【集合知】Xに流れる”競馬反省メモ”をまとめてみた
2025年の年間回収率が悪い意味でエグイ夜桜だ。こんにちは。こんばんは。
中央競馬が終わり、残すところは地方競馬のみ。Xを見回せば早くも店じまいの面々も見られ、なかには「2025年 競馬反省メモ」なるもの(呼び名は様々)を投稿する者もいた。
回収率がクソの極みである私でも、競馬においては多かれ少なかれ格言というか、掟のようなものを見出している。反省とはいついかなる時も重要なのである。
世間一般でも同様で、だからこそ「2025年 競馬反省メモ」なるものが流れてくるのであろう。
そこで今回はXで見つけた「競馬反省メモ」や、恐れながら私の持論も含めた反省から"教訓"を抽出し、データなどを交えつつ紹介していく。来年の競馬戦略に役立てていただければ幸いだ。
なお、Xで流れてきた内容はできる限りぼかしつつ出すようにしているが、特に投稿者から許可は得ていない。よって、当ブログは現状、収益目的での運営は一切やっていない。完全に趣味であることを明記しておく。仮に特定され、直接取り下げてほしいと言われた場合は、当記事の公開を即停止することとする。
騎手の格言(ルメール騎手について)
まずはわかりやすくデータにもしやすいここから。
リーディング常連のルメール騎手の「長距離で買い、ダート、短距離は割引」が目立った。それなりの競馬本や媒体でも言及される通りそこまで目新しさはないが、それを踏まえた上でどう付き合っていくかをテーマにした投稿も散見された。
曰く、人気でも買うべき。軸ではなく対抗向きなど。
こればかりは自分の馬券のスタイルによると言わざるを得ない。的中重視なら積極的に買い目に入れていいし、回収重視なら入れない方針も取れる。
馬券の買い方の問題になるので、それぞれで取捨を考えるべき。あくまで一例として、私ならルメール騎手が勝てるかどうかをよく考えた方がいいと思っている。
2025年のJRAでは、計3335レースがあった(障害競走を除く)が、うち140勝はルメール騎手によるもの。少なそうに見えるが、日本の中央競馬は1日2、3場開催されるのが普通だ。今年は109日分の競馬開催があり(うち1日は延期になった京都開催)、プラナリアのように分裂しない限りは1人約1300レース騎乗するのが最大となる。
1日に1、2回は勝っている計算。複勝圏内ならその2.5倍程度。こんな騎手を放っておくことはやはりできない。まして飛びは結構厳しい。
下の成績を見てもわかる通り、ルメール騎手だけで実質1番人気相当となる。穴党にしろ本命党にしろ、「1番人気が勝つか」は考えた方がいいだろう。

ルメール騎手×芝短距離なら多少数字は落ちるのだが、それでも並の騎手よりは普通にいいため手放しに割引はできない。2番人気以下なら勝ち切れない可能性を見て、2、3着づけにする手は取れるか。
ではダートはどうか。先ほど触れた通り、ダートだと買いづらくなる騎手。ただ、ポイントはあって、1番人気だとむしろ芝より成績がよくなる面がある。
そもそもダートの乗鞍がそこまで多くないのもあるが、今年に限ってはダートの方が1番人気成績がよかった。中央移籍後の成績を見ても、若干ダートの方が低くはなるが、それでも芝にひけを取らなかった。では、ダート苦手説はガセだったかと言われるとそうではない。

2番人気以下なら目に見えて成績が落ちる。もともとルメール騎手は力でなんとかするタイプの騎手ではなく、折り合いや、レースの先読みなどの技術面に長ける。この手の騎手はダートより芝の方が向く。得意ではないダートではある程度馬の力が抜けていないと厳しいのだろう。
事実、ルメール騎手は芝でも、力を要する冬場では強くない。そういった面を考慮すれば、馬券内はあっても勝ちを逃すパターンは多いのではないだろうか。
これは余談だが、今年のダートのリーディングはルメール騎手ではない。

そこまで出回っているかは怪しいが、松山騎手がトップになっている。ルメール騎手は勝率こそ高いが、2番人気以下の成績を見るに、騎乗数を絞らずにいくとアベレージがどうなるか怪しい。少なくとも、芝のように無双するとは思えない。
おそらくルメール騎手が数字を落としてくるとしたらこういった力を要する条件からではないだろうか。
・芝では実質1番人気として扱え
・芝は中長距離で。短距離は若干割引
・ダートの1番人気は買え。2番人気以下は疑え
・力のいる馬場では割引
騎手の格言(ダート)
さて、ルメール騎手にだいぶ尺とった。せっかくなので話に出た松山騎手の格言も紹介したい。
曰く、ダート短距離で買い、とのこと。
ダートで短距離というと若干カテゴリー分けでケンカが起きそうだが、ここは1ターンか否かで分けたい(つまり、1ターンには東京ダ1600を含めている)。


