【競馬】馬券の買い方考察(2023年中間発表)
こんにちは。こんばんは。夜桜という者です。
今回は2023年の上半期までに積み重ねてきた『馬券の買い方考察』を発表しようと思います。実質中間発表です。馬券の買い方や考え方を個人的にまとめたいだけの記事なので、適当に流し読みして、参考にできそうなところは参考にしてください。
自慢話
それは2022年12月のことでした。あの年は絶不調で、有馬記念終了時点で回収率約40%。投資額がそこまで多くなかったのでまだ軽傷でしたが、結構きつい年でした。今年は大幅マイナスでの終了かと覚悟していて、来年からどうしたもんかと考えていました。
迎えたホープフルSでは、穴にドゥラエレーデを指名。東スポ杯2歳ステークスの内容でこの人気なら妙味あり、といった考え。相手はハーツコンチェルトと、あとなんだろう、ぐらいの感覚でした。とりあえず、1列目ドゥラエレーデとハーツコンチェルト、2列目に4頭のフォーメーションで、馬連とワイドをそれぞれ5点ずつ、1点300円で馬券を買いました。
今思うとなんで単勝買ってないんだと激しくツッコミたいのですが、昼時点では買おうと思ってたのに、すっかり忘れていたんですよね笑 レース始まってから、単勝買うの忘れてた、てなりました。
結果、ドゥラエレーデとトップナイフの前残りでワンツー。穴指名したドゥラエレーデの単勝は90倍を超えていました。馬連は約600倍、ワイドは100倍、どちらも万馬券。ワイド万馬券は初的中となり、払い戻しは20万を超えました。年内の回収率は40%から一気に90%超えまで回復、しかも自己最高を更新したのです。
この時、私は回収率ってこんな簡単に回復するものなのかと驚きました。たった1レースデカい当たりを出すだけで回収率は劇的に変わります。もちろん、投資額は調整が必要ですし、買い方にも工夫が必要です。ちなみに今の私ならこのホープフルS、もっと伸ばせただろうな、と思ってます。ぶっちゃけ買い方ミスってます。
じゃあどういう買い方がいいのか? それをこの半年研究してきました。今回はその成果を紹介していこうかと思います。
今回予想方法とかは出しません。そういうのは私より上手い人がSNSにたくさんいると思いますし、その人達を参考にしてください笑 ここでやるのは、あくまで『出力方法』の話です。どの馬がいい、この予想ならこの馬だ、てやるのは『入力方法』。こちらはかなり研究が進んでいて、やはりレベル高い人が多いのですが、『出力方法』の方は思ったより多くの人が力を入れていなくて、ここで差がつくケースは現状かなりあります。
賭博ではほかの人がやっていないことはプラスになる可能性を秘めているので、『出力方法』を研究することはプラス収支への道の一つだと思います。
競馬における馬券購入のスタンス
競馬で馬券を買う目的って人それぞれだと思います。稼ぎたい人は多いと思いますが、単なる応援だったり、楽しむためだったり、色々あるかと思います。
それを否定するつもりは全くないことを、あらかじめ宣言しておきます。
というのも、私の買い方は稼ぐことに特化するあまり、ほかの目的に配慮のない書き方をすると思うので。稼ぐためには甘いこと言えないんですよね。
中途半端なことをすれば負ける。
ギャンブルとはそういうものだと思います。
さて、『稼ぐ』と表現しましたが、これにもやり方が色々あります。的中型予想の方、穴馬を狙ってドカンと稼ぐ一撃型、期待値が高い馬を狙う方、様々かと思います。基本的に、的中型はいわゆる『本命党』、穴馬狙いは『穴党』、期待値狙いの方は……なんていうんでしょうね。私は『期待値党』と呼んでいますが、特に名称はついてないと思います。ちなみに私は穴寄りの期待値党です。
最近は期待値が高い馬を狙う方が増えている印象があります。流行ですかね。ただ穴馬を狙うだけでは勝ちづらくなってきてる現状もありますし、自然な流れかと思います。
稼ぎ方によって主力の馬券は変わると思いますし、考え方によっても馬券選択は変わります。
頭を悩ませる項目はまだあります。的中率です。
当たらないとただただマイナスになっていくので、それを苦痛に思う方も多いでしょう。ある意味競馬は不的中との戦いなのかもしれません。実際当たらないのが普通ですし、そもそもそう簡単に当たって勝てるならギャンブルって成立しないです。それをそもそも自覚できているのか、て話ですね。これは案外できてない人が多いと思います。
そして予算。学生から社会人まで運用できる金額は異なります。しかも予算のかけ方がレースごとに異なる、となればもう同じような賭け方をしてる競馬勢っていないのかもしれませんね。ちなみに、個人的には1レースあたりで賭ける金額はできるだけ一定の方がいいと思っています。なぜなら、どのレースでもある程度一定した金額を張り続けることで、収支は一定化していきますし、当たった時に張った金額が低く、外れた時に高く張っていたら目も当てられないからです。
もし、普段より高く張りたいのであれば、そのレースは2レース分の価値がある、と考えて2倍の金額までなら張る、とかがいいかと思います。ただ、大事なのは2倍まで。それ以上に高くしてたらキリがないですからね。取り返したいからでかく張る、てのは個人的に論外です。それは傷口を広げるリスクが高すぎます。それなら、レース数をもっと絞れ、て言いたくなりますね。粛々と賭け続けられる人が一番勝てると私は思います。
