ライダーはなぜ北海道をバイクで回りたがるのか それも船に乗って
ライダーの魂が、遺伝子が、北の大地に行きたがってるんだ。
こんにちは、こんばんは。夜桜です。
北海道ツーリングに行ったログを残していきます。今回は0日目。準備の話から。
いつもなら色々流れを踏んで書いていくのですが、今回のツーリングは全編書き殴りでいきます。こういうのはできるだけ、当時の生の感情を書いてなんぼだと思うので。
なぜ北海道へ?
冒頭で書いたように、魂に刻まれていたから、というのは置いておいて、まず私が北海道でツーリングしようと思ったきっかけから。
2つあって、最初は確か、風雨来記というゲームを知ったことでした。
https://fog.nippon1.jp/furaiki3/sp/system.html
バイク旅を体験できるゲームなんですが、見るからに楽しそうで。そこからなんとなく北海道バイク旅への憧れがありました。
もう1つがグリザイアシリーズ。確か迷宮だったと思うのですが、主人公の風見雄二が色々あって北海道ツーリングするシーンがあって。彼は色んな出会いや経験を通して本州に帰ってくるわけです。
https://www.prot.co.jp/psv/grisaia_m/index.html
これら2つのゲームから、「北海道をバイクで旅できたら気持ちいいだろうな」と思っていました。それがかれこれ10年ほど前のこと。
当時大学生の私は大学生らしく全然お金がなくて、北海道どころかバイクがなく、というか免許すら持っていませんでした。どないせえっちゅうねん。
そんなわけで、まずお金を稼がないといけないのですが、理系学生で実験三昧の私はバイクを買えるほどのお金を稼ぐ時間はありませんでした。
月日が流れ、気づけば社会人に。ようやく満足にお金を稼げるようになってきて、社会人2年目に入るところでバイクの免許を取りに行けるようになりました。
ここまでが大体5年ほど。その間ずっと北海道ツーリングの夢は私の中で生き続けていました。
モチベーション維持はアニメやマンガ。特に「ばくおん!」の北海道ツーリングの話は笑いながらもモチベーション維持につながりました。
バイク購入の決め手は直感
私は結構即断即決する方で、特に重要なものほど即決めるタイプです。バイクもまさにそれ。
免許を取った後、すぐにバイク選びを始めたのですが、色々またがってもあまりしっくりこなくて。
でも、今の相棒でもある「スーパークリーク」こと「GSR250S」にまたがった時は全然違いました(デジカメのカレンダー設定するの忘れとる……)。

座った瞬間、北海道の幻影を見たような気がして。何言ってんだ、て言われそうですが、嘘のような本当の話です。
それで即決。あまりに早すぎたからか店員から「大きい買い物やし、次の日になってもほしかったら買いに来たらいいよ」と言われましたが、朝起きてもやっぱりこれだ、てなりました。
車高がそこまで高くなく、ハンドルやブレーキの場所はぴったり。車重が重い上、図体がでかいので取り回しには難がありますが、粘り強く走ってくれるところ、逆指名を食らった気もしたので「スーパークリーク」と名づけました。もう運命ですね。
初めてのロングツーリングは琵琶湖一周旅行。途中で雨が降ってきて後ろからは煽られ、でも避ける場所がない上、強風というなかなかのコンディションにあいましたが、切り抜けられたのは車重のある「スーパークリーク」だったからこそだと思います。
北海道ツーリング挑戦も……
そういう相棒を見つけて、なんで今まで北海道行ってないの? と思われそうですが、これには理由があります。
一度フェリーの予約まで完了したことが5年前にあったのです。
さあいくぞ、てなっていた2週間ほど前に、当時の会社のプロジェクトが本格始動することになり、どうも有休をとっていられない雰囲気に。
泣く泣くフェリーは予約キャンセルしました。そのプロジェクトは先延ばし先延ばしになり、結局気にせず北海道行っても問題ないスケジュールになった時は割とガチでキレそうになりました。
仕事とはいえ、我慢はするもんじゃないですよ。それもあってその仕事は一、二年後には辞めました。
それからは北海道旅行自体は飛行機で行ったんですが、ツーリングには縁がなく。某感染症とか、多忙な競馬関係の前職(シフト制で、まず1週間からの休みは取れない)もあり、結局今まで行けずじまいでした。
ようやくですよ。長年夢見た北の大地。ようやく夢が叶う段階にきました。
前職に踏ん切りがつき、有給消化期間。結婚して1年が経ち落ち着いてきたところ。季節は夏で、景気は良くないけど特に感染症もない時期。
理想的なタイミングですよね。
なんなら前職を辞めた理由の大半は、この北海道ツーリングにあると言っても過言ではありませんww
準備期間
北海道ツーリングに向けて、色々そろえました。大きめの後部座席につけられるタイプのバッグ。寝袋、懐中電灯、マット、非常食、延長コード。
ぶっちゃけほとんどが防災鞄に入れるようなものなので、やってることは避難訓練です。ここで使った後も防災鞄に入れておけばいいのでわりと滞りなく準備はできました。
テントだけは先輩に借りました。今回のブログを書いている理由の半分はこの先輩に読ませるためでもあるので、しっかりやっていきたいっすね。
あとは夢と希望と本も詰め込んで、準備完了です。
嫁やオカンにはまるで今生の別れになるような見送り方をされたので、安全第一に。
船がタイタニックしたら知らん。泳いで帰る、とは言っときましたが、さすがに大丈夫じゃないすかね。
あと怖いのは熊とエキノコックス。キタキツネは轢け、とばくおんで習ったので、後者はいいのですが、熊だけは全力で逃げる方針。
問題は天気。雨で全然回れなかった、という人もいたそうなので、それだけが心配でした。
実際舞鶴までの旅路も梅雨真っ只中でどうしたらいいのか手探りの状況。
あ、今回は友人と1日限定で競馬場行く以外は完全にソロの予定。嫁は連れていきません。1日ぐらい一緒に回るつもりだったのですが、予定が合わずでした。
イカれた旅の道連れ紹介
・スーパークリーク『GSR250S』
苦楽を共にしてきたSUZUKIのバイク。自分だけなら14000kmぐらいは走ったかな。
愛着しかない。私のことを知り尽くしている相棒。
・ポン吉『たぬきのぬいぐるみ型枕』
表面はたぬきのぬいぐるみ。リバーシブルになってて、戻すと枕になるというユニークさも愛嬌。たまに持ち歩いている。


次号から北海道の旅の記録を挙げていきます。なお、大体手記なので、口調が変わります。
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ライター名「夜桜 ほとり」
バイオテクノロジー系の分野で大学院卒業後、何を血迷ったのかSEに転身。でもなんか違うと思い、競馬メディアの編集に。現在は編集を脱退、馬を中心としたフリーの物書きとして活動中。
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