北海道ツーリング8日目『駄べり』
テントで目が覚めたのは2時頃。明け方までテントで寝転がっている間に、なにかが動く音がしたので警戒した場面もあったが、特に何も起こらなかった。熊だったら怖いところだ。
それ以外は概ね鳥の鳴き声が聞こえてくるぐらいだった。以下は別日に撮ったものだが、鳥の鳴き声はこんな感じ。
4時頃にトイレへ。Sさんとばったり会ったので、また駄べることに。どうやらSさんは今日、室蘭から本州に戻り、東北から南下して帰るそうだ。
そんな話をしていると他のライダーさん達も集まってきて、駄べる流れに。
それにしても色んな人がいる。たとえばアメリカをバイクで走ったことがある音楽家さんだとか、九州から来た方とか。話の内容も様々だ。結婚の意識も時代と共に変わってきたよね、とか税金や資産の話とか。
北海道でライダーが集まるともちろん旅の話がメインだが、そこから色んな話に発展する。若いも老いもない。
相手の話を遮らずに笑顔で聞いてるだけでも楽しそうに話してくれたりする。北海道旅行行く時に嫁から反対された話とかもあって、まあそりゃそうよね、みたいなのも笑
私も今回は10日ほど離れている。嫁には元から行くと伝えてて快諾はしてくれたが、行く直前に寂しそうな顔をされた時は絶対無事に帰ろうと思ったもの。最後まで油断せずに行きたい。特に昨日は立ちゴケしたし。停車時は特に気を配らなければ(昨日は停車時に滑りやすい石が敷き詰められたところに、減速が足りないままに入ってしまったため、滑ったのが原因だった)。
テントを片付けていると、Sさんから声をかけられた。きゅうりとお味噌をお裾分けいただけるとのこと。ご相伴にあずかり、また駄べっていた。

ライダーハウスとは別名「駄べり場」である。大学の喫煙所と大差ない。
テントを片付け荷物も整理して、バイクに括り付ける流れに。周りのおじ様ライダーさん達も思い思いに荷物を積載し、一人一人旅立っていく。みんな無事に行って、またどこかで会えたらいいな。
私は最後に雪月花廊を出て、苫小牧のレッドバロンへ。ゆっくりゆっくり坂道を下って、到着。

カウルはどうしようもない。本土に戻ってから対応することにした。
ウインカーのランプが切れてたので交換した。部品があってよかったし、函館行かなくてよかったよ。もともと函館のレッドバロンで整備してもらおうと考えていたから。昨日の立ちゴケがないまま行っていたら、どんなポカをやらかしていたかもわからない。
クリークの体を張ったサインに感謝だ。
レッドバロンから山道を通るのが嫌で、室蘭経由で洞爺湖温泉を目指そうとしたが、途中の海からの風が強すぎて山道に逃げることに。

途中でkentoに寄りいちごバフェを食べた。


ここはランチにお肉を食べられたり、アイスなどを食べられるような施設で、今回のパフェはなかなか美味かった。赤イチゴと白イチゴがシーズンとのこと。まあアイスはここまでに何度か食ってるからね。たまにはこういうので。
雪月花廊に戻ってコーヒーを飲む。今日はゆっくりだ。のんびりしながら雪月花廊でSさんらと合流。kentoでLINEしていた時に提案もあって、Sさんらとマスツーリングしながら洞爺湖温泉へ向かうことになった。


入浴して競馬の話をしながら落ち着いていた。露天風呂では木で隠れつつも洞爺湖が見えている。もう少し開けたところなら良かったのだが、木の向こう、20mぐらい先には普通に観光客が歩いていた。これぐらいでいいのかもしれん。
Sさんと競馬の話をするのはめちゃくちゃ楽しくて、いつまででも話していられた。でも船や宿の時間がある。16時ぐらいに解散して、それぞれの旅路に戻った。私は北、Sさんは南だ。Sさんにはかなりお世話になったし、またどこかで会うこともあるかもしれない。
こういうのも旅の醍醐味なんだろうな。
手を振って見送り、私は洞爺湖温泉の写真を撮って、晩飯(パン)を買ってからニセコへ。


途中の道の駅っぽいとこ2件で絶景を撮影。真狩の道の駅では百合根コロッケなどを食った(3枚目。左から、百合根コロッケ、じゃがバターコロッケ、メンチカツ)。実質これが晩飯だ。



真狩は羊蹄山(標高1800mぐらいの、北海道西側のでっかい山。噂によると、実質の登山距離は富士山より長いらしい)がよく見えて、非常にきれいなシーンを撮れた。
ここ、羊蹄山に向かって走るのだが、これがかなりの迫力。写真で見るより20倍ぐらいのスケールがあるので、ぜひ見に行ってほしいものだ。

18時半頃にライダーハウスのニセコ旅物語着。クリークの取り回しがきつくて、むくつけき漢達に助けていただいた。バイクツーリングでも最後に頼りになるのは筋肉だ。皆様、ありがとうございました!


ニセコ旅物語までの道のりはこんな感じ。


周りを散策。明日は夕日の先にあるニセコパノラマラインを通り西の日本海側に出て、海岸線に沿って小樽へ向かう。大好きな海辺の道で最終日を迎えるのもオツというものだろう。
飯(パン)を食ってから、2時間ぐらいライダーさん達と駄べって寝た。
それにしても来年から舞鶴~小樽間の船が変わるのは驚いた。規模が縮小されて、バイクの積み込み量が減るらしいのだ。確かに行きの人数はそれほど多くはなかったもんな。こういうところにもコストカットの波が来ているのか。
場合によっては、今後、敦賀の船を使うパターンも考える必要がある。
部屋に戻って22時には寝落ち。ほんと早寝になったなぁ。まあ代わりに朝起きる時間が異常に早いのだが。
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