スタイル、的中率、予算、それぞれのバランスが整ってないと、大きく負けることになるでしょう。
ここからは私の話になります。私は先ほども言っていた通り、スタイルは『期待値党』。的中率は本命単勝的中率10%、予算は1レース2000~3000円、年間150レース辺りと思って競馬してます。これでもレース数多いと思います。100レース未満に絞りたいですね。今もキャンペーンとかにつられて不要な馬券も買ってるので無駄が多いです。ほんとは削るべきなんですけどね。
目標回収率は110%。最低でも100%です。1レース2000~3000円で150レースやるので、45万回収したらその時点でプラスになる設計です。
この辺りは人それぞれです。無理のない運用ができれば正解でしょう。
そのうえで、自分の年間の運用計画は練るべきでしょう。
① 本命党? 穴党?
② 的中率。低くてもいいのかどうか、目安どれぐらいか
➂ 予算。年間いくら使うか。1レース辺りの予算は?
以上をあらかじめ設定して、自分のスタンスを見直すのも大事。
馬券種の解説
ここでは基本的な解説と、その馬券種の持つ役割を書いていきます。
ただし、特殊なWIN5やトリプル馬単、がんばれ馬券は省きます。
① 単勝 1着を当てる馬券。
② 複勝 1~3着に入る馬を当てる馬券。
➂ 馬連 1、2着に入る馬の組み合わせを当てる馬券。ただし順不同。
④ 枠連 1、2着に入る枠の組み合わせを当てる馬券。ただし順不同。
⑤ ワイド 1~3着に入る馬2頭の組み合わせを当てる馬券。
⑥ 馬単 馬連の、順番通り当てる方の馬券。
⑦ 三連複 1~3着に入る馬3頭を当てる馬券。ただし順不同。
⑧ 三連単 三連複の、順番通り当てる方の馬券。
枠単は、枠連の項で話します。それでは、それぞれの馬券の使い方を解説していきます。ただし、主観的な考察も多々入ります。
①単勝(オススメ度☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆)
馬券の花形、伝家の宝刀です。攻めにも守りにも使える馬券で、とにかく強いです。初心者はこれを買っておけば間違いがない。軸馬は単純にこの馬券で買えばいいですし、性質上、馬単や三連単のカバーにもなる。しかもそれでいてオッズがつく。
こんなに美味しい馬券もないですよ。本命党の方はオッズが美味しくない場合があるかもしれませんが、穴党ならこの馬券を買わない理由がないですね。3番人気以下なら7倍以上つくこともザラで、穴党なら単勝オッズ20倍台の7番人気の馬とか平気な顔して本命にするでしょう。それなら、その馬買うだけで20倍の配当にありつける。馬連でようやく20倍になるところを、1頭当てるだけで20倍になるんです。これほどコスパがいいことなんてないですよ。
買うなら厚張り必須です。連系の馬券より予算を厚くするのを強く勧めます。なぜなら、2頭当てるより、1頭を当てる方が数倍簡単だから。相手に自信がない場合、多点に流さないと当てられないなら、その予算を単勝に回す方がはるかに効率的です。
① 穴なら単勝を買え
② 厚張りするのがオススメ
➂ 馬単、三連単のカバーができる
④ 配当が高い
⑤ 穴だと若干的中率に難がある(ただし、これ以外のデメリットがない)
②複勝(オススメ度☆☆)
単勝とは打って変わって、これほどコスパが悪い馬券はないです。
個人的には、複勝を買うぐらいなら単勝買え、と思ってます。どう考えても複勝で勝てることはないので。というか、複勝で勝ってる人、見たことありますか? って話なんです。そりゃ1、2レースぐらいなら勝ってる人いると思いますよ。でも、年間100レース近く買う人で、複勝メインの勝ち組なんて、聞いたことないです。仮にいたとしても、おそらくその人、単勝で儲けてると思いますよ。
なんせ、配当が低すぎる。的中率と配当が見合ってなさすぎる。現状もう少し配当が上がらない限り、メイン券種にすることはまずありえないですね。
たとえば、以下のレースを見てみましょう。
https://race.netkeiba.com/odds/index.html?race_id=202309030410&rf=race_submenu
こちらは2023.6.11の阪神10Rですが、1番人気のファーンヒルが勝ちました。個人的にはこのファーンヒルの複勝はむしろ美味しいと思います。なぜなら、単純計算で3着内に入る確率って、1着になる確率の3倍じゃないですか。どの着順に入る可能性も均等としてですけど。ファーンヒルは単勝4.2倍に対して複勝2.0倍。単勝が複勝の約2倍しかつかないんですよね。これなら複勝買うのが妙味はまだあるかな、と思うんですが、それでも2.0倍なんです。オッズ自体が低いです。本命党の人は案外こういうの買ってるのかもしれませんが……。
一方、穴どころの2、3着、10番人気のメイショウフジタカや6番人気のクレドはどうでしょうか。どちらも単勝/複勝オッズ比が4~5倍といったところ。メイショウフジタカの複勝13.1倍はまだ配当があるから一歩譲っていいとしましょう。でもクレドの複勝はファーンヒルの単勝よりもついてないんですよ。どう考えても美味しくない。
それよりも、クレドやメイショウフジタカの単勝を買った方が妙味があると思いませんか?
