購入者で穴党の方は、重賞の直前にいい感じの穴馬が入って資金ができた経験、多くないだろうか。私は多いし、なんなら3勝クラスと相性いいな、と昔から感じていた。JRAは多分、荒れるレースを配置する際に3勝クラスを頼る傾向にあると思う。
そう、先に出した10レース目というのは多くが3勝クラス条件となる。さらに、12レース目に配置される3勝クラス、これはGⅠの後の特別戦に多いのだが、これもやはり荒れやすい。
なぜ3勝クラスをGⅠのあとに置くかといえば、GⅡ、GⅢに比べ最強馬が出てくるGⅠは堅くなるから、その後に追いレースをする本命党のペースを崩し、穴党には購買意欲を煽れるからだと思う。
OP、L、GⅢ、GⅡもやはり馬の実力差が小さくなり、荒れる要素、というか下位人気が条件や展開で上位人気を逆転する余地がある。高配当が見込めるので狙いたいところだが、大体が10、11レースに集中する。
だから穴党はGⅠ以外の10、11レース特別戦を狙う、もっと言えば3勝クラス以上の上級条件を狙うのが吉、ともいえる。最近1レース目を買うのをやめ、穴馬特集でも特別戦に絞っているのもこれが理由だ。
本命党はその逆。むしろ未勝利や6~8レース目を狙うのがいいのかもしれない。
ちなみにこれに気づいたのが先月。中山ダ1200mを買い続けていた時に、なぜか中山ダ1200mが毎回1レース目に配置されていたからだ。
開催で大体決まっているようなのだが、12、1月シーズンの中山は1レース目が大体中山ダ1200mから入る。割と荒れないので、もしかしてJRAも意図を持っているのかと思い調べたら、案の定今回話したような傾向があった。
そして中山開催の1レース目は2/3がこの中山ダ1200から入っている。3月シーズンもそう。まあそもそも中央開催って芝から入らないのはそういうことなのかもしれない。中央場所の未勝利条件のダートは荒れにくいのだろう。
ほかの競馬場も何かしら戦略があってレース配置しているように見えるので、今後発信できればと思う。
コース攻略は今後やろうと思うが、1レース目にこのような意図があるのであれば、今後は戦略を考えなければならないだろう。実際、1レース目の未勝利戦は紐荒れこそあれど、頭荒れは本当に少なかった。私にとってはやる価値が薄い。少し工夫がいるだろう。
もう少し実力が小さくなりやすい世代上級戦に絞るとか、2勝クラスだけやるとか。あるいは未勝利戦でも荒れるコースを探すのも面白そうだ。
長くなったので今回はここまで。次は3月レポートで。馬券の買い方の考え方もだいぶアップデートしてきたし、2月の結果も踏まえて馬券の考え方も試行錯誤したい。できれば馬券の買い方系でレポートを書ければと思う。
ライター名「夜桜 ほとり」
バイオテクノロジー系の分野で大学院卒業後、何を血迷ったのかSEに転身。でもなんか違うと思い、競馬メディアの編集に。現在は編集を脱退、馬を中心としたフリーの物書きとして活動中。
本命党っぽい買い方もできないかと考えている。最近だと共同通信杯とフェブラリーSがその比較としていいサンプルだと思っていて、前者はリアライズシリウス一択だと思っていたレース、後者はゲートを出るなら一番強いのはコスタノヴァだと思っていたレース。どちらも単勝は3倍台だった。
前者は推しだったこともあり躊躇なく単勝1点で勝負し勝利。後者は出遅れのリスクをかなり大きく見て、この馬が飛ぶ、あるいは連対をはずすなら、と見て穴のぺリエールから入っていた。結果的にはコスタノヴァが勝利。レース中はコスタノヴァが出た瞬間やられたな、となって、出遅れリスクは勝ち負けできる人気馬の懸念材料に換算するのは違うのかもなあ、と思うなどした。
ただ、どう考えても好条件替わりかつ仕上がり完璧のリアライズシリウスの3倍と、出遅れする可能性の方がどう考えても高いコスタノヴァの単勝3倍、どっちがしっかり買えるかと言われたら明らかに前者だな、てなっている。フェブラリーSはコスタノヴァが出遅れるか出遅れないかの二択でしかなかったな、といった印象だ。出遅れないなら人気馬決着を想定して頭固定で馬単2点まであった。ほんと本命党の考え方は自分には難しいし、取りづらい。ミスが許されないからね。これをコンスタントにできてプラス収支にしている方々にはほんと頭が上がらない。



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