今年はダート短距離の方がレース数が多かった。どちらも松山騎手が勝利数1位となっている(なお、松山騎手の東京ダ1600は芳しくないが、戸崎騎手は同コースである程度勝ち鞍を稼いでいる。純粋な1400m以下ならさらに数字が変わる)。
回収率なら若干短距離に分があるが、買いというほどではないかもしれない。むしろ、坂井騎手や高杉騎手の方が差があり、データとしては面白い。
坂井騎手は1周競馬に滅法強く、1ターンだと若干勝っていない。高杉騎手は逆に短距離の方が買い。この二人はどちらも阪神と中京で強い点が共通している。案外同じタイプの騎乗をしているのかもしれないが、これはあくまで憶測。現状は二人とも坂があるタフなコースに強い、ぐらいに留めておく。
高杉騎手の中京は意外に反省メモでも言われていたが、阪神の方は見ていない。知られていないかもしれないので、注意したい。
・松山騎手はダートでトップの勝ち鞍。1ターンも1周も良好
・坂井騎手は中距離が得意。阪神、中京で狙い目
・高杉騎手は短距離が得意。阪神、中京で狙い目
ほかの騎手での格言はまばら。目立つものとしては「北村友一騎手が内枠で割引、外枠で若干買い」があったが、今年のデータではそこまで差はなかった。以前から言われていた話で、おそらく長期間でとればある程度いい方に出るかもしれない。
個人的にはすでに知られていると思うが、「菊沢騎手の千直は内枠でも買い」を押さえておきたい。