なにせこの2頭、勝馬との差が0.1以内ですよ。ハンデ戦だから着差が際どくなるのは当たり前にしても、展開や枠順、流れによってはこのぐらいは簡単にひっくり返ります。どう考えても単勝買う方が旨味があるでしょう。
これはあくまで一例ではありますが、複勝のオッズ感、て大体こんな感じです。ぶっちゃけ上位人気どころなら買う意味ももしかしたらあるのかな、と思うのですが、中穴になってくるとほんとに旨味がなくなる。大穴で考慮してもいいかなレベルなんですよね。
なので、よっぽどの大穴を本命にしていない限りはオススメしません。よく単複の配分が話題になりますが、個人的に最適な資金配分は、単10:0複です。複勝に回す資金があるなら単勝買え、が私の回答です。
ただ、複勝も全く買えないわけではないです。複勝の長所は当てやすいこと。だから、本来やるべきではないが、やらざるを得ないレースを回避するために使えます。たとえば、応援している馬、出資している馬が出る場合ですね。こういう、馬券を買う必要が出てきたが、回収率を大きく落としたくない場合や、的中重視にする必要があるレースで重宝するのではないでしょうか。
また後ほど解説しますが、最近私がやっているのは、大穴の保険ですね。さきほどの阪神10Rなら、メイショウフジタカの複勝を保険で買うとかは可能性としてあります。ただし、資金配分はあっても単6:4複まで。複勝が単勝の資金配分を超えることは絶対にありえないです。繰り返しますが、複勝に入れるぐらいなら単勝に回したいからです。
① 的中率は非常に高い。
② 配当が辛すぎる。
➂ 大穴の保険や、やらざるを得ないレースで使う馬券。
➂馬連(オススメ度☆☆☆☆☆)、枠連(オススメ度☆☆☆☆☆)、ワイド(オススメ度☆☆☆☆☆)
この3つの券種は、メイン馬券にもなりえますが、個人的には保険的意味合いが強い券種になります。ここで解説するのはオッズ感とデメリットについてですね。
まずはオッズ感について、個人的に狙う時の目安を出します。
・馬連→20倍はほしい。
・枠連→同じ組み合わせの馬連の1/3ぐらいまでなら狙ってもいい。
・ワイド→同じ組み合わせの馬連の1/3ぐらいまでなら狙ってもいい。
基準になるのは馬連です。ワイドと枠連はその馬連のオッズと比較してどうか、から始めます。なぜなら、枠連は馬連の4~9倍的中しやすく、ワイドは馬連の3倍的中しやすいからです。
枠連は隠れて妙味のある馬券です。なぜなら、馬連と枠連を比較した時に、枠連が馬連の最大9倍的中しやすい、てあまり想像がつかないから。からくりは、フルゲートの7-8枠の組み合わせですね。3×3で的中目は9通り。馬連の9倍的中の目があるんですが、オッズで9倍差ついていることはあまりないです。せいぜい1/5ぐらいってイメージです。まあ、人気馬が入っているかでだいぶ左右されますが。
ただ、このからくりに真に気づけている人はあまり多くないです。だから思ったより妙味が出ているんですね。大抵は1~6枠の2×2=4通りの組み合わせで的中目4倍がザラですけど、それでも妙味がある場合がほとんどです。ちなみに地方の南関東4場で使える枠単も的中目を重視して見ていると、妙味のある馬券が結構紛れています。枠系の馬券自体があまりメジャーじゃないからこそ、そういう妙味が出ているのだと思います。
一方、ワイドは1-2着、1-3着、2-3着で3通り。特に2-3着の目が大事ですね。この辺りが保険馬券としての性能を高めています。使い方は複勝と同じ感覚です。相手がいるかどうかだけ。
相手が決まっているなら、複勝ではなくワイドを使うことで何倍も配当を上げられます。かなりの確率で馬券に絡む馬を見いだせるのであれば、複勝ではなくワイドを使うのがベターでしょう。
相手の話が出たので、これら3券種の弱点をお話しします。もう明快。
弱点は2頭当てないといけないことです。
競馬では2頭を当てることは、1頭を当てるだけより数倍難しいです。単純に2倍難しいわけではないんですね。イメージを図示すると、こんな感じです。
① 軸が券種対象内 × 相手が券種対象内 → 的中
② 軸が券種対象内 × 相手が券種対象外 → 不的中
➂ 軸が券種対象外 × 相手が券種対象内 → 不的中
④ 軸が券種対象外 × 相手が券種対象外 → 不的中
※ただし、片方が券種対象内の場合、その分もう片方が券種対象内に入る枠が減る。
単勝や複勝の場合は、来るか来ないかの1/2です。上のイメージで考えれば連系は1/4で的中なので、単純計算当たりやすさが2倍違う感覚になりそう。ですが、例えば馬連は、片方が2着に入ったら、もう片方は1着以外に的中目がなくなる、つまり的中枠が一つ潰されてるので2倍以上的中のしやすさが変わってるわけですね。
ただ、当たれば高配当になるので、どんどん使いたい券種ですね。
① 馬連オッズは20倍ほしい。
② 枠連とワイドは、馬連のオッズとの比較で買うか判断。
➂ 枠連は、的中目の多さが盲点になっているので妙味あり。
④ ワイドは2-3着目の辺りが重要、保険馬券として強く、複勝の上位互換になりうる。
⑤ 2頭を当てる難易度との天秤になる。
④馬単(オススメ度☆☆☆☆☆☆)
この馬券は、単勝からの上乗せを期待する馬券、というのが個人的なイメージです。単勝でも足りない配当を無理やり伸ばすための馬券なので、不的中上等、当たったら上振れる、というイメージがいいかと思います。配当が非常に高く、3連系よりは的中させやすいのがミソになっています。勝つ軸を本命にしている場合は非常に心強い馬券になります。
オススメの使い方は、軸から相手2、3頭への馬単流し。点数は少なければ少ないほどいいです。多くするぐらいなら、単勝に厚張りするのをオススメします。また、裏表を買うのであれば、よっぽどオッズ差がある場合に限った方がいいです。裏を買う資金を馬連に回す方が、ダブル的中の目がありますし、単純にその資金を全部同じ組み合わせの馬連に回す方が強い場合も多いので。
本命党の方は、ここから買う方も多いのではないでしょうか。または三連単のカバーにも使えます。低予算、小点数での勝負を強いられている方には、単勝とこの馬券をベースにするのがオススメです。
適性オッズは馬連の2倍以上。それ以下になるのであれば、馬連に留めるのがベターです。
① オッズは馬連の2倍はほしい。
② 勝てる馬の単勝と、馬単のコンボが非常に強力。あくまで上乗せ馬券、という認識。
➂ 三連単のカバーにも使え、馬連とのコンボも強い。馬連との比較必須。
④ 小点数でしとめたい(ただ、的中率も低いのでそこは購入者の考え方次第)
⑤三連複(オススメ度☆☆☆)、三連単(オススメ度☆☆☆☆)
三連系はとにかく当てるのが難しいです。三連複は比較的当てやすいのですが、頻繁に馬連よりオッズが低いケースが出てくるので、実はそこまで強くなかったりします。これは、穴馬が2着内に入ってきた時に馬連の配当が跳ねるからだと思っています。人気-穴-人気の決着になると、馬連の方が美味しくなりやすいんですよね。だから穴が2頭以上入ってくる時に狙いたくもあるのですが、今度は点数が多くなる。なかなか難しい馬券です。
この辺りはオッズや、穴がどう絡むかを見極めるしかないでしょうね。ただ、上振れると強いので、十分メイン券種になる馬券だと思います。三連単のカバーにもなるのもいいですし、軸が馬券内は堅い、という場合に、ワイドと同じく使いやすい馬券でしょう。また、ワイドの上振れを狙う際に、上位互換として使えます。
一方三連単は宝くじだと思ってます。当たればでかいが、一番当てづらい一般馬券なので、当たらないのが当たり前、と思ってないと買いづらいです。当然点数も多くなりますし、まともに買うのであれば、最低20点からの購入がほぼ必須になると思います。
また、20点以上買うということは、予算が最低でも2000円は必要です。その2000円で単勝を買ったらいくらになるのか、という比較は大事です。三連単当たったはいいけど、これ全部単勝に入れた方が強かった、というケースもあるので。
私が買う時は、頭固定の流しやフォーメーション。マルチ買いもありですが、それ買うなら、同じ組み合わせの三連複を買う方が妙味ある場合も多々あるので、注意が必要です。
① どちらも当てるのが難しいが、配当はでかい。
② 三連複は、穴の着順によっては馬連の方が旨味があったりするので注意。
➂ 三連単は、点数が多くなる分、単勝や三連複との比較に注意。
馬券購入の考え方
さて、それではスタンスと馬券の解説をしたところで、そのレースでどのように馬券を買っていくのか、実例を交えながら解説していきます。なお、この項は今まで以上に主観が混じるので、あらかじめご了承ください。お話しするのは、以下。
① 軸馬が決まっていない場合、あるいは本来ならやるべきでないレースの場合
② 軸馬が決まっている場合
中心になるのはもちろん②です。
① 軸馬が決まっていない場合、あるいは本来ならやるべきでないレースの場合