こちらは菊沢騎手がデビューした2016年からの新潟千直、枠別成績だが、見ての通り、菊沢騎手は内枠でも馬券に絡んでいる。特にここ3年での内枠の成績がすばらしい。内枠からスタート時に外ラチに寄せる騎乗が多く、そこから馬群をかき分けるのも上手い。
内枠でも割り引く必要がない点は非常に心強い。これだけで新潟芝千直を買う価値があると言っていい。知らなかった人用に残しておく。
・新潟芝千直は内枠でも買い
馬券、印の格言
ここでよく見られたのは、軸の単勝を買え、推し馬の単勝を買え、穴馬は複勝も買え、などだった。常々私も言っているが、これに関してはもはや言うまでもないだろう。
少し話は変わるが、期待値競馬はもう崩れ去ったと見ている。正確には、人間がしっかり期待値を取るのは難しくなりつつある。
というのも、最近は競馬ファン達の予想力が急成長しており、5年前ならノーマークだった穴馬がしっかり押さえられるようになった。しかも直前買いが浸透し、オッズが急変する現状だと妙味のある馬がいきなり美味しくない馬に変わることも珍しくなくなった。
この時点で、私は妙味買いをするメリットがないと感じている。競馬がほかの馬券購入者からお金を分け合うギャンブルである以上、大多数の人間と同じことをしても長い目で見て勝つことはできない。となれば、多くの人間が取り入れるような「妙味のある馬」という考え方は少なくとも重賞では通用しないと見ている(一部、普段競馬をやらない人間が参加するレースを除く)。
これからは馬券になる馬をしっかり押さえて、買い方で差をつけねばならないだろう。それにその方が安定はする。となれば、先に挙げたようなシンプルな馬券は有効になってくる。私もよく使う手だ。
もちろん、馬連やワイド、三連系も重要だが、いずれにしても点数を絞って厚張りし、コンスタントに当たりを引いていくのが重要だと思う。
その考え方にもつながる格言として、「軸と穴馬ははっきり決めて馬券組み立てろ」が挙げられる。
結局当たりをコンスタントに当てるにしても、ある程度の回収がなければジリ貧になる。となれば、穴馬を入れる必要が出てくる。穴馬だけでもいいのだが、競馬の馬券種が1着を中心に考えられていることから、勝つ馬を挙げた方が的中に結びつきやすい。穴馬が勝つケースはないと言わないまでも多くはないので、やはり本命サイドの上位人気馬を絡める必要がある。
Xで流れてきた競馬格言も、馬券の買い方や人気馬の取捨、穴馬に関するものも多くあったが、総じてこれらの回収率と的中率の関係に繋がってくる。それぞれで考えていく必要がありそうだ。
・軸と穴馬ははっきり決めて馬券を組み立てること
・軸、推し馬の単勝を買え
・穴は複勝でも買え
その他、精神論も含めて
あとに残ったのは精神論的なものや、人によって異なりそうな格言が多かった。
代表的なのは以下の通り。
・自分の予想をもっと信じる
・他人の予想を当てにしない
・世間とは逆を行く考え方
・負けても勝ち分を取り返そうとして次のレースに賭けない
・芝ダート問わず短距離は苦手だからやらない
・夏競馬はやるな
・自分の予想ファクターの知識を深める
精神論のなかでも4つめはなかなか現実的。試行回数を絞る方が収支は伸びる可能性が高いので、その通りだ。
また、このSNSで情報があふれかえった現代だからこそ、自分の考え方を大切にした方がいい。私も、他人の予想や評価に引っ張られていつもなら買えた買い目を逃した心当たりがある。競馬に限らず、自分を信じた方が結局後悔は少ないのだ。
人によりそうなものは共感できるものも、そうでないものも。こればかりは自分に合うものを見つけて、参考にしていくのがいいだろう。
私の話
ここからはこれら格言を踏まえた上での私のこれからの方針である。回収率くそ雑魚ナメクジの私の話はどうでもいいという方は飛ばしていただいて構わない。
いままで私は自分に合った予想スタイルを模索してきたが、ここ何年かの経験から考えてほぼほぼ確立されたように思う。結局自分は馬を見る方が良くて、的中するレースは大体過去走をしっかり見て準備ができているケースが多い。
よって、これからはレース数をより絞り、馬のレース映像を見ることに特化したいと思う。当週の馬場傾向やパドックも自分の武器として使えると感じているが、これは準備の前後で使うものであって、メインにはならないかと思っている。
流れとしては、以下のように競馬予想の流れを組む方針だ。
①前週 or 昨年の馬場傾向チェック(血統、枠、脚質)
②狙いが立つコースのレースで、出馬表を確認
➂めぼしい馬たちの過去走を確認、軸と穴馬を見つける(どちらも見つからなければパス)
④馬券組み立て
⑤相手は、「自分にとって来たら嫌な馬」や「穴馬」で固める
⑥穴馬が3頭以上になったら、買い方を見直すことも考慮(パドックや当日の馬場判断)
⑦パドックと当日の馬場で最終判断
それぞれ解説。
①馬場傾向チェックは、多くの場合毎年似たものになる。ただ、雨の降り方や馬場の掘れ方でズレてくる。前週や前日を重視し、しっかり掴んでいきたい。血統が中心になるとは思うが、サンデーが走るか、ミスプロが走るか、ロベルトがいいのか、ノーザン系がいいのかといったざっくりした考え方をする予定だ。
②先に挙げた新潟千直をはじめ、いくつかの得意なコースを各競馬場に作っておく。得意でないコースは手を出さないようにしたい。競馬でよくわからないものに手を出すと、経験上うまくいかないことが多い。これだけでもレースは絞りやすくなるはずだ(推し馬が出る場合だけ、苦手コースでもやるが、できるだけ予算は減らす)。
➂レースを選んでから、①で感じた傾向から、人気馬と穴馬を精査する。人気馬は過去走をしっかり見て、取捨選択する。自分はどうも馬柱から選ぶと大体択を外すが、レースを見た後の的中率はしない場合に比べて高い傾向にあった。自分に合ったやり方を重視する。
④人気馬、特に1番人気やルメール騎手などを見て、着順を考えていく。あとは穴馬の着順は結構重要。連対があるなら2着付、3着までなら3着固定を考える。2着に入るなら連系も視野に入る。
⑤「来たら嫌な人気馬」は消したら大体来る。おそらく、本能的にこの馬は強いと感じているのだろう。最近は嫌でも残すようにしている。競馬の決着において、自分の思っていた馬3頭で3着までを占めることはそう多くない。大体1頭は思ってたのと違うのが来る。よって、こういう買い方を考えるようになった。
本命-本命(来たら嫌な人気馬≒相手)-穴の決着と決め打って買うのが基本方針だ。
⑥人気馬割れているレースなどで多いが、穴候補が3頭以上出てくるパターンがある。この場合は三連系にするか連系にするかよく考えたい。無駄に点数が多くなって、結局人気決着して悲しい思いをすることが多いのだ。それなら点数を絞りにいき、不的中も辞さないぐらいの買い方がいいと思っている。
そもそも穴馬3頭決着は出現頻度がそこまでない。穴で流せない点数なら絞りたいところだ。
⑦これらの買い方を当日までに考慮しておき、実際に買う時は当日の馬場とパドックを見て最終決定とする。足しも考えるが、レースを見ていない馬が混ざる以上は予算を考え直す必要もある。
以上の方針をとる。上手くやりたいところだ。
ライター名「夜桜 ほとり」
バイオテクノロジー系の分野で大学院卒業後、何を血迷ったのかSEに転身。でもなんか違うと思い、競馬メディアの編集に。現在は編集を脱退、馬を中心としたフリーの物書きとして活動中。
今年の競馬は色々あったが、なんだかんだで三浦騎手のGⅠ初制覇が一番感動した。あれは2025年のハイライトと言っていいだろう。北村友一騎手のダービー制覇もよかった。来年はどんなドラマがあるか、今から楽しみだ。




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