このケースはとても簡単ですが、判断が難しい場合もあります。ただ、結論から言うと、当然このようなレースはケン(やらない)するのが正解です。
ギャンブルというのは基本的に試行数を増やすと勝てません。不要なレースなんてしない方が絶対いいし、ただでさえシビアな回収率100%の壁を妨げる結果になりかねません。私の場合、2022年に90%超えで回収が止まったのも、不要なレースが多すぎたのが第一の原因だと思っています。レース数は絞りたいんですよ。だから、自分の中である程度基準を決めています。
たとえば私なら、軸の単勝オッズが想定の2倍以上つく(ただし最低6.0倍は超えていること)または、単勝オッズ10倍以上つくならやる、という鉄の掟を決めています。これはクリアしていないと絶対にやらないです。
ただ、どうしてもやる、やらざるを得ないケースはあります。たとえば、自分の出資馬が出るレースだったり、個人的な推しが出るレースだったり、競馬場に来て、せっかくだしレースをやりたい場合だったり。私の場合は、JRAのQUOカードキャンペーンで、対象レースを500円買う、というのがそれにあたります。今も競馬法100周年記念でキャンペーンやっていますし、レース数が増えている現状です。競馬ファンでもあるので、ああいうのほしくなるんですよね。
そういう場合にどうすればいいかというと、予算を極限まで落とすことです。私は普段のレートから1/4した500円分だけ買うようにしてます。
外れても最低限で済むようにする、できれば回収する、のが目標になります。応援するタイプなら、その馬の単勝か複勝、あるいは両方を買えばいいでしょう。大事なのは、相手を選ばないことです。相手を選ぶとその分余計な券種を買わないといけなくなります。先ほどの項でも語りましたが、基本的に対象頭数が少ない馬券の方が格段に当てやすいのですから、無駄に連系馬券を買う必要はないです。配当が伸びないのは仕方ないです。応援の時は応援することに集中しましょう。
②軸馬が決まっている場合
こちらは簡単です。軸馬の単勝を買う。まずこれが始まりになります。ただ、単勝オッズや相手の有無、そもそもその軸をどういう理由で軸にしているか、でも対応が変わります。複軸なら、単勝をやめてその分ワイドや三連複に回る可能性もありますね。
様々な場合にわけて説明します。
(A)軸が勝つと予想していて、相手がいる場合
これは問答無用で単勝を買います。ただ、オッズが15倍未満なら、私はレートをやや低く設定します。というのも、競馬では配当が高いところに厚張りして、配当が低いところは薄くするのが勝つための基本だと思っているからです。
合成オッズという考え方もありますが、私は傾斜賭けは断固否定してます。的中率が安定していて、一定の収支がほしい人はそうするべきなのかもしれませんが、普通に考えれば上振れの目を安く設定して、取り分を減らすのは悪手ですよ。それは回収率の壁を突破する際に大きな足かせになりえます。上振れするなら極端に上振れさせた方がはるかに収支は大きくなります。その一撃のために、私は均等買い、あるいは上振れの目に厚張りを強く推奨します。
そういう理由で、本命の軸の単勝オッズが高い時は、単勝厚張りを強く勧めているのです。
実際そのおかげで単勝万馬券を取った時は全部で2000円賭けてたところ、12万超えの払い戻しを受けました。このレースはレートを上げてもう1000円単勝に張るべきだったな、と今でも後悔しています。配当がでかければでかいほど厚張り。これが鉄則です。そしてそういうレースほど予算も上げるべきなのです。
勝つ馬に単勝を張るのはいいですが、配当の伸ばし方は様々です。例えば馬単や馬連、三連系で上振れを狙うのもありでしょう。
最近の私は、単勝をメインに据えて、上振れさせるための馬単2、3点と遊び心の三連単、保険に馬連 or 枠連 or ワイドを買うようにしています。資金配分は、単勝1000円前後、馬単100円ずつ、保険馬券をできるたけ少額、残りを三連単に充てています。ただ、本当は三連単の分は単勝や保険、馬単に充てるべきだと思います。大事なのは三連単以外の点数を減らすこと。点数を減らして一点に厚く張る。それは予算2000円でも可能です。
意識したいのは、的中時に有効になる金額が少しでも多くなるよう調整すること。たとえば、馬単を2点買うと、どちらか1点は必ず不的中になります。他にも、◎→〇の馬単が当たった場合、◎-▲の馬連は必ず不的中になりますよね。こういう矛盾した馬券を極力減らして、使ったお金全てが回収に生きている状況を作り出すのが強い馬券の買い方だと思います。なぜならその方が回収率が伸びるのが明らかだから。
とはいえ、馬単を1点で当てるのは至難の業です。だから、2点目は断腸の思いで買っています。3点と書いていましたが、そこまで買うのはだいぶ稀です。配当が高いところに厚張りと言う割には、馬単の資金分配が少ないのは、これが理由です。
少点数で買うということは、相手をとにかく削るということです。ここで大事なのは、不的中を恐れないことです。私の周りには、「当たらなかったら怖いから」といって、無暗に点数を増やす方が多いのですが、私からすると何を怖がる必要があるのだろう、と思います。馬券が外れたからといって、命まで取られることはありません。それに競馬は毎日どこかでやっています。中央しかしなくても毎週やっていますし、チャンスレースはわりと転がっています。
なんでその一回の不的中を怖がる必要があるのか。
私は容赦なく相手を削ります。そしてその連系は大抵外れます。それでも勝てるのは単勝を打っているからです。相手選びというのは、個人的には上振れボーナスでしかないです。基本的に単勝で勝てるのですから、本来必要ないのです。だからそこで怖がる必要がないわけです。
仮に単勝を買わない縛りで馬券を買っていても、やはり相手をとことん絞ります。たとえば地方は連系じゃないとポイントがつかないので、単勝や複勝買えないんですよ。だから、私は枠連や枠単などを2点ずつ買ったりする。それでも勝つ時は勝ちますし、負ける時は負けます。所詮は当たるか当たらないかしかないので、その時々の的中、不的中に関わらず、淡々とやっていくのがいいのだと思います。
一番ダメなのは、当たらないからと言っていつもと違うことをしたり、やけになってレートを上げたりすることですね。
私も人間です。全然当たらないことがあれば、そりゃ気分がよくないですが、そういう時は、「まあまた来週にもレースがあるから、その時勝てばいいや」と言い聞かせています。そうです。競馬は来週にもあるんです。
まあ、あとは当たればでかく返ってくることがわかっているので、こういうスタンスで続けられるのもあるんだと思います。
・軸の単勝をしこたま買う。特にオッズが高いならレートを上げてでも買う。
・相手が決まっているなら、馬単の上振れを狙う。
・ただし、相手は極力少なく。有効金額を増やすため。
・外れても命はとられない。不的中を恐れないこと。
・当たらなくても、来週にもチャンスはある。平常心。
(B)勝てないタイプの馬を軸にしている場合
私はあまりそういう馬を軸にはしないのですが、いわゆる複勝軸を指定する方はいます。穴なんだけど勝ち切れないんだよなあ、ていう馬。最近でぱっと思いつくのはシンボとかですかね。
そういう馬を買う場合は、相手選びが必須です。まず単勝を買わないので。そしてそういう「馬券にはよく絡むタイプの馬」は複勝がつきません。なので、馬連馬単、三連複が基本になります。複勝が5倍とかつくのなら、単勝代わりに買ってもよさそうですけどね。
ちなみに相手がいないなら、そのレースはケンすべきです。いくら穴がいても、複勝がつかないなら勝負になりません。複勝が8倍程度つくならまだやる価値はありますが、そうでないなら潔く撤退しましょう。また、無理やり相手を探すのもNGです。そもそも勝てる馬でない時点で予想としては邪道です。そこで無理に相手を探して、点数増えたなんてこと、ザラじゃないですか? せめて2点に絞れるならまだ考えなくはないですが、そういう時に的中する確率ってそんなに高くないです。
さて、相手がいるなら馬券組み立てです。馬連か、2着固定の馬単でメイン馬券を構築。3着想定ならメインはワイドに切り替えてもいいと思いますが、そういう馬はオッズに関してシビアになるべきでしょう。3着ってわりとどの馬でも可能性があるわけで、最初から3着狙い、という時点で予想が怪しいと私は思ってしまいます。よほどオッズがつかない限りは手を出さないのが無難な気はします。勝ちはないけど、2、3着なら、という感じの馬でようやく勝負になります。
・相手が決まっているなら勝負。決まってないならケン。
・メイン券種は馬連馬単、三連系。
・3着狙いなら、最初から勝負するべきではない。ワイドや三連複でオッズがつくなら考慮するレベル。
(C)軸が勝つと予想しているが相手がいない場合
こちらも簡単で、やはり単勝がメインになります。ただ、相手がいないのであれば無理に探す必要はないでしょう。単勝だけ買うのが無難です。保険がほしい場合は複勝ですが、そこまでつかないのであれば、勝つか負けるかだけ見守るのがオススメです。いたずらに点数増やしても仕方ないですからね。
こういうときにおみくじみたいに馬単1着固定全流しする人もいますが、もしするなら、しっかりやりましょう。ただし、単勝も買っておくことをオススメします。
単勝1500円、馬単1着固定全流し。これなら大抵は単勝と馬単が1:1で買えます。ただ、人気サイドが相手の馬単は、保険レベルと思って買うのがよさげ。本来なら単勝3000円でいいところを、半分割いて馬単のおみくじにしている、という考え方になります。もちろん、配当が低いところに傾斜はかけないこと。もしかけるなら、配当が高いところに厚張りです。低いところ=保険なのですから、そこに厚く張っても守っているだけです。
基本的に攻めるべきところで守るのは悪手。中途半端はやらない。攻める時はしっかり攻めましょう。
・単勝1点でよい。保険をかけるなら複勝でよい。
・相手を無理に探すぐらいなら、馬単全流し。ただし、単勝での利益をしっかり確保すること。
・相手上位人気の馬単は保険だと思うこと。
(D)勝ち馬候補が複数いる場合
これ難しいですよね。私も度々あるのですが、よく分配をミスします。
答えは簡単で、その馬たちの単勝を多点買いすればいいです。もう保険とかけなくていいです。相互に保険になっているので、やる必要がないんですよ。
予算2000円で、候補が3頭いるなら、
A 600円
B 700円
C 700円
こうするのがベター。やはり、均等買いが基本です。ただ、Cが本命どころだったり、あくまで保険的意味を持つなら、そこは薄くするのも手。それなら、
A 800円
B 800円
C 400円
とかがいいでしょう。大事なのは、100円でとどまらせないこと。そしてなによりも高い配当の馬には厚張りすること。私はこれを知らなかったせいで何度か損したことがあります。昨年の京王杯2歳Sでこのような単勝多点買いしたのですが、オオバンブルマイ(単勝50倍台)を100円しか買ってなくて、伸ばせなかったんですよね。あれだけはやってはいけない。
どんな穴馬であろうが、勝つ可能性があるなら最低400円は単勝を張りましょう。
・迷わず単勝を多点買いする。
・保険は不要。お互いが相互に保険として機能しているため。
・最低でも1点400円は買う(予算の20%前後はほしい)
・配当が高いところに厚張りが基本。
・なんでその馬の単勝を買うのか(保険なのか、本線なのか)を明確に。
※補足「保険の考え方」
保険の話もしておきます。これは不的中をごまかすための考え方ですね。
私は、保険馬券はトリガミになってもいいと思って買っています。私の場合、そこそこの穴馬を軸にしているので、ワイドや枠連1点100円で投資2000円に届くようなケースがあります。すると、保険にかける金額はたったの100円でいいという状況を作り出せるんですよね。残りは全て本線や上振れ馬券に費やせる。もうめちゃくちゃ攻めですね。
人によっては、保険はいらない、という方もいます。実際、穴党の理想的な勝ち方は、以下だと思うんです。
縦軸が回収率、横軸が時間ですが、穴党は勝つ時に大きく収支を伸ばし、当たってない時はずるずると回収率が落ちる。当たりの数は少ないですが、勝つ時に大きく勝っているから、プラスに持っていけるわけですね。当たるなら当たる、外れるなら外れる、と両極端でいいんですよ。だから保険がいらない、という人もいるわけです。
私は予算が少ないので、振れ幅を少し抑える代わりに、マイナスを抑えるための保険馬券を買っています。 マイナスを抑えるだけなので、別にトリガミになるのは構わないと思っています。使った分近くが回収できればそれでいいので。
保険の考え方は様々です。ぱっと思いつくのは、以下。
・ただの保険
・矛盾保険
・攻め保険
保険にも色々目的・やり方があるわけですね。
ひとつずつ説明していきましょう。
「ただの保険」
これは皆さんもよくやっているやつです。単勝買ったら複勝を買う。馬単買ったら馬連も買う。
こういうやつですね。あわよくばW的中も狙えるので旨味があります。
大事なのは本線が当たった時に保険も回収できること。保険のみの回収ではトントンかちょっとプラスだけど、本線が当たった時にもしっかり回収できる目でないと保険にかけた分が無駄になります。これがまず王道でしょう。
https://race.netkeiba.com/race/result.html?race_id=202309020611&rf=race_list
例に挙げているのは、2023年桜花賞の私の馬券です。私の本命はコナコースト。相手はドゥアイズでした。
買った馬券はコナコーストの単勝500円、ドゥアイズ単勝500円、枠連2-5 500円、残り馬単です。この時の枠連は、相手ドゥアイズへの1、2着逆の対応と、規格外の力を持つリバティアイランドへのカバーが目的でした。こういう時に枠連は便利です。
本線は外れましたが、枠連でしっかり回収しています。
ちなみに、この時に買っているドゥアイズ単勝が、さきほど挙げた「矛盾保険」です。要は、本線とのW的中が不可能な保険です。
矛盾保険は、通常の保険での回収値が微妙だったり、もっと有効な保険がある場合に使います。
正直この時の桜花賞では有効な使い方ではなかったな、と思います。保険馬券だけで1000円使っていることになる(ドゥアイズ単勝と枠連の計1000円)ので非効率的です。これでは本線コナコーストの単勝が当たった時にリターンが少なくなってしまいます。
というわけで別の有効例を提示します。
https://race.netkeiba.com/race/result.html?race_id=202305030211&rf=race_list
こちらでは、本線がダノンスコーピオンの単勝だったのですが、矛盾保険にソングラインの単勝を買っています。ダノンスコーピオンは期待値が高く、勝つなら勝つ、負けるなら惨敗と見ていたので、複勝より、単純に勝率が高いソングライン単勝が活きると見ての保険でした。
結果としてソングライン単勝だけが的中となりましたが、ソングラインーソダシの目はあると見ていたので、枠連も生きています。残念ながらそちらは当たりませんでしたが、枠連もやはり便利だとわかりますね。たった200円でソングラインーソダシもカバーしつつ、ダノンスコーピオンからの上振れも狙えているので、いい買い方をしたと思います。
最後に、攻めの保険。最近やっているのですが、普通の買い方、単複から、複勝を抜いてワイドを入れるという考え方です。
https://race.netkeiba.com/race/result.html?race_id=202305030411&rf=race_list
こちらは今年のエプソムCの結果です。こちらでは、ルージュエヴァイユが本命だったのですが、保険としてまず馬券に絡むであろうマテンロウスカイとのワイドを保険に選択しました。
結果的にはややプラスにとどまったのですが、この時は三連単でわりを食ったので、伸びなかったのはあります(帯を目指すために入れており、本来なら入れる馬券ではないです)。単勝1000円、ワイド500円なら十分伸びる可能性は秘めており、保険で攻める、という動きが可能だな、と最近思っています。
本線単勝、本命が2着以下の時はワイドでカバー、着外に敗れたら諦める、という考え方ですね。本命のみが着内に残ったら全部外れます。この買い方をするとき、複勝はついてもせいぜい4倍程度なので、あまり痛いと思いません。その的中目を拾うためにお金を割く方がもったいないというわけです。
これぐらい潔い買い方が勝ちやすいと思います。外れるなら外れる、当たる時はでかく当たる。最悪保険でカバーすればトントンかそれ以上に抑える。ちなみに私の目論見では、攻めの保険は配当が10倍くらいつく目論見なので、こちらが本線にもなりうると見ています。
・そもそも保険が必要かを考える(保険があれば的中目を増やせるかもしれない。ただし勝った時の取り分はそれだけ下がる)
・「ただの保険」は本線が的中した時にWで取れるようにする。
・矛盾保険は、「ただの保険」では配当が足りない時など、状況に応じて使う。
・攻めの保険は、保険であっても全部外れるリスクもある。ただしリターンも大きい。
以上が上半期に私が考えた「馬券の買い方、考え方」です。
殴り書きみたいになりましたし、結局単勝買えとしか言ってないので、参考になるかはわかりませんが、使えるところは使ってくださるとうれしいです。
最後に、私がいつも心掛けている、馬券買いの心得を話して締めます。
『買って後悔のない馬券を買え』
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
by夜桜 ほとり(2023/6/17)
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